モンスターハンターポータブル 2nd G


総評 88点

【★★★★★】
時間 シナリオ 調整 操作 独自 価値 キャラ やり込み グラフィック その他
評価 4 2 5 4 4 7 3 3 5 5
大変遅ればせながら、管理人は売上通算300万本突破した頃ようやく購入。ちなみに初MH。
言わずとも知れた、超ド級有名狩りゲー。基本的にはモンスターを狩りに行って、帰ってきて装備やアイテムを作って、また狩りに行ってのひたすら繰り返しの作業ゲーかつ高難易度のマゾゲー。これでシリーズから見るとかな~り易しくなっているというのだから驚きだ。まさにネトゲ準拠の設定、どんだけ時間を使わせる気か。しかし、それでもプレイがやめられなくなるのは苦労の末強敵を打破したときの快感や仲間との協力プレイの楽しさ故だろう。特に本シリーズは後者に優れており、その盛り上がりは凄まじいものがある。周りにプレイしてる人がいて、アクションゲームが苦手でなければ是非プレイしてみると良い。……いや、興味持てる人は既に皆プレイしてるか(笑


 1:プレイ時間 【★★★★☆】
村クエ(一人プレイ専用のクエスト)のボス・アカムを撃破するまでで100時間ちょい、友人の力を借りつつ集会所(協力プレイ可能なクエスト)のボス・ウカムを撃破したのが180時間。気付いたら数百時間プレイしている代表格なソフトではないだろうか。とはいえ、本シリーズのプレイ時間は人それぞれでもあるだろう。なぜなら、プレイ中にやれることが多すぎ、どこにどれだけ時間をかけるかが人によって大きく異なりそれにより相当上下するからだ。最短クリアだとどのくらいなんだろうなぁ。
しかしながら、一人でプレイしていると目標を一体討伐するのに20分以上かかることがざらにある。そのせいで少しプレイするつもりが気付いたら数時間……なんてことも。
全体的に少し時間を使わせすぎるのが管理人的にはよろしくない。正直もっとスピーディーにシステムを組むことができたはず、という点がそこかしこに目立つ。わざとそれを放置したように感じられるのが×。


 2:ストーリー(シナリオ) 【★★☆☆☆】
あらすじ:
なし(ゲーム中に物語が進展する、といった部分は一切無い)


プレイヤーはポッケ村の村長やネコートさんの依頼、そして集会所に寄せられるクエストを請け負い指示されたモンスターを狩ってゆく。討伐に成功することで報酬や武器防具の素材を得ることができ、それを使って装備を強化してさらなる強敵へと挑んでゆくことになる。ゲーム本編はひたすらにそれを繰り返してゆくだけだ。非常に簡潔。一つ一つの依頼には一応その以来に至った経緯などの設定が用意されてはいるが、それが何かに関係してくることがなく、それがどうした程度のものになっている。上に書いたようにゲーム全体に渡る物語・ストーリーといったものは無い。
まだ見ぬモンスターがいる間や順調に進んでいる間はいいが、行き詰ったりある程度進めてしまうとあとはひたすらに苦行になってしまうのが残念。そうなったらもう協力プレイしかやることがない。本作の難易度で「腕を磨く」為のプレイまでできるのは一部の限られた人だけだろう。練習や鍛練は向上が感じられるからこそ続くもの、成功を続ける鍛錬の方が失敗を続ける鍛練の何倍もやりやすいのだ。


 3:難易度設定・調整 【★★★★★】
「正直一人では辛いが、仲間と共に挑めば怖くない」かつ「一人でも倒せないことはない」、という一人プレイでも協力プレイでも楽しめる絶妙な設定がなされている。◎。殆どのクエストは一人でハラハラしながら戦った末の勝利が得られるようになっている。協力プレイ前提のネトゲとは明らかに異なる調整を行っているのが素晴らしい。よくよく検討がなされた結果だろう。その為、総評に書いたとおりシリーズ作品よりもかなり楽な一本らしく(私の周囲の古参プレイヤー曰く)、確かに4人で挑めばG級(最上級)のクエストでも一部を除いてそうそう負けることは無いレベルだ。又、そんな中本作の最後に待ちうけるミラボレアスは攻撃力こそ驚異だが動きが馬鹿に緩慢で、慣れれば完全に作業ゲーになってしまっている。いわゆる隠しボスの印象が「強い」ではなく「面倒臭い」になってしまっていたのは残念か。


 4:操作感(プレイ感覚) 【★★★★☆】
ゲーム全体として読み込み時間は少し長い。短縮はされているようだがまだ長い。データインストールによる解消も用意されてはいるが、DDFFにも書いたように必ずしも全員が受けられる恩恵ではない。×。クエストクリア後に1分などのタイムラグもあり、プレイしていない時間もそれなりにかかり少しストレス。
それ以外のレスポンスや移動・挙動関係に関してはストレス無くプレイできるのだが。プレイし初めは少々シビアに設定されている各種動作(緊急回避や当たり判定など)にハラハラさせられるものの、遊んでいるうちに体が慣れてゆくだろう。前述の調整面にも繋がるが、丁度良い。

また、戦闘時のプレイ感覚は各武器によって大きく異なり、軽快に戦うことのできるもの、動きは遅いが高威力のもの、堅牢なもの、などがある。どれも特徴的でそれぞれの差異と得意行動がはっきり分かたれていて、明確に住み分けがなされている。○。ただ、そのせいでゲーム開始時のチュートリアルが全武器分用意されており、全部行うと非常に長くだるい。ここで正直一度面倒になってしまった。ある意味、大型モンスターに出会うまでが一つの正念場と言える。


 5:独自システム 【★★★★☆】
モンスタ-ハンターシリーズ自体には、全くもって目新しいシステムは特別存在していない。
本作の魅力はそういった目新しさではなく、シンプルさ、だということか。
以下はMHP2Gから追加されたシステムに関して。既述の通り、管理人は本作が初プレイだが。
→オトモアイルー
ハンターはアイルーと呼ばれるお供の子猫型獣人を連れてクエストに行くことができる。(個人プレイ限定)
時々邪魔される鬱陶しさなどなんのその、仕草や鳴き声の可愛らしさは勿論、時々邪魔される鬱陶しさ、(味方の攻撃もダメージは無いが被弾はするせってい故に)こちらが殴っても文句ひとつ言わずついてくるオトモの愛らしさは異常。
それを抜きにしても、個人プレイで自分以外に攻撃対象になりうる存在が戦場にいてくれるのは、回復や武器研ぎの際など非常に心強い。


 6:価値 【★★★★★】+★★
管理人の購入価格:1980円
この値段で飽きもせずこれだけ遊べてしまうのは驚異的としか言いようがない。
食わず嫌いせずに遊ぶべき、と自信を持って言っていいだろう。流石これだけのメガヒットをたたき出しているだけのことはある。一緒に狩りに行く仲間がいれば、それは更に加速されるだろう。管理人はネットゲームは好まないので据え置き系はやる気はないが、以降もPSPで出るシリーズがあれば積極的にプレイすることだろう。文句無く面白い。
ただし、その難易度と複雑な操作からアクションゲームが苦手な人だとすぐに嫌になってしまうことも確実。武器の種類が多くそのそれぞれに固有の操作が存在し、使用するボタンの総数も必然的に多くなる。「最近のゲームは面倒で……」と口にすることがある人は厳しいかもしれない。


 7:キャラクター 【★★★☆☆】
主人公をプレイヤーの分身としてキャラメイクするタイプのゲームであり、ゲームの構成としても既述の通り狩りにゆくばかりのゲームであるため、あまり明確にキャラクター付けされた存在はいない。△。一応村人にはそれぞれキャラ付けはされているが、それが何かに絡んでくることもない。
だが、狩猟の対象であるモンスターたちの造形や動き、生態などが良い意味で非常にファンタジーな、異世界を感じさせてくれるのは良い。ゲームの中に存在する世界観を肌で感じられる。恐竜好きにはたまらない。


 8:やりこみ要素 【★★★☆☆】
武器防具の収集やクエスト制覇、闘技場にトレジャーにとやり込み要素の塊のような本作は、本編さえもやり込み要素の一端のようなものに感じられる。逆に多すぎて管理人の評価は上がらない。


 9:グラフィック・アニメ 【★★★★★】
キャラクター項で述べたとおり、生き生きとしたモンスターたちを細部まで描いているのが素晴らしい。また、主人公の装備もダサイものから格好良いものまでバラエティ豊か。性能以外にも装備を選ぶ楽しみがあるのは良い。少しばかし3Dが粗いが、PSPという媒体であることを考慮すれば決して低くないレベル。他媒体のモンハンを見てしまうと、どうしても目についてしまうが。


10:その他 【★★★★★】
xlink便利すぎる。接続の難はあるが、このツールの有無は本作の評価にまで影響するだろう。



最終更新:2009年07月06日 22:43
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