総評 66点
【★★★★☆】
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時間 |
シナリオ |
調整 |
操作 |
独自 |
価値 |
キャラ |
やり込み |
グラフィック |
その他 |
評価 |
5 |
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4 |
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3 |
4 |
3 |
5 |
主人公がZXからAへとバトンタッチしてのゼクスシリーズ第2段。
システム面では向上しているし、前作からの改善への意気込みも感じられる。
が、シナリオやステージ内容等劣化している面も多々あり総評は前作と同点。
1:プレイ時間 【★★★★★】
一周目クリアまで8時間弱、攻略見ながらアイテム収集して完了で13時間前後。
プレイ時間は全体的に前作よりも短くなっているが、それはシステム面が整備された為でありボリュームダウンは全く感じられない。周回前提のソフトであり、本作では2人の主人公における性能などの差異も大きくなっている為、1週にかかる時間が短縮されているのはその面から観ても良点である。
2:ストーリー(シナリオ) 【★★☆☆☆】
あらすじ:
ロックマンゼクスから4年8ヶ月。意志を持つ金属「ライブメタル・モデルA」によりロックマンの力を得た主人公は、モデルAを身に纏いロックマン同士の戦い、運命のゲームへとその身を投じ、その出自とライブメタルの秘密を解き明かしてゆく――
本作では二人の主人公のどちらを選ぶかによって物語のスタート地点が大きく異なり、二つの物語をプレイしようという意欲をかきたててくれる。良い構成。
しかし全体のシナリオは、中盤に入った辺りで早々に黒幕が正体を明かしてしまい、プレイヤーの裏をかくような場面や話がどう展開するのかわからない楽しみが殆ど無い。つまり、流れるままに話が進んでしまい話の盛り上がる点が見当たらないのである。
話の中身も、主人公とライブメタル・モデルAが大したイベントも経ていないのに、突然お互いの中身を知ったような状態になっており釈然としない、といったしっくりこない点が幾つかあるのも×。
3:難易度設定・調整 【★★★☆☆】
前作同様、難易度選択システムによりプレイヤーの腕前に合った難易度を選べる。
……のだが、今作には最高難度をクリアしないと見れないシーンが存在してしまっている。△。
立ちふさがる各ボスはなかなかシビアな調整がなされておりプレイしごたえのある良い設定。
だが、少々ステージの難易度を上げるのに「針」と「穴」に頼りすぎているように感じた。
ライフを失っての1ミスは受け入れやすいが、即死トラップでのミスは続けばストレスになる。
特に最終ステージ、面倒な復活8大ボスを倒した後での針地獄にはストレスも溜まろう。
もう少しステージの構成、雑魚の強さ・配置などにも工夫を凝らして難易度を表現してもらいかった所。
あるボスの時を遅める特殊能力が強力すぎるのも少し考えもの。
4:操作感(プレイ感覚) 【★★★☆☆】
ダッシュは爽快であり動かしたい通りにキャラが動いてくれる為、シリーズの持つ小気味良い爽快感は健在。
ただ、今作はシリーズ最大の売りである「バッサリ感」を演出してくれるサーベル装備がゲーム中盤まで手に入らないのは大いに残念な点。ボスの形態を奪える今作ではサーベル系の武器を持つボスを用意するなどの方法もあっただろう。何らかの形で序盤から使えるようにしてほしかった。
又、前作で非常に大きなストレス源となっていたMAPシステムはよく改修されており、今作ではミッションシステムは複数を同時に受けることが可能になり、MAPにも各所にワープ地点が用意されている。
それらによって移動に関するストレスは大きく軽減されていると言えるだろう。
だが、送信地点・受信地点がいずれも一方通行であるせいで少々使い勝手の意味合いで減点である。
ステージの即死トラップをもう少し押さえてあれば尚プレイ感覚はよかっただろう。
5:独自システム 【★★★★☆】
→シナリオ(ステージ)構成
本作ではステージを選択しボスを倒して選択画面に戻る、いわゆる「ボス選択制」から少し離れることによってゲーム全体の物語性を向上させようとしている。それに関しては成功しており、8体のボスのうちの一体がシナリオ中で襲ってきたり、ステージの冒頭にボスキャラが出てきたりと、普段とは異なる戦闘を味わえるのはシリーズのマンネリ感を取るのに成功していると言える。○。
→トランスオン(変身)システム
主人公がアクセルモチーフのライブメタルであり、倒したボスキャラへの変身が行える。
トランスオンできる姿は全部で15種類もあり、それらはサイズも操作(移動)もそれぞれ大きく異なる。
それらを生かしながらゲームを進めてゆくのは面白い部分だろう。
ただ、ステージ中にいずれかの姿を強要する場面が非常に多かったのはよろしくない。攻略の自由度と共にプレイ感覚(テンポ)までもを奪ってしまうからである。
6:価値 【★★★★☆】
管理人の購入価格:1980円
ゲーム自体は面白いがシリーズファンでもなければ新品で購入するほどのものではない感覚。
上記価格が丁度しっくりくる気がする。
7:キャラクター 【★★★☆☆】
特徴的だが一面的な性格・性質を持つキャラが今作も揃っているが、主人公のみそんな枠を脱している。
シナリオ項の通り、もう少し丁寧に主人公の成長を描いてやればもっと魅力的なキャラになっただろう。
又、新規にライブメタルの適応者が複数出てきているが、それらはいずれも中途半端な話への参加でありその全貌は明かされていない。次回作のお楽しみか。
ロックマンの各モデルのデザインが前作よりもあっさりしたものになっていたのも、個人的には△。
全体的に今作はデザインにいつものカッコ良さがなかったかな。
8:やりこみ要素 【★★★★☆】
シークレットディスクの収集や、ボスの特定条件下での撃破等、やりこみ要素と呼べるものはかなり用意されている。
クリア後に高難度モードが追加される仕様は健在で、やりこもうと思えばかなり遊べるのも○。
減点要因は、高難度モードに次回作へ繋がるシーンという魅力的なクリア特典を付けてしまったこと。
時間をかけたからといって人によっては達成できない可能性が存在する要素は、自己満足を充足するレベルのものに留めておくべきである、というのが管理人の考え方。
9:グラフィック・アニメ 【★★★☆☆】
2Dのロックマンは心地よい。
アニメや音声の圧縮によると思われる劣化は前作同様であまり改善されていないのだが、
アニメの数と質はかなり向上していると思われる。フルボイスも完備。
10:その他 【★★★★★】
失った記憶、本当の自分、自分自身の存在、を主人公とAが探す物語はアクセルに繋がっており良かった。
ミニゲームのロックマンaが何気に面白い。
アマゾンさん……画像用意しといてくれよ…… orz
最終更新:2009年01月22日 00:21