「アミロペクチン第一章-13話~西北西へ~」


 ウェンバスは約10年ほど前、農業革命を起こし農業生産を飛躍的に向上させた。
それによってウェンバスの人口は急増し、世界にもその技術が広まった。
北の大陸が麦生産に移ったのもその頃である。
ヴァル王国はかつて、寒さにも強い稲を開発して栽培していたが
これによって、寒さにも感想にも強い麦生産に完全に移ったのだ。
ヴァルは広大な土地を持ってたせいでもあろう。

 私は新聞を折り畳み、机に置いた後先生達と共に部屋へ戻った。
我々はひとしきり寝ていたため、なかなか寝付けなかった。
しかし寒いのでベッドから出ることは出来ない。
ベットの中で暖まっていた私はいつのまにか寝てしまった。

 眩しい朝日の差す朝、私は目覚めた。
だがまだ寒いのでベッドからは出なかった。もはや みの虫状態である。
そうしていると先生が起きた。
先生は厚い脂肪を持っているため、このくらいの寒さは平気らしい。
そして我々はこの村を出ることにした。
無理矢理フレシュを起こし、あまり美味しくない朝飯を喰った後、出発した。

 「何でこんなに早く出発するんです?僕はもっと寝たかったのに」
フレシュが勝手なことを言う。
「こんなところでゆっくりしてたらスプンタティアになんか着かないんじゃぞ」
「私はエシスシルなんだぞ、お前らよりもっと進まなければならんのだ」
「先生を“お前”とはなんじゃ」
「いや、あの、フレシュに言ったのであって、」
我々はぐだぐだ喋りながら馬に乗り、西へ進む。
道の両側には落葉した木々が生えている。殺風景で寒々しい。
ここから道なりに西北西へ進めばガチャナの市がある。
その町は何故だかよく分らないが発展していて、うまい物が喰えるらしい。
我々はそこへ向かう。

 今回の話は全く進展がなくつまらないものとなってしまったことを詫びる。
よく考えてみればこれ以外の話もつまらないのではないか?
そう言ってしまえばオシマイである。
アミロペクチンはつまらなくないもとだとしておこう。しかしあくまでも仮定である。




用語集

  • 農業革命・・・輪作やら囲い込みとかいう農業方が開発されてですね、なんかたくさん作物が採れるようになったらしいです。


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最終更新:2011年02月15日 22:14