バトル オブ サンライズ


総評 58点

【★★★☆☆】
時間 シナリオ 調整 操作 独自 価値 キャラ やり込み グラフィック その他
評価 3 2 4 1 4 4 4 2 2 5
ハロボッツやサンライズ英雄譚などの様々な迷作シリーズを生み出し続けたサンライズインタラクティブの遺作となってしまった本作。
参戦作品数は故意に絞った8作品と少なくなっているが、本編で扱われる作品は更に少ない。詳しくは後述する。
まだまだ調整や改良が必要な部分は目につくものの、この作品でようやくスパロボとは違ったシステムで、かつ面白そうなSRPGがやれそうなシステムの基盤ができそうだっただけに惜しい。
流石に出す作品出す作品余さず数ヶ月で3桁まで中古値段が下がっていては厳しいモノがあるか・・・・・せちがらい。


 1:プレイ時間 【★★★☆☆】
全26話で1週クリアまで30時間ちょっと。序盤はタラタラ進んでいるのに後半になると猛烈な省略具合で話が進み、「あれ、終わってしまった」という印象を受けてしまう。そのまるでシナリオライターが途中で面倒臭くなった(or期限を迎えた)かのようなプレイ感覚には、良くない意味で驚かされた。SWWは途中でゲームの制作自体を投げてしまっていたが、最初の勢いを最後まで持続できれば割と満足のいく作品になりそうなのは今回も同じく。
また、戦闘マップ中でのイベントが殆ど無く、終始敵を倒す以外にやることがないのはマンネリの大きな原因。同じ事の繰り返し感が強くなってしまう。


 2:ストーリー(シナリオ) 【★★☆☆☆】
あらすじ:
主人公・シン=ミナカタは、次期主力兵器の公開テスト中突如としてギガノス軍の襲撃を受ける。連邦のエースパイロット・アムロ=レイらの援護によりその場を切り抜けるも、ギガノスの狙いが「黒い塔」と呼ばれている遺跡であることが分かった。状況を知ったシンとその義父ライルは、義父の開発したロボット・エクラスターと共に民間からの協力者として戦線に加わることを希望する。この黒い塔を巡る陰謀と因縁こそが、シンの過去に繋がるものであることなど何も知らずに。そう、ただ一人を除いては――――

物語は一昔前のスパロボに近い、色々な軍団と順繰りに戦いながら野望を食い止めていく形式で、サンライズ特有の「1作品ごと」な感じは今回は割と抑えられており好印象。
序盤はドラグナーとガリアンが中心、後半はレイズナーと逆襲のシャア・オリジナル勢力が中心となる。参戦作品が少ないために同じような敵と戦う場面が多くなるのは必然であるとしても、序盤のドラグナーの執拗な取り上げ方には疑問符を禁じ得ない。かと思えば、後半はダイジェストにさえならないレベルの、原作を知っていないと背景をフォローできないような状態でストーリーが進む。この非常に中途半端な構成がよろしくない。寧ろどちらかといえば、スパロボで扱われていないボトムズやガリアンをもっと深くやってくれ。どうも力の入れ方がおかしい印象である。8作品しか参戦していないのに、ガガガとライジンオーはほぼいるだけ参戦というのも勿体なさすぎる。

参戦作品数を絞ったのに中身の濃度が絞る前よりも低くなっている、という変な物語だ。単純に絞ったのではなく予算の関係で狭まっただけなのかも。


 3:難易度設定・調整 【★★★★☆】
難易度は割とシビアに設定されており、これは後述する戦闘システムも関係するが、スパロボのように全機健全なままで終了できるステージは殆ど無い。この難易度調整はなかなか良い。
また、どんな機体でも改造すればエースとなり得るスパロボとは違い、どんなに改造しても機体の特性の枠を出られない仕様も特徴の一つ。単に強くならないのではなく、その機体の活躍するべき場所というものを最後まで守らせる調整。悪くない。ATではどんなに改造しても勇者系レベルの機体の相手はできない、戦うべき相手は他にいる。という考え方が必要になってくる。
ただ、システム上敵味方共にどうしても殴り合いを強いられるシステムである為、回復アイテムさえ積めば簡単にラスボスも攻略できてしまう状態なのは少し改善が必要か。


 4:操作感(プレイ感覚) 【★☆☆☆☆】
総じて重い。
一つ一つの動作に一瞬の溜めがあり操作もスムーズに進まない。ターンが回るだけで音楽切り替えが動く為ロードがある。戦闘シーンのロードは当然もっと長い。と、プレイ感覚は非常に散々な状態。出た頃を考えても最近のゲームとは思えないインターフェイスの悪さである。加えて、プレイ時間項で書いた通り戦闘マップがひたすら目の前の敵を倒すばかりで、勝利条件や演出などといった変化が殆ど無いのも苦しい。操作感として評価できる点が何一つ無い。


 5:独自システム 【★★★★☆】
→3D Mobility Battle System
サンライズインタラクティブお得意の、移動と攻撃を同時に行う戦闘システムを進化させたもの。唯一にして最大の独自システム。
攻撃対象を選択すると、移動一回(一マス)につき一度対象と戦闘を行う。つまり、移動力と攻撃力・被ダメージが比例するという面白いものになっている。勿論、元々機体の持つ攻撃力も大きく影響する。攻撃力は低いが移動力が高い機体(ATなど)と、攻撃力は高いが移動力が低い機体(勇者系など)とが存在しており、それぞれ下手に戦いを挑むと返り討ちに遭う。
難点は、全てを回避しきるということが殆ど無い仕様になっており、どんなに回避が重要な機体でも何マスか交戦すれば必ず被弾する、つまりお互いにHPを削り合う形の戦闘しかできなくなっている点である。それゆえ、とりあえず回復アイテムを使いながら攻撃を繰り返すような簡単な戦法で容易くクリアまで進められてしまう。攻撃をしかければとりあえず敵のHPをけずれるのだから。スパロボと違って精神コマンドや修理コマンドが無い為、消費アイテムでしか回復できないのも単調さの原因の一つ。
何かこの辺りをもう少し戦略的に行えるシステムを付加することが出来れば、化けるシステムだと思う。・・・・・まぁ、続編は無いわけだが。


 6:価値 【★★★★☆】
管理人の購入価格:500円
相変わらずの値段。そう、これこそがサンライズインタラクティブゲームである、ってほどに定番になっているのが可愛そうだが(汗
だが他の作品並みに値段が下がっているのに比べて、他の作品よりも出来は良く値段の割に充実感はある。
単調で練りの足りない作品ではあるが、ロボットゲーが好きでスパロボに飽きてきたりしたならやってみても良い。ただし、戦闘ムービーのロード時間と出来は酷いものなので、そこが大事、と言う人には向かない。


 7:キャラクター 【★★★★☆】
キャラデザが独特だが、どのキャラも生き生きと動いており好印象。
キャラ苦たーが魅力的に描かれているからこそ、我が身を賭して盾となり散る肉親、主人公の覚醒イベントなどどれも王道だが、それを映えさせる為のツボを抑えてくれて盛り上がる。


 8:やりこみ要素 【★★☆☆☆】
二週目からライバルキャラが自軍に入る、Hi-νやナイチンゲールが出てくるなど追加要素はなかなか充実しているのだが、如何せんプレイ感覚などの疲労感から二週目まで遊ぼうという気にならないのが残念。持ち越し要素自体は大したことないのも惜しい。


 9:グラフィック・アニメ 【★★☆☆☆】
ハードウェアの限界に挑んだ華麗なるバトルシーン!!・・・・・との触れ込みには遠く及ばず、CGデザインは一昔前、というレベル。
戦闘ムービー自体も、通常攻撃である普通の射撃や打撃の応酬のみで面白味に欠ける。独自システム項で触れたとおり、1マスにつき一度戦闘を行うので一回の戦闘ムービーで同じ台詞を山ほど連呼することもあり、この辺も雰囲気を落としてしまっている。必殺技は特殊ム^-ビーなのだが、これも技のエフェクトのみで相手機体があまり動かない為見応えは無い。残念。


10:その他 【★★★★★】
かく言う管理人も、「ここのゲームはすぐ安くなるから安くなってからやろう」なんて言っていた、会社終了の原因の一人。今となってはあとの祭りだが。
Gブレイカーとか結構好きだったんだけどなぁ。スパロボOGとかに参加しちゃってくれないだろうか。




最終更新:2009年10月26日 22:25
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