1話
突然、母、
皐月(さつき)から
「夜逃げをすることになった」と伝えられた
松前緒花(まつまえ・おはな)。
母親から手渡されたのは“喜翆荘”(きっすいそう)という名と、
電話番号が書かれた一枚の紙切れだけ。
住み慣れた街、母親、そしてクラスメイトの
種村孝一(たねむら・こういち)に別れを告げ、
まだ出会ったことのない
祖母がいる街で暮らすことになった緒花は、
海岸線を走る列車からの景色を見ながら、これから始まる新たな生活に
思いをはせるのだった。
- 緒花、孝一に告白される
- 民子、「死ね」と2度緒花に言う
- スイに布団を落とした件で緒花3発ビンタ喰らう
3話
“喜翆荘”で長逗留をしている売れない小説家、
次郎丸太郎(じろうまる・たろう)。
彼の書きかけの原稿をゴミだと勘違いして捨ててしまった緒花は、
次の朝、まかないの支度途中に姿を消してしまう。
「東京に帰ってしまったのでは?」と心配する従業員たち。
しかしスイは、そんな彼らを横目に旅館の大掃除を命じる。
掃除のため次郎丸の部屋に向かった菜子だったが、
次郎丸に、かたくなに掃除、そして部屋に入られることを拒まれてしまうのだが……。
- 緒花、次郎丸に亀甲縛りされ、官能小説を読まされる。
- 次郎丸、ガケから飛び降りるも菜子に助けられる。
- 次郎丸、従業員へ
- ホビロン=ほんとうに びっくりするくらい ろんがい
- 孝一からメールが来る
5話
“喜翆荘”の板前であり民子を指導する先輩でもある
宮岸徹(みやぎし・とおる)。
緒花と民子は、彼がホットパンツ姿の結名をバイクに乗せ走り去るのを目撃する。
驚くふたりだったが、翌日、板長の
富樫蓮二(とがし・れんじ)から徹が
来ないことを告げられた民子は、さらにショックを受ける。
事情を知った菜子や次郎丸、仲居頭の
輪島巴(わじま・ともえ)らも加わってあれこれ推測するも、
次郎丸が仕入れた情報により、
福屋旅館による徹の引き抜きという結論に至るが……。
- 徹は福屋にお手伝いに行ってた
- 結名とは付き合ってない
- 民子が緒花に気を許し始める
- 緒花、福屋に突撃
7話
母からの電話でお見合いを勧められる巴。
すでに相手の写真も送ったと言われ、実家に帰ってこいと迫られる。
それに対して勝手に決めないでと反論するも、
高校時代の友達の中で結婚していないのは巴だけであることや、
喜翆荘でお金持ちのお客さんを捕まえて
玉の輿に乗ることに失敗していることを指摘され言葉に詰まる。
今の仕事を続けるか、それとも結婚か。
これからの人生について悩む巴。
そんな彼女の前に、少し特殊な常連客一行が現われる。
- 輪島巴回
- 変わった常連客=サバゲーマニアの人々
- 退職し結婚しようと決意→型破りな接待→客に受ける→後輩に慕われる
- もうしばらく頑張ってみようかな☆ミ
9話
いきなり増えた宿泊客。突然倒れ病院に運ばれたスイ。菜子や徹の不在。
そして覆面記者宿泊の疑い……。
女将不在の中、右往左往する喜翆荘の面々は、
崇子の提案で覆面記者と思われるお客を優先に接客しようとする。
しかし緒花はこれまで通り、宿泊客全員に平等のおもてなしをするべきだと反対。
友人の結婚式に出席している徹も連れ戻すと言って飛び出す。
徹が見つからず焦る緒花の携帯に、突然孝一から着信が入る。
- 緒花、徹とバイク2人乗り
- 孝一、湯の鷺入り、でも緒花と会えずとんぼ返り
- 覆面記者=老婦人と孫娘風の宿泊客
- 女将、無事帰還
11話
湯乃鷺温泉街の特集が載った旅行雑誌の発売日。
緒花は旅館ランキングでの喜翆荘の高評価を期待していたが、現実は10点満点中の5点。
またランキングの結果を受けてか、予約キャンセルが相次いでいた。
ランキングの結果に納得のできない緒花は、
「喜翆荘にめちゃくちゃな評価をつけた犯人と戦ってきます」と書おきを残し、電車に飛び乗っていた。
交渉(?)のすえ、なんとか出版社で記事を担当したライターの名刺を見せてもらうのだが……。
- 低評価の記事元は松前皐月
- 新しくできたリゾート施設からの圧力による
- 孝一に言い寄る女登場
- 緒花が暴走して座り込み
13話
母親を車に乗せ戻ってきた緒花たち。
皐月は着くなり、浴衣のデザインやお茶菓子、お風呂の時間について、いろいろと指摘する。
菜子はそんな彼女を素敵と思い、小さい頃から姉にいじめられてきた縁は威圧的なオーラにひるみ、
次郎丸は皐月の艶めかしく白いうなじにやられていた。
一方、スイと緒花は皐月と距離を取っていたのだが……。
仕事を通してスイ、皐月、緒花それぞれの気持ちが交錯。
四十万の女たちの物語に新たな1ページが加わる。
15話
洋輔から結名の秘密を聞き何とか力になりたいと考える緒花は、民子、菜子とある事を考える。一方
喜翠荘ではスイと崇子が旅館の経営方針を巡って火花を散らせ、間に入る縁は再び皐月に相談をするのだが・・・。
17話
温泉街を盛り上げる一環として、喜翆荘(きっすいそう)を舞台にした映画を製作することになった。
何年も使用されていなかった喜翆荘のプールが、緒花たちの手によって甦(よみがえ)る。
19話
文化祭で「姫カフェ」を企画することになった緒花たちのクラス。
男子からの支持で、接客・料理チームのリーダーは、それぞれ結名(ゆいな)と民子(みんこ)に決まった。
あまり乗り気でなかった民子だが、徹(とおる)が来ると聞いて、がぜんやる気を出しはじめる。
最終更新:2011年06月02日 21:56