総評 62点
【★★★★☆】
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時間 |
シナリオ |
調整 |
操作 |
独自 |
価値 |
キャラ |
やり込み |
グラフィック |
その他 |
評価 |
4 |
3 |
5 |
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3 |
4 |
4 |
2 |
4 |
4 |
OGシリーズ、無限のフロンティア関連で色々と持ち上がったAの、時期を見たリファイン。
新システムの追加による難易度の調整がなされているが、追加要素は少なく基本的には移植の域。
初の連続ターゲット補正の導入によるリアルマンセー脱却記念作品。
1:プレイ時間 【★★★★☆】
表示されないので正確な数字は書けないが、全39話、長くもなく短くもなく。
難易度は結構高めに設定されている為、苦戦によって実時間よりも長く感じるかもしれない。
2:ストーリー(シナリオ) 【★★★☆☆】
あらすじ:
各ロボットアニメの様々な勢力が衝突するなか、パラレルワールドの住人である「シャドウミラー」の様々な干渉によって物語は大きく展開していく――
ラインナップを見てもスパロボによく参戦してる作品が多く並んでおり、往年のスパロボプレイヤーにとっては何度も見る話が多い。更にリメイクであること、オリジナルの話もOGシリーズで使われ幾度となく見ていること、もありマンネリ感が強い作品になっているのは否めないだろう。
ただ逆にそれゆえ、スパロボの王道・非常にスパロボらしい話の中身・全体の構成、となっている為、スパロボの経験が浅い人には是非ともプレイして欲しい作品でもある。
展開自体は、敵同士で同盟を組み向かってくる相手に対し自軍はそれを順に打破していくという、わかりやすいもの。いわゆる正義の味方。
目新しいものをかき集め、新鮮だったZも良いがこういった作品も大切。
というか、管理人は純粋にこういった流れが好み。
3:難易度設定・調整 【★★★★★】
GBAで発売された旧スパロボAは、初のGBA進出作でまだその設計基準が確立していなかったせいかバランスがあまり良く無く、全体的に調整が甘いイメージがあった。ラスボス一撃撃破なども懐かしい。
そんなリメイク元の状態を把握していたのだろう、今作では敵ユニットの強さにかなりストイックな設定がなされている。しっかり避けるししっかり固い。弱った機体を狙ってくる。
だが、だからと言って難易度が馬鹿に高くなっているかと言えば、そうもなっていない。
雑魚相手であっても、必要なだけ精神コマンドを使う・指揮補正や援護を考えた陣形を組みながら攻略する等という当たり前のはずのことをキチンと強いてくるだけだ。
近年のスパロボはボス戦までほぼ精神完全温存のような状態で行けるものもあったが、それこそ容易い方向に特化しすぎていただけである。そりゃあボスをフルボッコもできる。それができること前提であるからそれに見合う耐久力を持たせようとボスのHPが膨大になる。そんな崩れていたバランスを修正したといったところだろう。
エースボーナスの強さ・使い勝手がキャラによって大きく差があったのは少々残念。
4:操作感(プレイ感覚) 【★★★★☆】
携帯機のスパロボというとシステム面でどうしても劣化したものになっていたものだが、今作は基本的に据え置き機と同様のシステムを扱っている為、不満点は特に見当たらない。
ただしそれゆえ、携帯機版の持っていた軽快さも弱まり据え置き機に近い状態であるのも事実。
又、クイックセーブ&ロードがディスク故の読み込みの長さと後述する乱数保存の関係で少々ストレスである。
5:独自システム 【★★★☆☆】
→乱数保存
クイックセーブ&ロードを行っても結果に変化が生じないようにした、新しいシステム。
……SFC版「魔装機神」等、昔から実装されていたシステムであるので新しくは無いかもしれないが、少なくとも長い間スパロボには採用されていなかったシステムである。
これによりプレイにおける緊張感と共に被弾時の観念が生じてくる。ゲームとしては○。
が、実際はクイックセーブを繰り返すだけで計算式内の何らかの数値(恐らく時間に関係する要素)が書き変わり、試行結果を変えることができる状態になっている。バグなのか、製作側の助け舟なのか。
そのせいで結局はクイックロードを用いたやり直しに一手間追加されただけ、な状態になってしまった。
→連続ターゲット補正
敵の攻撃を連続して回避するのはそれが多くなるほど困難になる、という感覚を実装したもの。
近年のスパロボはリアル特化型の機体は簡単に命中率0%にできてしまい、「当たらないユニット」であるとした運用がすぐに行える状態であった。が、本作はこのシステムの導入によりいわゆる「無双」と呼ばれる単騎での敵陣の壊滅を行いにくくしている。
一度の回避による被弾率の増加量も大きめに設定されており(15%↑/1回避)、敵勢に集中攻撃されればまず全弾回避することは不可能になっている。
又、敵に対しても同様の働きがある為、それを前提に敵の回避率も設定されておりこの補正無しで攻撃しても、特にスーパー系は敵ユニットになかなか攻撃を当てることができないという現象が引き起こされている。
6:価値 【★★★★☆】
管理人の購入価格:2980円
リファインによって旧Aと比べてもプレイ感覚は別作品と呼べるものになっている。スパロボ好きならば旧Aプレイ済みでもしてプレイして損は無いだろう。
が、隠し要素や機体・キャラの追加に関しては特にない為、旧Aをプレイしていれば何周もする気にはなれない。
A未プレイであればこちらを選ぶべきだろう。
中古
PSP市場は値段があまり落ちない為いっそ新品で、という選択でも良いが。
7:キャラクター 【★★★★☆】
OGシリーズによってレモンとエクセレンに繋がりが生じたり、無限のフロンティアに直接繋がったりとなかなか忙しいオリジナルキャラクター陣だが、それらによる修正・補正は幾らかあるがどのキャラもよく特徴的に描かれているし、各キャラの性格・行動の指針・目的・それらの変化や動向が明瞭で分かりやすい。○。
8:やりこみ要素 【★★☆☆☆】
スパロボらしい周回後の資金撃墜数持ち越しでの次週開始は有る。
が、あるのはそれだけで、ロボット/キャラ図鑑もなければフローチャートも無く、周回させる気を湧かせる要素が殆ど用意されていないのは非常に残念。
管理人のような旧Aプレイ済みでどう変化したかを楽しむ程度ならばそれでも良いが、このソフト単品を遊ぶとなるとそれでは少々足りないだろう。
9:グラフィック・アニメ 【★★★★☆】
流石のPSPといった画質と戦闘グラフィック。
ただし、どこかの据え置き機からの流用だったりするものも多々。特にオリジナル。
10:その他 【★★★★☆】
やはり後継機は欲しい。
最終更新:2009年01月22日 00:47