スーパーロボット大戦Z


総評 72点

【★★★★☆】
時間 シナリオ 調整 操作 独自 価値 キャラ やり込み グラフィック その他
評価 4 3 5 4 3 4 3 3 5 3
システム面は非常に良い出来であり、長く遊べる良作。
シナリオ面が癖があり、スパロボらしくない作品でもある。
地味なシステム改良が続けられている据え置き機のスパロボゆえ遊びやすさは◎の一本。



 1:プレイ時間 【★★★★☆】
表示されないのではっきりとは分からないが、全60話で普段通りな印象。
後述するSRポイント(=熟練度)の条件などにより、実時間よりも長く感じる。


 2:ストーリー(シナリオ) 【★★★☆☆】
中心になるのはオーガス、エウレカセブン、ルートによってSEED/Dorキングゲイナー辺り。
今回の物語は、ある事件によって次元の壁が崩壊することにより、複数の小さなスパロボの世界(幾つかの作品が混ざった世界)がさらに混ざり合ったものが生まれ、その世界で展開してゆく。
普段スパロボに常につきまとい、ともすればストーリーの評価を下げることにもなる「別々の作品を統合することによって生じる違和感と無理やりさ」を、物語中に作品を統合することで当然のこととし、回避(この場合は迎合かもしれないが)している。

これに対しては、やりたかったけれどやれなかったことを、ついにやってしまった、という印象であまり良い方法だとは思えない。否、認めてしまうべきではない、だろうか。
好きに参戦作品が組めるという意味合いではシナリオライターは多少楽だろうけども。
その点を工夫してどう世界をまとめ上げてくるか、も楽しみの一つであるが故に。

又、今作は割合近年のアニメも多く参戦している為か、勧善懲悪の弱い民主主義的な主張の話になっている。
主人公一向が「正義の味方」として描かれない場面も多く、物語の締めも「世界を救った」「平和を守った」ではなく、「人々に世界の可能性を示唆し、各々に選択肢を与えた」というものになっている。

参戦作品的にも物語的にも普段のスパロボとは少し方向性の異なる、新鮮な作品である。
たまにはいいが、今後もこのような流れになるのはあまり嬉しくはない。

星2つが正直なところだが、参戦作品自体の物語は要所を抑えた良いものだったのでオマケの+1。


 3:難易度設定・調整 【★★★★★】
今作は熟練度の獲得を行ったか否かで、ゲームの難易度が大きく変化する。
又、提示される熟練度の獲得条件を満たそうと動くか否かでも、同様に大きく違う。

この今作の難易度調整は、非常に上手かった。
ライトユーザーもヘビーユーザーも楽しめるものだったと思う。
加えて、連続ターゲット補正の採用や消費無し武器の減少により、単機を集中改造することによる無双を起こりにくくしてある点も◎。


 4:操作感(プレイ感覚) 【★★★★☆】
最大の特徴はロード時間の速さで、コマンドリセットからオートロードまでをものの1~2秒で行ってくれる。
その他画面の切り替わりや戦闘ムービーの呼び出しも、過去作品と比べてもかなり早いといえるだろう。
この点のもたらす操作感の向上は、プレイ中のストレス低下に大きく貢献している。

精神コマンドの一括使用なども少しずつ対応されてきているのも○。

ただ、毎度新作になる度に少しずつシステムが改修・追加されており、今作も表示が必要な情報量は増えている。
そのせいで、能力の詳細や一覧などの画面が少々混みあい見難い印象も受ける。

又、熟練度獲得条件の殆どが「○ターン以内にクリア(or条件を満たす)」であり、プレイ中常に制限時間と戦いながらの攻略を強いられる点は、ストレスの増大である。他の条件も欲しい。


 5:独自システム 【★★★☆☆】
→トライバトルシステム
過去の小隊システムと比較すれば確かに進化しプレイしやすくはなっている。が、それでも小隊を組むのに時間をとられる面倒臭さと、戦闘参加パイロットの倍増による後半の補助精神コマンドの使いたい放題状態はあまりよろしいものではない。毎ターン精神で回復&かく乱が行えてしまえるのは△。

→連続ターゲット補正
今回は修正値が易しいのであることに気付かない場合もある(笑


 6:価値 【★★★★☆】
購入価格:約6800円
いつも通りスパロボらしい、それなりの値段だがそれに見合う出来だと思われる。
ジャンルとして、好きな人しか買わないソフトではあるが。
ただ、スパロボは出来に関係なく時間がたてば中古値段は落ちるのでこだわりがなければ待つのも手。


 7:キャラクター 【★★★☆☆】
スーパー系主人公は熱く暑苦しい男とロリ少女。リアル系主人公は薄幸の新人女性パイロット。
前者は狙いすぎてか、後者は狙わなさすぎてか、どちらも今一つ魅力の足りないキャラクターに感じられた。
緑川氏の演じるアサキムも終始行動の目的がはっきりとしないのが×。
オリジナルの敵やラスボス等を見渡しても、過去のオリジナルと被らないキャラクターをなんとか模索しているのが観てとれる。いい加減作品数も多くなり厳しいんだろうなぁ。


 8:やりこみ要素 【★★★☆☆】
スパロボらしい周回による持ち越し要素は充実しているのは○。
が、その周回をやらせるための要素がシナリオチャートしか用意されていないのは×。
ライブラリも一応存在しており観たものから入ってゆくのに、達成度もどれだけ埋まっていないかの確認方法も無いのではそういった要素としての意味合いは皆無である。


 9:グラフィック・アニメ 【★★★★★】
スパロボに関して期待を裏切らない進化を続けているのは戦闘ムービーであろう。
原作を大事にしすぎて少々格好悪い・可愛くないカットインがあったのは残念な点。


10:その他 【★★★☆☆】
バグとは切っても切れない縁のスパロボだが、今回のバグは珍しい「音声バグ」である。
進行に支障をきたしたり、攻略が簡単になりすぎるようなバグが殆ど無かったのは○なのだが、特定キャラの音声が元の声通りに再生されないのでは原作ファンは嫌だろう。

アサキムが露骨に別作品や続編でも使えるような設定や扱いだったのは×。




最終更新:2009年01月21日 02:56
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