カルドセプトDS


総評 49点

【★★★☆☆】
時間 シナリオ 調整 操作 独自 価値 キャラ やり込み グラフィック その他
評価 3 3 2 3 4 3 2 4 3 5
ボードゲームとカードゲーム両方の性質と楽しみを併せ持った作品。
ファンからは熱烈な支持を集める本作であるが、管理人のツボにはあまり入らず。管理人個人がカードゲームは好きだがボードゲームにはあまり興味が無いのが大きい。ゆえに1戦に時間のかかりすぎる本作は少々プレイしていて辛かった。逆に、こういったジャンルのゲームが好きな人は猛烈に楽しめる作品だろう。


 1:プレイ時間 【★★★☆☆】
表示されないので不明。ただ、ストーリーモード自体はそれほど用意されたステージ数が多くないので、スムーズに進むことができるならば10時間程度でクリアできるだろう。ただし、それはスムーズに進めた場合で、ステージ一つ一つが初心者にはなかなか難しい。ゲームを開始してすぐにストーリーへ突っ込むと、必要なカードもあまり集まらずかなりの苦戦を強いられる。大体殆どの相手に1回は負ける(これは管理人のセンス不足もある)ような設定は今ひとつ。
ゲームクリア後は半分放置していればカードが自動で集まる方法が確立しているので、それを使って一通りカードを収集した。戦闘終了時に手に入るカードは基本ランダムなのだが、所持していないカードには出現補正がかかるようで割とすぐカードは集まってくれる。こういった配慮がしてある点は素晴らしい。


 2:ストーリー(シナリオ) 【★★★☆☆】
あらすじ:
カルドセプト――それは絶対神カルドラが宇宙を司る為に創りだした創造と破壊の書。遠い過去の戦いにより幾千に分かたれたカルドセプトは、地中より出土するカード状の石版という形で再び世界に姿を現した。カードの力を解放することの出来る能力者「セプター」達はこの伝説として残る古の書物の欠片を求め、世界は争いの渦に引き込まれてゆく。人々は、混沌に包まれた世界に平和をもたらすために戦う、真のセプターの出現を待ち望んでいた。そして、ついに一人の若者が現れることになる――――

展開自体は主人公が「真のセプター」となって悪さをしている奴らを懲らしめて進み、最終的に大陸に平和をもたらすという簡単なもの。キャラも多くは対戦ステージのみの登場となるので、描かれる量が不足している。と評価するところは殆ど無いが、本作のような作品はストーリーが大事なジャンルではないので評価は普通。力を抜くならどこか、をしっかり分かっている。とはいえ、これを上回ってくれると管理人としては感動するのだが。
それでも設定という意味合いではカード自体に意味を持たせた背景設定がかなり作り込まれており、十分楽しめた。


 3:難易度設定・調整 【★★☆☆☆】
難易度は、管理人のような初心者には非常に高い。ステージ進むたびに何度か負けて、デッキ弄りながら戦っているうちに運で勝てて次に進む、といった展開が続いた。×。実際はデッキの組み替えや少しずつでも成長したプレイングに勝因があったのかもしれないが、それをそう感じることが出来ない。そもそも、カードゲームでいうドローイングに絡む運、そしてボードゲームにいうダイスロールに絡む運、両方が常に存在している為に、どうしても管理人にはこの作品自体が運ゲーに感じられてならない。これが勝っても実力だと感じられない理由。熟練者ならば運をデッキ構成やプレイングでカバーしていくのが実力、ということにもなるのだろうがそこまでは到底至ることが出来なかった。


 4:操作感(プレイ感覚) 【★★★☆☆】
デッキ構築などの、メニュー関係はレスポンスも良くよく配慮のされた構成になっている。
ただ、クリーチャー同士の戦闘ムービーをカット(or中断)することができないのはよろしくない。その他、プレイ中の一つ一つの動作がいちいち遅い。そのせいでプレイ時間の延長、プレイ感覚の冗長化が起きてしまっている。勿体ない。カードゲームゲーはただでさえゲーム内の処理を待つ時間がもどかしいものなので、その辺り対策を打ってもう少しサクサク遊べるように構成して欲しかった。


 5:独自システム 【★★★★☆】
Wikipediaを見る限り、DS版のみの独自システムは特に無いようである。
が、従来の作品用いられたシステムやカードの中から評価のあるものを抽出して上手く構成されているらしい。新しいことばかりに囚われず、そういったことを失敗せずやれる手腕は素晴らしい。
→Wi-Fi対戦
ランダムマッチ方式も採用されている。◎。


 6:価値 【★★★☆☆】
管理人の購入価格:1780円
完全に人による。カードゲームよりもボードゲームが好きな人向け。
ガッツリ嵌れればこの値段は圧倒的にお得。ただし管理人のように今ひとつノリきれない場合もある。
それでもこのくらいのお値段ならば問題は無いのだが。


 7:キャラクター 【★★☆☆☆】
キャラは独特なデザインだが線も太く絵の枚数も少ない。前述の通り、メインキャラ以外は出番も少なく描くことで魅力を出しているわけでもない。
可愛くも格好良くも渋くも魅力もないキャラも多い。


 8:やりこみ要素 【★★★★☆】
カード収集の他に、特定の条件を満たすと入手できるメダルの収集がある。
前者はサクッとやれるのに対し、後者は普通にプレイしているとたまに入手できるレベルのものから非常に高難度のものまで、入手条件が多岐に渡っており集め甲斐がある。◎。
ただ、管理人には少し多すぎた。(ストーリー自体が短く、「集める」という意図以外でのプレイ中に集まってくれる分が少なすぎる)


 9:グラフィック・アニメ 【★★★☆☆】
キャラクターやボード自体は特に変哲のない2Dドット絵。
戦闘時の攻撃アクション(牙や爪で切りさく、斧で攻撃等)のみ3DCGが用いられている。
まさしく何の変哲もない。本作のような内容では、下手にクリーチャーまで3D化して処理に時間がかかるようでは本末転倒なので悪く無い仕様。


10:その他 【★★★★★】
よく覗いているサイトで盛り上がっていたので購入してみたのだが、そこに参加しようと思うほど本作に入り込めなかったのが残念だった。
恐らく本作の特徴はその絶妙なバランス調整だと思うのだが、そこに言及出来るほどプレイしていないので今回は控えた。




最終更新:2009年11月03日 11:33
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