「我々は抗議する!帝国は我々を見捨てたのだ!」
「
ショッピングモールに人が大勢集まっているらしい」とゲルトルートから連絡を受け、私は有沢の変わりにショッピングモールの映画館に向かった。
だが目の前にあったのは帝国への講義運動をする集団だった。
「今こそ帝国を打破し、我々の新しい秩序を!」
どうやらゾンビが現れたことで少し錯乱してしまったようだ。
「そこの人!アンタもそう思うだろ?」
マズい、声を掛けられた。
返答しなければ間違いなく攻撃される、だが元とはいえ軍人だった私が帝国を裏切ることはできない。
どうしたものか。
「私は政治には興味ないのでね、あまりそういう活動もしない主義なんだ。」
「そうか、だが私たちは弾圧になど屈しない、新たな秩序が始まるまでたとえどのような手段をとろうともこの会合は終わらない!」
「分かった、君たちの好きにするといい、だが私は責任を負わんぞ。」
「どういう意味だ!」
「ゾンビが大量発生した状態で無防備の人間が一箇所に固まっているのは自殺行為と言う意味だ。」
「何だと!」
デモ隊が突っかかる。
「まあ幸いこのモールの中にはゾンビが入れない場所が多くある、そこにでも非難して誰も居ない場所にその無意味な言葉を吐くといいさ。」
「うむむ・・・悔しいが言い返せない・・・。」
「高校は今のところ安全だ、もし非難するときは校庭に集まってくれ。」
最終更新:2011年03月13日 09:55