流星のロックマン




総評 71点

【★★★★☆】
時間 シナリオ 調整 操作 独自 価値 キャラ やり込み グラフィック その他
評価 5 4 3 4 5 5 4 4 3 4
ロックマンエグゼシリーズの再構成といった印象の新シリーズ。
中古に限らず新品ですら驚異の値段落ちをしている割に、ゲーム内容は決して悪くない良作。
なぜこれほど値段が落ちているのか不思議だ。出荷し過ぎたのか……?
或いは、人と人を繋ぐ絆、といったものを陳腐なものと感じてしまう人が増えているのだろうか。
とてもハートフルな物語で、ゲームをする少年少女には是非プレイしてほしい一本。


 1:プレイ時間 【★★★★★】
クリアまで20時間、攻略を見ながら隠し要素網羅まで40時間。
本編にボリュームも適度にあり、クリア後の収集要素もやる気を失わない程度の上手い量設定されている。
システムの都合上、フィールドの移動に取られる時間が多めになっている点の改善が欲しい。


 2:ストーリー(シナリオ) 【★★★★☆】
あらすじ:
220X年。地球上の全ての電子機器が電波で繋がれている時代。主人公・星河スバルは、3年前に父親を失ったショックから不登校となり、街の展望台で星空を眺める日々を送っていた。そんなある日、展望台で空を見ていたスバルの元に電波宇宙人「ウォーロック」が現れる。彼は言う、自分は追われている、父親の事を知りたければ力を貸せ、と。スバルはその言葉のままにウォーロックと融合・電波変換し、電波人間「ロックマン」として、電波ウィルスやFM星人達との戦いに巻き込まれて行くのだった――

今回の物語は「人と人の繋がりや絆の大切さ、そしてそれらの持つ強さ」がメインテーマとなっている。
プレイヤーの行く手を阻む敵は、登場人物の心の隙間・心の闇につけこんでこの世界に発現するのだが、それらの解決がただ敵を倒すことでなされるのではなく、一人一人が思い、悩み、そして自ら一歩を踏み出すことによって自身の弱さ・心の隙間を克服してゆく経緯がしっかりと描かれている。
敵を倒すことも無論その経緯の一つではあるが、そればかりになっていないのは素晴らしい。
やはり「敵をやっつける」ことで何もかもが解決してしまうのは、釈然としないものだ。◎。

難点は、主人公・星河スバルが中盤まで根暗の引きこもりキャラである為、感情移入がしにくい点。
とはいえ、彼自身の成長こそがゲーム全体に渡るテーマの一つであるのだが。


 3:難易度設定・調整 【★★★☆☆】
システムとして、エグゼシリーズでは横視点で3×3の移動範囲があったものが今作では縦視点となり左中右の3マスしか動けなくなった。ガードができるようになったとはいえ、行動の自由度が下がったことに引っ張られる形で難易度も下がっていると言えるだろう。
ちょっと遊ぶ分にはプレイしやすくて良いのだが、この自由度の低さでは敵の攻撃パターンもそれほど数組めないのではないか、後々続編など苦しくなってくるのではないだろうか、と心配になる。

又、タイトルの一部にもなっているスターフォースの力が今一つ使いにくく、通常状態ではなかった弱点まで持つようになるのでは非常に利用しにくい。せっかく格好良い姿でウリの一つでもあるのに、勿体ない点である。


 4:操作感(プレイ感覚) 【★★★★☆】
移動やメニュー操作は全体的に快適。
ウォーロックに相談することによって次の行動を常時確認できる為、時間をあけてのプレイでも行き先がわからなくならないのはケアが行き届いている良きシステム。○。
少々マップが広いのと、やはり横視点の時よりも距離感がつかみにくい印象を受けるのはどうしようもないところか。


 5:独自システム 【★★★★★】
→ブラザーバンドシステム
ゲーム内では登場キャラクターを登録することで友達の輪を作ることができるのだが、それだけに限らず、同ソフトを持つ知り合いと同様の相互登録を行うことができる。
自分とは違うバージョンの友達とブラザーになれば、友達のバージョンのロックマンの性能も利用することができるなど、繋げば繋ぐほどお互いに強くなっていくことができる。

「絆が僕らを強くする」といった話のテーマが他のシステムにも繋がっていることを感じさせる。○。


 6:価値 【★★★★★】
管理人の購入価格:500円(新品)
間違いなく3桁値段を大幅に超える面白さは持っている。
酷い値下がり状態である為、プレイするものが無いならば遊んでみて損は無いだろう。
ただし、「心温まるストーリー」が苦手な人には向かない。アクション性もエグゼシリーズには及ばなく、そちらも値段は下がっておりプレイ感覚はそれほど変わらないのでエグゼを選んでも良いかもしれない。


 7:キャラクター 【★★★★☆】
登場キャラクターは基本的にはエグゼに近しい立ち位置ながら、いずれも若干の変化がある。
全体的に、少々今風に作りなおされたといった感じであろうか。委員長が可愛いので★+1。
ライバル関係の相手、などが現状特に存在していないのが少し物足りない。


 8:やりこみ要素 【★★★★☆】
クリア後のイベントも幾つか用意されており、それらを通してバトルチップを収集するのが主な行動になる。
素晴らしいのは、ありがちな「集めて終わり」になっていない点。
全て集めるとより強力になったラスボスと対戦することが出来、これがなかなか手強い。良。

又、3バージョン同時発売だが、特に他のバージョンと通信しなくても収集が完了できる仕様も◎。
あくまでバージョンの差は戦闘における能力の差であり、ポケモンと同じ道は歩まないという意志表明か。


 9:グラフィック・アニメ 【★★★☆☆】
フィールドマップの描画はエグゼシリーズと変わらない可愛らしいデザインで良い。
バトルマップは3Dになっているが、動きやディテールは少々粗い。続編に期待。


10:その他 【★★★★☆】
しかしペガサスだけ安くなっててカワイソスな状態(笑
まぁドラゴンやレオの方が格好良いし魅力的なのは分かるのだが。

全体的に、ゲーム中のシステム・要素同士の結びつきを感じられる良いゲームメイクだった。
やはり、「システムをこうした理由」が別のシステムに見つけられる(きちんと理由のあるシステム構成)はゲームを作る上で大切なことだろう。気分で作られているものには感慨も生まれない。




最終更新:2009年01月22日 00:17
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