帝都の
裏路地のにある小さな探偵ギルド「双頭の狗(オルトロス)」のマスターであるアドルフ・ガーランドは朝のティータイムを楽しみながらラジオから流れる情報に耳を傾けていた。
ラジオから流れてくる情報を要約すれば「巨大な都市だった
人工島が謎のゾンビの襲撃を受けている」といった感じである。
それを聞いた俺は何かを閃きギルドの面々に向かって言った。
「なあ、エーリヒ、俺達最近依頼を受けていないよな。」
窓際で本を読みながらエーリヒ・バルクホルンが答えた。
「だな、最近剣を持っていないから腕がなまってないか心配だ。」
今度は別の奴に話しかける。。
「なあヴォルフ、訓練は重要じゃないか?」
ソファーに座って紅茶を飲みながら料理担当のヴォルフ・ディートリッヒ・ヴィルケが答えた。
「そうですね、いくら強くても訓練しなきゃ訛っちゃいます。」
俺はさらに続けた。
「ハインツ、もし仕事があるとしたらどうする?」
「あるなら行くわ、最近退屈だし。」
ハインツ・ヴォルフガング・シュナウファーが答えた。
「よし、そうと決まったら早速出発するぞ、各自準備を済ませろ。」
「了解、で、どこに向かうの?」
「付いてからのお楽しみだ。」
それぞれ準備のため部屋に向かう。
するとさっきまで黙っていたマルセイユが口を開いた。
「どうせお前の事だ、なにか裏があるんだろ?」
「仕方ないから付き合ってやる」と顔に書いてある。
「全く、お見通しってわけか。」
最終更新:2011年06月18日 13:20