総評 76点
【★★★★☆】
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時間 |
シナリオ |
調整 |
操作 |
独自 |
価値 |
キャラ |
やり込み |
グラフィック |
その他 |
評価 |
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訪ねる場所によっては初代よりも人気がある、ファンが待ちに待ったポケモンシリーズ二作目「金/銀」のリメイク作品。
画面のリファインとDS版システムへの適合のみに重きが置かれ、新要素は弱い作品になっていたのが少し残念。リメイクという手段をとる際、どれだけリメイク元を残すか、沿った形で作るのかというのは作品の基盤を決める重要な部分であるが、今回はできるだけリメイク元の雰囲気を残すことを選択したようである。
それだけに長らくポケモンを遊んでいないという人でも、本作で昔と変わらぬポケモンやキャラクター達に触れることで当時の気持ちを思い出すと共に懐かしさに浸ることができるだろう。そういう趣旨で作られた作品だと思う。
ポケウォーカーの魅力は正直薄い。
1:プレイ時間 【★★★★☆】
のんびりプレイしてクリアまで60時間程度。クリア後のカントー地方制覇して80時間強。レッドは相変わらず鬼強いので倒すとなるとレベル上げでもうしばらくかかるだろう。管理人は強いの連れてきて倒しちゃいました☆(コラ その後ポケモン図鑑完成させて約120時間。
やはり2地方回れるストーリーは充実のボリュームで、長めのプレイ時間だが楽しく費すことができる。◎。
残念だったのは、冒頭に書いた通りリファインにとどまっており、イベントの追加等が殆ど成されていない点。(小さいものはあるものの)
カービィもそうだったが、懐かしさに訴えかけるのもいいがもう一歩踏み込んで欲しい。
2:ストーリー(シナリオ) 【★★★☆☆】
あらすじ:
ジョウト地方の田舎町に住む主人公は、ある日街のポケモン博士であるウツギ博士に呼ばれ、ポケモンと人間との間に生まれる感情や絆の研究を手伝ってくれとポケモンを手渡される。言われるままポケモンを受け取り、博士の知り合いであるポケモンじいさんを呼んでくるというおつかいをこなす主人公。だがおつかいから主人公帰る頃、博士の研究所ではある事件が起こっていたのだった――――
ストーリー自体はポケモンの基本、悪い奴懲らしめながらバッジを回収してポケモンリーグに挑戦する。シナリオに金銀時代から大きな改変・追加は無し。
しかし、媒体や画面が進化しているゆえに演出面では相当に進化している。楽しさもひとしお。
そしてはやりボリューム感満点の二地方横断のストーリーから前作の主人公に会えるラストまで、元々非常にファンを意識したつくりだった金銀だけあって、本作もそれを忠実になぞっており遊んだーという感覚は強い。が、一つ一つのイベントを思い出そうとするとちとインパクトに欠けており、あまり思い出すことができない。これは初代ポケモンからそうで、金銀を遊んでいた世代なのでそれは分かっていたのだが、その辺は少し手をつけて欲しかった。
3:難易度設定・調整 【★★★★★】
ポケモン自体のバランス調整の良さは最早語るべくも無く。
難易度は近年のポケモンらしい、ジムリーダーともかく四天王は強敵設定。普通にトレーナーだけ相手にして進んでいるとメンバーによってはかなり勝てない。プラチナの時とほぼ同様のバランス調整だが◎。
また、アカネのミルタンクが強いとか、イブキのキングドラが強いとか、そういうリメイク元で際立っていた設定がちゃんと踏襲されているのも良い。
クリア後のカントー地方が非常にサクサク進める調整なのも良い。
4:操作感(プレイ感覚) 【★★★★☆】
プラチナからの具体的な進化は感じることはできないものの、プレイ感覚はレスポンス面でも内容面でもストレスを殆ど感じないつくりになっており、非常に良い。
ただし自転車がプラチナで言う低速オンリーになっており、長距離の移動を行いたい場合でも一定速度でしか移動できないのはよろしくない。なぜなくしたのか。しかし代わりに、オートダッシュのボタンが用意されており、ONにしておけばボタンを押下していなくてもダッシュを継続していられるのは◎。
新たに追加されたポケスロンは面白いには面白いが、ちと一人プレイが作業になりがち、そして開会式や採点が飛ばせないのも加わりダルくなってしまっているのが惜しい。
5:独自システム 【★★★★☆】
色々とあるがやはりサブイベント的なものに偏っている。既にDS媒体の基本ルールは崩すことができないのでどうしてもそうなるが。
→話しかけ
本作では冒険の発端が「人間とポケモンとの絆の研究」ということに絡め、初代ポケモンピカチュウカラーのように相方が自分の後ろをついて歩くようになった。
ついてくるのは全種類のポケモンが可能で、手持ちの中で戦闘になっているポケモンが後ろを歩く。そして、そのポケモンにいつでも話しかけることで様々な反応を返してくれる。その挙動一つ一つが可愛らしく、それだけでも冒険のやる気を持続する一つの滋養強壮剤になってくれる人もいるようだ。・・・・・まぁ、私は開始一時間くらいしか話しかけなかったが(汗
→ポケスロン
手持ちのポケモンから三匹を選出してポケモンによるオリンピックに出場することが出来る。大会にはスピードやパワーといったジャンルが5つあり、ポケモンの持つ特性と相談して出場させることが必要になる。出場後には結果に応じたポイントを取得することが出来、そのポイントを用いて様々なアイテムや技マシンと交換することができる。結果はポケモン毎に記録されており、優勝経験ポケモンの回数などがポケスロン系のイベントを進めるのに必要になってゆく。
最初は面白いが、既述の通りやはり同じ競技をこなすことでちと作業になりがちなのが惜しいところ。もう少し何か刺激があれば。
通信の新たな楽しみになっていたのは良い。
→新サファリ
今回はサファリゾーンの構成や配置を自分で変化させることが出来、それによってサファリでゲットできるポケモンの種類が圧倒的に増やすことに成功している。
ただ、何を配置したら何が出るかが全く分からない状態なので、何かヒントのようなものが用意されていると尚良かった。
→ポケウォーカー
ソフトに付属してくる万歩計型にポケモンを一匹移動させ、ゲームを起動させていない時でも自分の相方と一緒に旅ができる。本編でも後ろをついてくるということを生かした良い発想。◎。
具体的には、歩いた歩数によって溜まったポイントを使ってアイテムの入手やポケモンのゲットが行える。やればやるほど新しい場所にいくことができ、継続的に進めることができる仕様も良い。が、ちと必要ポイント数が多すぎるのが残念。そんな何十万歩も歩かないッスよ。振動するものにくくりつけて稼いでもそこまではやらない。
6:価値 【★★★★★】
管理人の購入価格:3980円
遊べる時間、内容共に定価でも全く問題無いレベルの出来。ただし各要素、歴代をプレイしている人の想像を上回ってくれる作り込みはなされていない。
冒頭に書いたとおり、長らくポケモンをやってなかった人も手に取るには十分な内容だと思う。思い出補正って強力です。
7:キャラクター 【★★★★☆】
やはりこの頃のポケモンは可愛らしく、格好良く、そして何より自然である。初代~金銀がやはりポケモンデザインでは秀逸。
また、トレーナーも服装や絵が各々リファインされており、より魅力的に描かれている。相変わらずなキャラもいるが。ワタルとか。
8:やりこみ要素 【★★★★☆】
ポケモン図鑑、ポケスロン、プラチナと同様のタワー、とやり込み要素は盛り沢山。
しかしタワーが構成まで殆ど同じだったりと、少々変化に乏しいのが辛い。もう少し変化をつけて欲しかった。
そしてやはり一つ一つに時間がかかりすぎる仕様は相変わらず。
9:グラフィック・アニメ 【★★★☆☆】
グラフィック自体はDS媒体のポケモンで共通なのだろう、特別変化は無し。
悪くはないのだが、演出の面でダイパとは違った魅力を出していたプラチナとも違い、本作では今ひとつコレダ!というものがない。
10:その他 【★★★★★】
配信等がなくても歴代の伝説ポケモンの数々を色々と捕獲できるようになっているのは良いファンサービス。
特にR/Sの伝説まで捕獲できる仕様にはありがたや。
ポケモンも本作(クリスタルはあり得る・・・・・か?)で一段落なのだろうか。
最終更新:2009年11月04日 03:22