鬼族系

 鬼は大きく分けて2種類存在する。
 1つは有象無象の鬼「らしき」存在。
 もう1つは「鬼家」と呼ばれる、血統で連なった押しも押されぬエリート達である。
 彼ら鬼家はそれぞれ共通の苗字を持ち、多くは家長制度を敷くなどして勢力を維持している。
 吸血鬼と双璧を成す実力を持つ「人類の天敵」である。

成りかけ鬼(ナーウィング)

 レベル:16(C)
 イニシアチブ値:14
 耐久力:30
 精神力:10
 知名度:22
 知性:動物並み 暴走
 出現数:ほぼ間違いなく単独
 出現場所:不特定多数
 特殊能力:人と鬼へ相互へ成り代わる(このパラメータは鬼の時のもの)
 攻撃方法:殴りつける/命中17・ダメージ22
 防御方法:避け/16 受け/20 自動減少/2
 説明:鬼族の血が入っている人間が、人と鬼のハザマで行ったりきたりしている、非常に珍しい症例。
    本人が無意識の内に突然鬼の姿(身長は変わらない)に変化し、殺戮を繰り返し、元に戻る。
    それのくり返しをひたすら続けるたちの悪いNPCだ。
    鬼は通常、元来の鬼のほかに体内の鬼の血が覚醒して変形するケースがある。
    完全に覚醒したものは鬼の形で自我を保ったままでいられるし、上級の鬼ともなれば人間の姿に化けたり、その姿のままでも馬鹿力を出せたりと制御が利く。
    だが、このタイプは自我がない分、変形したら手に負えない。
    人間時に何とか手をうっておくべきであろう。
    鬼の血は、いったん目覚めると取り除けない。助ける手立てはほとんどないのだ。

夜叉(ヤシャ)

 レベル:19(C)
 イニシアチブ値:20
 耐久力:40
 精神力:25
 知名度:15
 知性:人間並み
 出現数:ほぼ単独
 出現場所:雪国が多いが山奥でも出現する。その場合は山姥といわれる。
 特殊能力:≪火炎≫≪流水≫≪火精霊≫≪水精霊≫のダメージを受けない
 攻撃方法:爪攻撃/命中18・ダメージ22
      炎を吐く/命中21・19(<魔法>・範囲攻撃・5m以内全域)
 防御方法:避け/22 受け/11 自動減少/2
 説明:憎悪の念が、鬼の血なしに鬼として目覚めさせてしまった変形鬼。
    炎を吐き、氷雪地方の属性鬼であるからなのか氷についての耐性も持つ。
    大きさはそれほど大きくなく2~3m前後。
    ぼうぼうに伸びた白髪を振り乱す老婆のイメージが一般的だろう。

堕鬼(オチオニ)

 レベル:20(C)
 イニシアチブ値:17
 耐久力:60
 精神力:20
 知名度:23
 知性:動物並み 無差別捕食
 出現数:その場合による
 出現場所:状況さえ適当ならどこでも
 特殊能力:なし
 攻撃方法:爪乱舞/命中18・ダメージ23(4回攻撃・命中時「出血」)
      噛み付く/命中22・ダメージ22(ダメージ時「苦痛」)
 防御方法:なし 自動減少/6
 説明:鬼の血が普通の人間の体内に混入してしまったために変形、暴走してしまった成れの果て。
    ただひたすら餌を求め、殺戮、破壊を繰り返す。
    元人間のはずなのだが、皮膚は硬質化し、爪は長くのび、牙もはえ、筋力のリミッターも外れる。
    まったく防御をせずに、ただひたすら前へ出て行く姿勢は恐ろしいの一言。
    しかし、熟練の術者の前では軽くいなされるのは運命か。

逆鬼(サカオニ)

 レベル:23(B)
 イニシアチブ値:21
 耐久力:71
 精神力:20
 知名度:23
 知性:人間並み
 出現数:その場合による
 出現場所:状況さえ適当ならどこでも
 特殊能力:なし
 攻撃方法:爪乱舞/命中25・ダメージ30(4回攻撃)
      噛み付く/命中29・ダメージ29(ダメージ時「苦痛」)
 防御方法:なし 自動減少/6
 説明:多くの堕鬼達は、鬼の持つ強烈な力に耐えきれず、狂うか悶死するかのどちらかの道に堕ちる。
    しかし、まれに強靭な精神力と体力で、激烈な変化に耐え抜き、生き残るケースも存在する。
    彼らは己の力を怖れて隠居する者もいれば、その力をもって裏社会に手を延ばす者もいる。
    実際の話、下手な分家より強い彼らの存在は、鬼家にとっても脅威になるものである。
    過去に何度か、いくつかの鬼家が協力して逆鬼の粛正を行ったことからも、逆鬼の恐ろしさがわかる。

分家(ブンケ)

「分家」は本家のダウンバージョンであり、本家のレベル・命中・ダメージ・避け・受けから-10することでデータを代用できる。
 ちなみに鬼族には固有の苗字があるのだが、本家が「津山」なら分家は「津村」など変形した名前なら何でもよいのである。

鈴木(スズキ)

 レベル:15(C)
 イニシアチブ値:17
 耐久力:34
 精神力:10
 知名度:10
 知性:人間並み
 出現数:5~非常に多数
 出現場所:案外どとにでも
 特殊能力:なし
 攻撃方法:空手・武器による攻撃/命中20・ダメージ22
 防御方法:避け/21 受け/23
 説明:人間との混血を進めることで、鬼族の中でもっとも数が多く、繁栄している種族。
    ほかの鬼との関係はけして良くないが、人間の中に溶け込むのに長け、人海戦術(この場合は鬼海戦術か?)を使える唯一の鬼である。
    個々の戦闘能力はたいしたことはないが、その集団化した戦闘力は侮れないものがある。

一角(イッカク)

 レベル:16(C)
 イニシアチブ値:18
 耐久力:49
 精神力:40
 知名度:25
 知性:人間並み
 出現数:ほぼ単独
 出現場所:山奥などの僻地
 特殊能力:「癒し手」…その手が触れた者の『身体被害度』もしくは耐久力を9+5d6瞬時に回復させる(精神力10消費)
 攻撃方法:空手・武器による攻撃/命中20・ダメージ25
 防御方法:避け/21 受け/19(≪幸運付加≫6レベル) 自動減少/2
 説明:鬼族唯一の「癒し手」。
    人のいい種族で大抵の鬼族とは友好的。戦闘能力は高くなく、あまり戦いは好まない。
    傷を瞬時に癒すその業は過去に邪法とされ、発見されると同時に斬首されたらしいほど。
    見た目は巨人で、大きな角が生えている。意外とよい目にはあっていない悲劇の種族。

月宮(ツキミヤ)

 レベル:19(C)
 イニシアチブ値:15
 耐久力:55
 精神力:20
 知名度:30
 知性:動物並み
 出現数:ほぼ単独
 出現場所:不特定多数
 特殊能力:「狂気を伝染させる」…『感』+最大の技能レベルd6で難易度23を超えなければ、「狂気」が伝染、過食になったり潔癖症になったりとGM判断で様々な弊害になってしまう。解決法は自我ポーションの服用のみ。
 攻撃方法:空手・武器による攻撃/命中20・ダメージ25
 防御方法:なし 自動減少/6
 説明:狂気に犯された鬼族。
    その特徴は、他人に狂気を伝染させることが出来るという点にある。
    この能力の餌食になったものは狂気を帯び、普通の人格ではなくなってしまうというまさに恐怖の種族である。
    戦闘能力はさほど高くないが、熟年の月宮は狂気の伝染ポイントも上がっているであろうから、油断は君の人格崩壊を意味するぞ。

辰宮(タツミヤ)

 レベル:24(B)川中だと31(A)
 イニシアチブ値:18(水中だと26) 
 耐久力:46
 精神点:15
 知名度:19
 知性:人間並み
 出現数:場合によるが1~3体
 出現場所:川の近くが多い
 特殊能力:川中では戦闘能力がパワーアップ(命中、ダメージ、避け、受けに+7)
 攻撃方法:空手・武器による攻撃/命中25・ダメージ29
 防御方法:避け/25 受け/26 自動減少/3
 説明:通称「水人」とよばれる鬼族、川上の王。
    彼らは川の中で力を発揮し、また、川での水上戦を得意としている。
    見た目は巨大な河童である。コワッ(笑)
    同じ水上戦を得意とする鉤針族とは仲は悪くはないが、対立はしている。

鉤針(カギバリ)

 レベル:25(B)海上だと32(A)
 イニシアチブ値:19(水中だと27)
 体力力:44
 精神力:15
 知名度:18
 知性:人間並み
 出現数:場合によるが1~3体
 出現場所:ほぼ海上か海沿い
 特殊能力:海上では戦闘能力がパワーアップ(命中、ダメージ、避け、受けに+7)
 攻撃方法:空手・武器による攻撃/命中25・ダメージ29
 防御方法:受け/32(止め/+14・精神点7消費) 自動減少/3
 説明:辰宮と対をなす海の王。ほかの鬼族が今日では衰退しているにもかかわらず、逆に繁栄している一派。
    海上での戦闘では恐ろしいほどの戦闘力を発揮する。見た目は大きな海男である。
    意外と気さくなやつらがいるのも特徴。同じ水上戦を得意とする辰宮族とはライバル関係である。

羽扇(ハオウ)

 レベル:27(B)
 イニシアチブ値:21
 耐久力:61
 精神力:27
 知名度:12
 知性:人間並み
 出現数:ほぼ単独
 出現場所:山間
 特殊能力:なし
 攻撃方法:武器による攻撃/命中29+・ダメージ30
 防御方法:避け/35(≪アクロバット≫5レベル)
 説明:修験道の山伏姿をした鬼が羽扇だ。
    人間に対しては突き放した態度をするものの、意外と人の前に出てくることが多いのがこの種族。
    高い筋力と、天狗と見間違われる様な身の軽さを武器としている。
    戦闘はあまり好きではないようだが、彼らは相当強い。

闇走(ヤミバシリ)

 レベル:29(B)
 イニシアチブ値:23
 耐久力:47
 精神力:15
 知名度:29
 知性:人間並み
 出現数:単独
 出現場所:不明
 特殊能力:≪暗視≫「気配を絶つ」…『感』+最大技能レベルd6で25を超えないと不意打ちされる  
 攻撃方法:空手/命中29・ダメージ33
      ≪タックル≫/命中29
      ≪柔術≫/31・絞めダメージ18
 防御方法:避け/30(≪アクロバット≫5レベル) 自動減少/2
 説明:鬼系種族の通称「暗殺者」。暗闇の中ではほぼ無敵ではないだろうか。
    上級に座る鬼の依頼を受ければ同族すら狩るまさに生粋の暗殺一族。
    分家は存在しない。

津山(ツヤマ)

 レベル:31(A)
 イニシアチブ値:27
 耐久力:41
 精神力:10
 知名度:24
 知性:人間並み
 出現数:ほぼ単独
 出現場所:山村など
 特殊能力:なし
 攻撃方法:爪攻撃/命中33・ダメージ38(2回攻撃可能)
 防御方法:避け/40 受け/32 自動減少/3
 説明:鬼系のなかでも随一の攻撃力を誇る種族。
    非常に鋭い爪を持ち、素早い動きで相手を翻弄するが、協調性がなく、出現してもほぼ単独。
    頭もあまりよくなく、鬼族の間では「目のない鉄砲玉」といわれてしまうほど。
    それでも、戦闘能力には恐ろしいものがある。

傀操(クソウ)

 レベル:33(A)
 イニシアチブ値:22
 耐久力:51
 精神力:30
 知名度:27
 知性:人間並み
 出現数:単独
 出現場所:縁日など
 特殊能力:なし
 攻撃方法:武器攻撃/命中35・ダメージ36 
      ≪曲弦技≫/命中37・ダメージ32(強度16)
 防御方法:避け/32(≪アクロバット≫6レベル≪流し≫5レベル)
 説明:猿回し等の芸で生計を立てながら全国をまわる謎に満ちた鬼族。
    彼らは鬼族の斥候とも呼ばれているがその生態系はほとんど明らかにされていない。
    ただ、その鍛え上げられた業を用いて、唯一肉体ではなく道具で戦う種族ということだけは分かっている。
    そして、強い。
    あまり手出しはしないことをオススメする。彼らは襲わなければ反撃しては来ないのだから。

柏木(カシワギ)

 レベル:50(S)
 イニシアチブ値:45
 耐久力:83
 精神点:35
 知名度:30
 知性:人間並み
 出現数:一人いるかいないか
 出現場所:不特定多数
 特殊能力:「王の威圧」…『最も高い能力値』+≪最大技能≫SLd6で28を超えないと「恐怖」状態にされる
      「骨止め」…≪狙撃≫を使用した攻撃以外は柏木にはクリティカルしない
      「一騎当千」…耐久力回復1シーン15P 
 攻撃方法:爪攻撃/命中34・ダメージ37(2回攻撃可能) 
      爪刀/命中31・ダメージ50 
      1d10LVの格闘・武器技能を1d6種類習得していてよい。
 防御方法:避け/38 受け/36 自動減少/5
      1d10LVの防御技能を1d6種類習得していてよい。
 説明:現代最強の鬼族。生半可な人物では、傷どころか攻撃さえ出来ない動く理不尽。
    鬼族全体から憎まれているため、他の鬼族を刺激する行動を彼らがとることはほとんどありません。
    争いになったとしても、自分達に非があると認めればすぐに身を退きます。
    彼らがシナリオに絡むことになった場合、戦闘よりも交渉の方が重要となるでしょう。
    分家も存在しません。

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最終更新:2013年10月03日 07:21