SIZE(20){リプレイ一覧}
ピラルクの影(裏ピラルク)
ピピンは長い悪夢からやっと目覚めた。悪夢の始まりは仲間に裏切られたことから始まる。深い絶望の底で、見たことのない土地を流離い、恐ろしいクリーチャーと戦った。そして自分が全く新しいものに生まれ変わったことを知った。今彼が横たわっているのは黒光りする高価な棺の中だ。敷き詰められた土から立ち上る死の腐臭はピピンに安らぎを与える。漆黒の闇の中に親しみ深い笑みを浮かべた人物がそっと佇んでいた。
「やあ、ピピン。お目覚めだね」
男の名はリリオン。かつてピピンとその仲間であった
ピラルク評議員達を屈服させた人物だ。仲間に裏切られる前、ピピンは彼らを欺いてリリオンと密約し、ピラルクの影の社会を支配していた。その時から主導権はリリオンにあったが、今は魂までも彼に従属している。そう、ピピンはヴァンパイアとして復活したのだ。
「早速なんだけど、君の棺を置くために別荘を準備していたんだけど、最近そこに盗賊が出没するようになったんだよ。その無法者達を懲らしめてやって欲しいんだよね」
ピピンは自分の新しい力を試す絶好の機会を受け、その呪われた身体の奥から喜びが沸き立つのを感じた。それと喉の渇きも。
「それと君には何人かの男を付けるから、彼らを使ってくれ」
それだけ言うと、リリオンはそっと立ち去った。
裏ピラルクシリーズ特別ルール
- ピピンはヴァンパイアテンプレートを適用し、13Lvのキャラクターを作成。元の能力値と種族(ハーフリング)は不変だが、クラス、特技、能力値上昇は新しく取り直す。
- 他のPCは「善以外」で11Lvキャラクターを作成。エベロンとフォーゴットン・レルム関係以外(アンダー・ダークは不可)の日本語版が使用可能。これ以外のサプリメントを使用する場合には応相談。また次の特殊能力のうち一つを自動的に習得する。
- 特殊能力(暫定案)
以下の特殊能力を選択、あるいはランダムに習得する。
傲慢:彼はあまりにも自信過剰で傲慢であり、全ての他人を見下しており、良くてチンパンジー程度としか認識していない。その恐るべき自信により全ての対抗判定に+4の傲慢ボーナスを得る。彼に従わない猿に対しては、もっと扱いやすく忠実な犬を差し向ける。そしてペットが良いことをしたら褒めてやらなくてはならないことは知っている。
嫉妬:彼は自分が非常に恵まれていることに気付いていない。彼は大抵のことを上手くこなすことができるが、他人が良い目を見ている場面に遭遇すると強い嫉妬心に捕らわれ、それを妨害しようと行動する。彼は非常に恵まれており全ての判定(攻撃、ダメージ、セービングスロー、技能判定、AC等)に幸運ボーナス+1を得る。
憤怒:彼は些細なことですぐに激高する。彼は回数無制限に「激怒」することができる。加えて<瞬間激怒>、<威圧激怒>、<破壊の激怒>の特技を持つ。彼が他人のために憤ることはない。彼がダメージを受けた場合には難易度(10+受けたダメージ)にて意志セーブを行わなくてはならない。失敗した場合には「激怒」が自動的に発動する(自分のターンでない場合には<瞬間激怒>により発動する)。
怠惰:彼が怠惰に見えるのは、出来ないことにはチャレンジしないためである。彼が見せる優雅さは、自らの限界への隠蔽幕である。彼は全ての判定の目標値を事前知ることが出来る。そして出目10で成功するのであれば、出目10を選択することが出来る。ただしロールを行わなければならない場面では-2怠惰ペナルティーを受ける。彼の怠惰さは何もしないことにより、誰にも迷惑をかけないと言うことにはならない。彼が能力を発揮することで誰かが不幸な目に遭い、何もしないこによっても多くの人々の生命が脅かされる。
貪欲:彼は非常に貪欲かつ強欲である。得る金品は人よりも多い配分を要求し、出される食事は(たとえ食べきれないとしても)人より多くなくては気が済まない。彼はより多くの財宝を求めており、例え1cpであろうとも人より多く手に入れるためには労を惜しまない。鑑定、捜索、はったり、解錠、装置無力化技能に+20強欲ボーナスを持つ。また即行アクションで回数無制限にディテクト・マジック(超常)を使うことができる。
暴食:彼は常に飢えている。目についた食料は奪ってでも食べ尽くす。この過剰摂取により耐久力に+4暴食ボーナスを得る。このボーナスは彼が飢えているときには消滅するため、1日に標準の食事の2倍を摂取する必要がある。また彼は生肉、それも知的クリーチャー(知性が3以上)の物が大好物である。彼はデス・ネル(擬呪、回数無制限、意志難易度=10+HD/2+耐久ボーナス)を使用することができる。
色欲:彼は性別にかかわらず相手を魅了してしまう。これは彼から放出されるフェロモンや素晴らしい外見、心地よい声など(魅力に+4色欲ボーナス)に加え、チャーム・クリーチャー(疑呪、回数無制限、意志難易度=10+HD/2+魅力ボーナス)により発揮される。そして彼はこの能力を自分の欲望のためだけに使用し、彼に魅了された全ての人物は酷い運面を辿ることになる。
- 装備はピピンを含め11Lvで。 -- DM SIZE(10){2007-02-03 (土) 21:03:59}
- ピピンは13Lv=クラス5Lv+ヴァンパイア補正8Lvということですね。ファイターでもウイザードのBABか・・・。 -- 葵 SIZE(10){2007-02-05 (月) 22:39:36}
- ピピンの成長は、ヴァンパイアテンプレートはクラス5Lv習得後?クラスの1Lv開始時からヴァンパイアでも良い?ヴァンパイアは回避がもらえるんだけど、1Lvで強行突破とっても良い?とかに影響が出るのです。あとは技能とかHDとか。ていうかヴァンパイア最後付けだとHPはローグ系で20点届かないかな。フォックス並。 -- 葵 SIZE(10){2007-02-05 (月) 22:52:13}
- ヴァンパイア化が先だね。その後夢の中で再訓練ってことで。 -- DM SIZE(10){2007-02-05 (月) 23:09:17}
- イエス!サー!これでHPが12+4D12になるので、身かわしに失敗しても棺桶直行しなくても済みそうだ。 -- 葵 SIZE(10){2007-02-06 (火) 22:49:00}
- むむ。そうかPCにするとレベル調整値+8が効いてHPが全然無いな(w。ピピンはNPCにして、別キャラの方が良いか? -- DM SIZE(10){2007-02-07 (水) 00:25:55}
- 耐久力修正が無いのが痛いですね。まあ、なんとかなるとは思いますが。ただ、レベルが低いので前衛キャラでしか使えませんが。ACは高いですよ(。 -- 葵 SIZE(10){2007-02-07 (水) 18:37:42}
- ヴァンパイアのエナジードレインで得る一時的HPは「同じ効果のある2つの効果」扱いなので累積しないみたいだね(FAQの一時的HP参照)。だから、10回殴ったから100点の一時的HPを得れないようだ。それと、MMの生命力吸収の説明では「命中するたびに自動的におこる」と書かれているけど、「ヴァンパイアは生命力吸収の能力を1ラウンドに1回使用できる」と制限されている。 -- ravagon SIZE(10){2007-02-08 (木) 22:04:38}
- それと、ピピンは特殊なヴァンパイアということでもいいのだが、ヴァンパイアは5HDが必要な後天的テンプレートなので、後でヴァンパイア化が正しいとは思う(4HD以下だと、スポーン化してしまうので)。 -- ravagon SIZE(10){2007-02-08 (木) 22:07:39}
- 変にテンプレつけるより素で11LVにしたほうが強そうだな。トロールとかの大型テンプレつけてハルキングハーラーには非常に惹かれるがな -- ISen SIZE(10){2007-02-08 (木) 23:39:58}
- おおっと、スポーン化については気づかなかったなあ。スポーンを造る気が無かったので流してたな。あと、エナジードレインでの効果は一時的HPではなく回復では?だから累積すると思うっす。当然最大HP上限ですね。よって、高速治癒とあわせて毎ラウンド15HP回復のつもりなんですが。 -- 葵 SIZE(10){2007-02-09 (金) 00:11:08}
- MMの各アンデットの生命力吸収の説明には、回復って書いてあるんだが、最後の特殊能力の説明では一時的HPを得ると書かれている。FAQの説明でも、一時的HPの累積しない例で、あえて生命力吸収の場合があげられているので、一時的HPが正しいと思う。多分、モンスターの説明は比喩的な表現で、ルール的に厳密な説明ではないのだろう(だって、回復ならHPの上限は超えないと書かれるだろうから)。 -- ravagon SIZE(10){2007-02-09 (金) 00:31:25}
- ヴァンパイアの生命力吸収は一般的なルールとは異なるようだから、回復で良いんじゃない。当然上限は超えられないけど。 -- DM SIZE(10){2007-02-09 (金) 20:13:02}
- ヴァンパイアはいろいろややこしいのう。やっぱりPCをやるなってことか。でも強いから魅力。他のキャラをやると言えないのだ。 -- 葵 SIZE(10){2007-02-09 (金) 22:09:29}
トールハンマー
酒場は様々な人々でごった返していた。やっとのことで席を見つけ、手にしたビールを飲むそぶりを見せながら、周囲を注意深く観察した。誰にも見られていないことを確認したエグザシオは懐から古びた羊皮紙の束を取り出した。
彼がこの古びた羊皮紙の束を手に入れたのは偶然からだった。
バータータウンで購入した、使い古しだが頑丈そうな背負い袋の中に残されていた、前の持ち主の不要品と一緒に入っていた。最初は他のゴミと一緒に捨てようとしたが、彼のウォーロックとしての直感がそれを止めた。
羊皮紙にはピラルクの失われた超兵器トールハンマーの行方を示す手掛かりが示されていた。侵略戦争のさなか、瀕死のバーミリオン帝国は起死回生の大反攻作戦にトールハンマーを用いることを計画した。しかし作戦地点への移送中に
ヴォーデスの攻撃を受けて失われたとされているのだが、これはその移送隊の兵士が残した日誌のようだ。損傷が激しく、完全な内容は失われてしまっているが、判別できる範囲では次のようなことが分かった。ヴォーデスの襲撃があったとき、移送部隊はトールハンマーを積んだ馬車を逃がすために全滅したが、作者の兵士は馬車と共に無事に戦場を離脱した。そしてヴォーデスの追撃を逃れ、
シプロス・エールドと呼ばれる山間の谷間に到着したところで文章は終わっている。
エグザシオはトールハンマー探索の資金をピラルク評議会から引き出す交渉をするために、ここまでやってきた。町一番の宿の主人であるピピンは、同時に町の評議員であると聞き、交渉の取りかかりに彼を訪ねてこの宿までやってきたが、どうやらピピンは不在らしい。トロそうな三人組が店を切り盛りしているようだが、彼らが重要人物でないのは一目で分かる。温くなったビールを一口あおり、これからどうするかを考え始めた。
エグザシオが思案を巡らせて暫くした後、何人かの評議員が酒場に入ってきた。彼らは店を任されているらしい三人組と何やら打ち合わせをしている。巡り合わせに感謝しつつ、彼は評議員に声を掛けた。
話を聞いた評議員は、彼を議員会館へと招き、トールハンマー探索の計画を始めた。この超兵器を是非入手したいと考えていたピラルク評議員たちは、エグザシオをピピン死去により空席となっている評議員の席の候補とするとの申し出をした。エグザシオもこれを受け入れ、彼と評議員は共に探索に出発することとなった。
シプロス・エールドはピラルクから街道沿いに五日。そこから荒野を北へ三日行ったところにある。トールハンマー探索の一行は、ピラルクを離れていることを
サザンクロスに気付かれないように注意を払いつつ、先を急いだ。途中何事もなく、彼らはシプロス・エールドの入り口を塞ぐように広がる、ブランブル・ウッド・フォレストに到着した。
シプロス・エールドの方向へ続いている細い獣道があるのを見つけ、一行は森へと踏み入った。彼らは迷うことなく、順調にシプロス・エールドの入口へと進んでいったが、もう少しで森を抜けられると言うところでダイア・エイプのレンジャー、ゾーガスと彼のコンパニオンである二匹のタイガーの襲撃を受けた。
この襲撃を難なく撃退した一行は森を抜けシプロス・エールドの入口に到着した。シプロス・エールドはカルデラにより形成されており、一行は今、外輪山に穿たれた大きな亀裂を目にしている。亀裂、すなわちシプロス・エールドの入口の脇には自然の断崖を利用した砦が高くそびえていた。
砦にはヴォーデスの生き残りに率いられたオーガの戦闘部族が待ちかまえていた。彼らを全滅させた一行はシプロス・エールドの奥へと探索を進めたが、ピラルクの状況を憂慮した牙は一人町へと引き返した。
途中、トールハンマー移送隊の成れの果てと思われるゴーストに襲われるがこれを撃退する。残骸となった荷馬車の車輪に鎖で括り付けられたペイロアのクレリックらしき人物の亡骸を丁重に葬ると、彼女の生前の姿を取ったゴーストが現れ
アイシェルに北斗のオーブらしき物を手渡す素振りをして消え去った。
探索を続ける一行はついにトールハンマーらしき超大型のハンマーを発見した。それは外輪山の袂の池畔に輝く金属部を上にした直立してした。しかしそこはシプロス・エールドの主人である魔人が待ちかまえていた。ピラルク評議員は勇敢に戦うが強大な敵の前に全滅してしまった。
嵐の予感2
古い地下通路を通って川の中州にある灯台に向かう。~
灯台の近くにある洞窟に敵が出入りしているのを発見し進入する。~
洞窟で待ち伏せしていたチュール2体を撃破するがリソース不足のため撤退。~
地下通路の別の出口を調査。~
洞窟へ再度進入。~
最深部でタリズダンの仔のクラーケンと遭遇。撤退時にピピンが捕まり死亡。~
万全の準備の上、クラーケンと再戦し勝利する。
~
嵐の予感1
このところ周辺の農民を悩ませていた野盗や狂信者の出現がぱったりと途絶え、久しぶりにピラルクに戻った
ブラスは、市の防壁の再建作業に精を出すドワーフの職人達の姿を惚けた様子で眺めていた。ふと目の前に影が落ちたことに気づき顔を上げると、ビンセントが静かに佇んでいた。~
「ブラス、気づいていたか?」~
何のことかとブラスが訝しげな表情をするとビンセントは続けた。~
「このところ、無法者の姿を見かけなくなったな」~
ブラスは両手を広げ、肩をすくめると言った。~
「結構な事じゃないか。おかげで退屈ってものがどんなものか思い出せたよ」~
ビンセントの口元には皮肉的な笑みが浮かんだが、目は笑っていない。~
「どうやら今、サザンクロスで野盗共の同窓会が開かれているらしいぞ」~
ブラスは耳の穴に小指を差し込みながら、気のない返事をしたきり、再びドワーフを眺める作業に集中し始めた。
ドップは最近完成した蒸留所の設備に不備がないかを念入りに点検していた。今年はまだ十分な芋が集まっていないため本格的な酒作りはできないが、自分が楽しむために作るぐらいはできそうで、出来上がりを飲む自分の姿を想像すると自然と喉が鳴ってくる。そんな楽しい想像が外の騒ぎで台無しにされると、怒りを覚えつつ点検を中止した。外へ出てみると、
デソブスタッフのジャッカルが蒸留所の前に大勢の取り巻きを連れてたむろっていた。~
「やあ、ドップさん。立派なものですな。ここで酒ができあがったら是非とも私にも取り扱わせて下さいよ」~
ドップはにべもなく答えた。~
「悪党に飲ませる酒などない!」~
一瞬、ジャッカルの瞳に凶暴な輝きが宿るが、すぐにそれを隠すように愛想の良い口調で言った。~
「まあまあ、そんな冷たいことは言わずに。でもまあ、まだ出来てもいないのにこんな話をしてもしょうがないですね。世の中何が起こるか分かりませんから。ではこれで失礼します」~
ドップは立ち去るジャッカルの方へ唾を吐き捨て、ドワーフ流の厄払いをした。
- (指に息を吹きかけながら)ところで初めて聞くが、野盗共の同窓会っていうのは何だ?連中に同期とかあるのか? -- ブラス SIZE(10){2006-04-16 (日) 00:12:29}
- やれやれ。あんたには、全く脱帽だぜ。 -- ビンセント SIZE(10){2006-05-03 (水) 00:09:05}
- これはこれはジャッカルさん。ちょうど良いところへ。うちへ来てビジネスの話でもしませんか?皆さんも楽しんでいってくださいよ。 -- ピピン SIZE(10){2006-05-06 (土) 13:50:46}
- おー、ピピンさん。全くここは良い店ですなぁ。私に一言声をかけてもらえば、一級品のタレントご用意しますよ。 -- ジャッカル SIZE(10){2006-05-06 (土) 20:06:10}
「くっ。このようなものが、この時期に来ようとは。このリハク一生の不覚」~
このとき町壁の修復は城塞を起点として、旧ピラルク全周に巡らす計画であった。確かに完成までの時間はかかるが、現在の人口の増加状況を考えると長期的には費用と時間が削減される見通しであった。~
そしてリハクの震える手に握られた書状には次のようであった。
サザンクロス領ピラルクを無断で占拠している無法者共に申し渡す。
偉大なる首領シン様は当地での混乱状態に対して憂慮しておられる。よってその方らがピラルクを規律正しく統治するのであれば、今までの罪を許し、地位を認める用意があることをここに伝える。
ただし治安維持のために派遣する兵のために金貨5000枚を準備することと、その兵らのための住居や食事等、もろもろの手配を行わなければならない。
加えて相応の献上金を納めることは臣民としての当然の義務である。
派遣する人員の数と、献上金の確定のため、次の満月までに南方面長官ザリアのもとへ出頭すること。またその際に金貨5000枚を持参することを命じる。
- その南方面長官ザリアってどれほどの者?ハート様(9Lvだっけ)とどっちが上かな。のこのこ出頭してヤッちまうのがお約束なんだろうが可能かな。 -- ピピン SIZE(10){2006-05-03 (水) 23:51:14}
- ザリアの頭上には未だ死兆星は輝いていません。 -- DM SIZE(10){2006-05-05 (金) 22:25:51}
- 我々(プレイヤー)は戦術はともかく、戦略を語るには未熟だ。リハクの広い見識で判断すると、正直、ザリアの書状を無視するとピラルク全滅しちゃったりするか? -- ピピン SIZE(10){2006-05-06 (土) 13:28:26}
- 悪党のもとに下るなど、このリハク死んでも口には出来ません。今のところは奴らの次の出方を静観することに致しましょう。 -- リハク SIZE(10){2006-05-06 (土) 20:08:54}
ピピンは思った。お宝を求めてダンジョンに潜るのはスリル満点だが、この商売というものは簡単に金が手に入ってしまい、いささか退屈なものだと。しかしながら、そんな退屈な商売でもやはり何かしら問題は発生する。今日も店のほうが騒がしい。勢いよく部屋の扉が開かれた。~
「ボス。また頭のいかれた奴らが騒ぎ始めました」手下のハゲが頭に引っかけられた店自慢の濃厚なソースを拭いながら部屋に入ってきた。~
好景気にひかれ、街に多くの人間が流入してきているが、その中には今までの農民といった素朴な住人とは異なるもの、無法者や流れ者も入り込んでいる。奴らは力を示せば大人しくなるのだが、最近とみに増えてきた狂人、街のあちこちで終末論を叫んでいる奴らは手に負えない。キャンドルマンの一件でも店の売り上げが一時的に落ち込んでおり、すぐにでも何か手を打つ必要がある。
牙の兄貴に言って、ウォーデン以下警備兵に活を入れてもらわないと。金貨の山を眺めながら、取り留めなくピピンは考えていた。
薄暗い豪華な一室でリリオンは呟いた。~
「面白くなってきたね」
- とりあえず、キャンドルマンに賞金でも懸けてみるか。 -- ピピン SIZE(10){2006-05-05 (金) 16:18:33}
- これまでのところキャンドルマンを3人捕らえています。1人は現行犯。2人は状況から見て間違いないと思われます。 -- ウォーデン SIZE(10){2006-05-05 (金) 22:24:53}
- なんとキャンドルマンは特定個人ではなかったのか。(ところで、リリオン関係ではないよな?) -- ピピン SIZE(10){2006-05-06 (土) 00:35:35}
- そいつらは正気なのか?正気なら目的とかを尋問したいが -- ブラス SIZE(10){2006-05-06 (土) 01:12:56}
- 現行犯は拘束時に戦闘になり死亡しました。残り二人の内1人は獄中で首を吊りました。 -- ウォーデン SIZE(10){2006-05-06 (土) 10:26:31}
- 最後の一人は収監しています。3人とも正気ではありませんでした。収監している男も意味不明なことを呟き、おかしな絵を壁に描いています。 -- ウォーデン SIZE(10){2006-05-06 (土) 10:29:50}
- そいつらは以前(ピラルクにくる前)から狂人だったのか、ここにきて急に狂人になったのか。前者なら単純だが、後者だと厄介だな。ともかく、宗教関係者はどうか知らんが、パンピーのピピンとしては狂人には村から出て行ってもらいたいものだ。希望の都市ピラルクに終末論は不要だ。 -- ピピン SIZE(10){2006-05-06 (土) 12:50:57}
- ジャッカルやザリアとかがちょっかいを出してきたりもしているので、草の者が必要だな。評議員にも内緒で秘密警察でも作るか。ピラルク経営(裏ギルド)の一環のつもりですが、統率力必要ですか? -- ピピン SIZE(10){2006-05-06 (土) 13:20:26}
- 街にやってくる新参者全てをチェックすることは困難です。少なくとも3人の容疑者は新しい住民です。 -- ウォーデン SIZE(10){2006-05-06 (土) 19:59:38}
- 秘密警察の件に関しては、統率力を取ればある程度能動的に人材を使うことが出来る。しかし取得に関しては、シナリオの根幹に関わる事柄に関しては無能になってしまうことを勘案してくれ。 -- DM SIZE(10){2006-05-06 (土) 20:02:39}
- 統率力無しでも秘密警察を設立することは可能だが、その場合はDMのノリにより動かすことになる。 -- DM SIZE(10){2006-05-06 (土) 20:04:20}
- 歓楽施設の収入で運営になると思うので設立するにしてもDMのノリ任せでお願いします(ピピン個人の魅力ではなくギルドとしての組織力として扱いたい)。たぶん裏ウォーデンみたいなのが現れることになるのでしょう。しかし、現状ではウォーデン以下警備隊に投資した方が良いと思うのだけど。村の発展にあわせて設置お願いします。 -- ピピン SIZE(10){2006-05-07 (日) 00:21:18}
- 質問したいんでキャンドルマンの死体は神殿のほうに運んでおいてくれ。ところでなんで「キャンドルマン」なんだ? -- ブラス SIZE(10){2006-05-07 (日) 01:52:10}
評議員パーティーはキャンドルマンに関する調査を開始した。そもそもこの凶悪犯は深夜無防備な被害者(主に酔っ払いだが)を小型の刃物で一撃し、死体の額に溶けた蝋で渦巻きのシンボルを描き、中心に黒いキャンドルを立てておくことからそう呼ばれるようになったのだ。
評議員に発破をかけられたウォーデンと警備兵は拘束した二人のキャンドルマンがドリー河川倉庫で働いていたという共通点があることを突き止めた。この唯一の情報を頼りに、評議員は行動を開始した。
ドリー河川倉庫では10人の労働者が忙しく働いていた。現場を切り回していた男、ボゾンにキャンドルマンのことを尋ねるが、見たことは無いという。労務者たちも知らないと証言した。しかしブラスはボゾンの様子がおかしいことに気付く。彼は会話中、時折視線を宙に彷徨わせ、熱心に何かに聞き入っているような様子を見せていた。ブラスは彼が心術魔法の影響下にあると確信した。だが打つ手のない一行はひとまず彼を放置することにした。またこの倉庫では番犬を3匹飼っていたが、この犬ははブリンク・ドッグだった。倉庫の持ち主であるドリーには何か裏があると感じた評議員は、ボゾンにドリーの居場所を尋ねたところ、彼は倉庫の前に浮かぶ大型船でほとんどの時間を過ごしているとの答えを得た。
ドリーの住居でもある大型船は現在の技術では製造不可能なほどの大きさであるが、過去にこの岸に座礁して長い間放置されてきたものだ。非常に高い位置にある甲板へは倉庫の3階から渡された板を通って行くことが出来る。船の船首と船尾に住居のスペースがあり、船の中央にそびえ立つメインマストのそばには船底の貨物スペースに荷物を出し入れする跳ね上げ戸がある。跳ね上げ戸は鉄で強固に閉ざされている。評議員は船首側の住居スペースから調査を開始した。
船首の居住スペースのへと続く扉には、最近取り付けられたらしい鉄輪のノッカーがあった。ピピンがノッカーを叩いて扉の奥の物音を探るが、全く音はしない。ピピンと場所を替わったドップが扉を開くと、目の前には武器を振り上げたゾンビが待ちかまえていた。ドップは慌てて受けの体勢をとるが、怪物はぴくりとも動かない。首をひねりつつ静かに扉を閉めた一行は船尾側の扉へと向かった。
こちらにゾンビは居なかったが、大きめの部屋にクロコダイル・スケルトンが4体待ちかまえており、襲いかかってきた。スケルトンは容易に退治できたが、始末の悪いことに、彼らは断末魔に爆発することが判明した。船尾区画の一番奥にはドリーの書斎らしきものがあり、そこで一行はいくつかの手がかりを得た。それらは次のようなものだった。
1.大きな二枚貝の表面に傷を付けて書かれている文章
「タリズダンの仔は健やかに成長しているとの報告を受けている。しかしながら、そのペースが遅すぎる。お前にとっては如何ほどでもなかろうが、私は気長に待つ気など無いのだ。成長に必要な生け贄と恐怖を更に集めるのだ。ps:もっと頭を使え。羊皮紙では私の手元に届くまでには、ただのシミの付いたボロ皮にしかならないではないか S」
2.書きかけの手紙
「導師様 ご命令は理解致しました。しかしながら現在ピラルクの評議員が町に滞在しており、今以上に規模を広げるのは困難です。そこで川底の誇大妄想卿にも一働きさせようと考えています。まず、」
3.サインの箇所にゼリー状の物質が付着している手紙
「サザンクロスがピラルクを本気で狙っているとの確信有り。今は文書で脅迫をしている段階だが、評議員がそれに屈するとは考えにくく、近くサザンクロス軍の攻撃があると思われる。我らの仕事には好機と思われます。ところで次の獲物は予定通り灯台で良いのか連絡を願う。 X」
その後、再度船首側を調べると、罠と爆発するアンデッドが配置されているだけだった。船底に向かう階段が最後に残った。ピピンを先頭に、慎重に降りる一行。階段は大きな扉のある広めの部屋に続いていた。この大扉の先でドリーが待ちかまえているに違いないと判断した一行は、戦闘に備えて強化呪文を発動させた。
準備万端整えたところで、扉を押し開いた。予想通り奥には敵が待ちかまえていた。敵はトロルのスケルトン2匹とスカムのゾンビ2体が扉の前で待ちかまえており、奥にはフレッシュゴーレムが1体、更にその奥には3体のスケルトンを盾としてドリーらしき男がいた。部屋の奥の明かりを確保するためにピピンはトロル・スケルトンの懐をかいくぐり部屋中央へと入り込むが、待ちかまえていたゴーレムに殴られ瀕死の状態になりながら、仲間の元へともどる。だが明かりは確保された。その明かりの下で、ドリーはアンデッドであることが分かる。部屋の隅へと避難したドリーはレシュラックのウェブの呪文で身動きがとれなくなる。フレッシュゴーレムは主人を救うためにウェブをかき分けてゆく。その間にブラスのターンアンデッドにより無力化したスケルトン達をドップとアイシェルがなぎ倒していく。
ウェブの効果範囲の反対側へと脱出したドリーとフレッシュゴーレムはそこで評議員一行を待ち受ける。フリーダムムーブメントの呪文でウェブを無効化したドップが敵を追いつめてゆく。フレッシュゴーレムを倒されたドリーはせめて一矢報いんと、ドップを猛悪の槍で攻撃する。ドップは猛悪ダメージを負いながらドリーを切り伏せた。
ドリーの船から引き上げる一行は砦で作戦会議を行った。そこへ現れたリハクに手がかりの書類を渡してしまうが、実はそれは変装した敵のスパイであった。敵のスパイがこうも易々と内部に入り込めるという事実に評議員達は驚愕した。しかし起こったことはしようがない。評議員達は次の目標を灯台に定めた。
最終更新:2011年11月30日 01:32