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「白銀の序曲」 Guild Wiki
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心につもる白い旋律#12-2

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リヴォルブは、ロウの様子を横目に見ながら

その手を払うと、白銀メンバーに向かって声をかけた。

「撤退しますよ。」

それを聞いたロウの顔は今まで以上に、暗く、さびしく笑っていた。

「ロウさ・・・

テルが声をかける。

「仕方無いんです」

力なく微笑んだ。

「でもっ」

「仕方無いんです。ね?」

「~~・・・。せめて、メガロポリスまで一緒に行きましょうよっ」

少し悩んだ様子だったけれど、ロウは笑顔で答えた。

「そうしましょうか。」



控え室を出た後は、

先頭にリヴォルブ・ミント、続いて一弥・イチヤ・だーす・ブリュークナク

そしてテルとロウ。その後ろに続くのが仮面メンバー。

テルがロウに問う。

「いいんですか?」

「いいんです」

淡々とロウは答える。

「このままじゃ恰好がつかないってロウさん・・・」

「恰好つけたって、仕方無いんです。」

遮るようにして、少し強く答える。

「私怨なんてくだらない。」

前の方で声がした。

リヴォルブの、低い低い声。

それは、ロウの罪を咎めるようで。


ロウの何かが切れた。

気づくと、ロウの手にはトランプが数枚。

鈍く、銀色に光るトランプが。

いいや、トランプなんかじゃない。

長方形の、ただの刃物。

ギルドバトルの時のリヴォルブの顔の傷も。

きっと、これの所為。

テルは見ていることしかできなかった。

ロウの手を離れたトランプというなの刃物は、前のメンバーの間を潜り抜けた。

生きているかのようにその間をすり抜けたトランプは、リヴォルブの首元をめがけた。

見たくなかった。

キャアアアアア、と悲鳴があがる。

それは、白銀と仮面のメンバーだけのものではない。

通行人もが悲鳴をあげる。

離れた首と頭から吹きあがる血は、周りにおどろおどろしい影を残した。

真後ろにいた一弥・イチヤは驚きを隠せずに、立ちつくしていて

僅かに返り血を浴びたロウが、テルの横に立っている。

さらに後ろには、同じように立ちつくす仮面のメンバー。

「ロウ・・・さん・・・」

ほんの少し、コウが口をきいた。

「そうさ。くだらないさ。私怨なんて。

 くだらないんだ。だから最期くらい、私にも恰好つけさせてくださいよ・・・」

コウの言葉など、届いていなかった。

ロウのその言葉は、独り言に近く、ブツブツとつぶやくだけ。

テルの瞳に映ったもの

悲鳴を上げる通行人

前の方には、生気のないリヴォルブさんの姿。

隣には、おかしくなってしまった人。

前と後ろには、それをただただ見守るだけの人。

私は、止めることが出来なかった―






fin.




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