GOW2



総評 80点

【★★★★☆】
時間 シナリオ 調整 操作 独自 価値 キャラ やり込み グラフィック その他
評価 4 3 5 5 4 5 3 4 4 5
闘神クレイトスの戦い第2章。一作目では神の力を操り側として闘ったクレイトスが、本策ではタイタンの力を以って神々に牙を剥く。
ギリシャ神話の英雄達や神々を次々とぶちのめし(字の如し)ながら進むというだけで神話好きには涎モノ。しかしストーリー展開や主人公の感情変化には前作のような重みが感じられず、クレイトスがプレイヤーから完全に自分の希望が通らずに憤っているだけの男に見えてしまう。これではダークヒーローにもなりきれておらず、感情移入を一切許さない状態で、敵をボコボコにする以外に本編の楽しみ方が存在しないのは惜しい。いやそれだけでも十分楽しいといえば楽しいのだが。そこはやはり捨てて欲しくは無かったところ。
前作のように「とりあえず困ったら発動すればおk」な技は調整され無くなっており、かつアクションの増加により取れる行動の幅が更に広がった。システムは正統進化している。


 1:プレイ時間 【★★★★☆】
本編一周10時間弱。例によって謎解きで迷ったり一時停止したりしているので、その辺知っているなら7~8時間でもクリアできる。
戦闘は1作目よりも厳しめに設定されているのに加え、ボリュームとしても決して足りない量ではないのだが、本作もストーリー構成が「一つのこと」しかしない為に妙な物足りなさが残る。いや、多くの謎を解き数々の強敵を打ち倒してようやくたどり着いたゴールに、達成感は確かにある。しかし物語の大枠として、「運命の3女神に会い力を手に入れる」というただそれ一つを行っただけであるために思い返してみるとアッサリ感が拭いきれないのも事実。
なんというか、この辺りは前作同様でらしいといえばらしい仕様。残って欲しくなかった仕様だが。


 2:ストーリー(シナリオ) 【★★★☆☆】
あらすじ:
クレイトスはアレスとの闘いを終えた後、自ら断とうとしたその命をアテナの計らいにより救われ神となった。だが闘神-GOD OF WAR-となった彼は神となっても尚、家族を失った悲しみから逃れられずに苦悩していた。この苦しみから解放されると言われたからアレスを倒したのだ。だが、解放などされなかった。悲しみの記憶は、闘争では拭えなかった。アテナの言葉は偽りだった。己が死を持ってこの苦しみを断つことさえ、止められてしまう・・・・・。彼の心には日に日に神への憎しみが募り、そしてその思いは人間だった頃よりも一層傍若無人になった彼の行動にも現れてゆく。そして幾何かの月日が流れた頃、ついに主神ゼウスが動き出す――――

前作の欠点であった「思惑通りに行き過ぎる」クレイトスの物語をOPステージで早々に打ちのめす流れは見事。
ゲームバランスとして前作で散々強くなった主人公を一度弱体化させるという意味合いでは王道の展開だが、本作ほど相応しいものもないその流れをキチンと持ってこれるセンスが素晴らしい。
が、うーむと唸れるのはその点くらいで、その後は相変わらずの「全て思惑通りに成してしまう」物語が再び展開される。残念。
時間項で書いた通り物語の構成も進化しておらず、一つの大きなイベントのみで構成された物語が展開されてしまう。
加えて、前作では繰り返し描かれたクレイトスの家族の悲劇によって彼の外道な行動の数々にも多少の感情移入が行えたのだが、そういった感情に訴えかける部分が今作には殆ど無くなってしまっていたのも×。理由にあたるものを排しておきながらも彼の行動は更にエスカレートするばかりで、時に先に進む為に死にかけの兵士を回る歯車の中に投げ入れ、時に「それがお前の役割だ」と自らの手で神官を生贄に捧げ、時に闘った相手の首を鋼鉄製のドアで挟み込んで殴りつけ、と非道の限りを尽くす。
そうしてその言い分が「自分を救わなかった(殺さなかった)神への復讐」ではあまりに身勝手が過ぎていて、プレイヤーは端から見守ることしかできない。

と、まぁここまで構成面の難を続けて書いたのだが、ネタが神話だけあって神話好きには見知った英雄や神・怪物が次々と登場するのはやはりそれだけで娯楽としては十二分。ゲームや漫画アニメに多く存在する神話を単にモチーフとして取り扱っている作品ではなく、神話そのものをダイレクトに形にした作品であるから尚更。
F.S.Sファンとしてはギリシャ神話側の時の3女神を取り上げているだけでも非常にうれしいし、テセウスやペルセウスといった神話の英雄達を文字通りボッコボコにして進んでゆくのにはある種のカタルシスがある。
作品としては尖った方が良作になりやすいのは確かだが、管理人的には捨てて欲しくなかった部分を捨てられてしまった、というかなり惜しいパラドックスがもどかしい作品だった。


 3:難易度設定・調整 【★★★★★】
気持ち良く敵を屠っていける感覚調整と耐久力設定、そして欲しい所に必ず置いてある回復アイテムはいずれも健在で◎。
難易度はノーマルモードならば決して高くない。アクションゲームが得意でなくても力押しでガツガツ進んでいけるし、少し攻撃先など工夫が必要な相手も十分なヒントが与えられるようになっている。こういう辺りが変に玄人ぶっていないのも評価高い。気楽に楽しめる。
比較するならば、前作よりはやや「非」力押しゲーになっている感はある。基本的にブレイズオブカオスとポセイドンの怒りだけ使っていればクリアできた前作よりも、色々な技や武器に出番が用意されている感覚でこれも良い修正。
ただ、やはり武器に関しては、特に槍など、使いどころの無い武器もある。あと一歩欲しい。


 4:操作感(プレイ感覚) 【★★★★★】
レスポンスは相変わらず良好。
加えて本作では中盤にカウンターアイテムを取得すると、敵の攻撃ほぼ全てに長めの無敵時間を伴った反撃を行えるようになる(被弾タイミングガード後に攻撃で発動)。ガードが多くの攻撃をキャンセルして実行できる本作においてこのシステムの導入は非常に心強い。同時に、テクニカルなプレイ感覚を与えてくれる意味でも良いシステム。
前作でストレスの溜まった自己強化のスローは割り振りも修正されていた。◎。
落下死ポイントは相変わらず、といったところ。まぁ死んだところでデメリットも特にないのだが。


 5:独自システム 【★★★★☆】
前作から目新しい追加項目は無い。全体的に整備された、という印象。
手堅いがやはりもう少し弄って欲しかったという意味合いで★-1。
→CSアタック
前作同様、戦闘中に表示されたボタンを押すことでムービーシーンレベルの画質での攻防を制することのできる爽快感MAXのシステム。
システム自体は変わらないが、前作よりもボス戦の絶対数が大幅に増加している為、それにつられて本システムもより出番が増え戦闘の臨場感も向上している。
本システムに関しては前作項でもあれこれ書いているので参照のこと。


 6:価値 【★★★★★】
管理人の購入価格:約4000円(コレクション)
やはり名作。神話好きで血なまぐさいのが嫌いでなければ是非遊んで欲しい一本。相変わらず。
ただ、前作以上にヤクザな闘いかた・行動をする主人公や、醜いキャラデザが苦手な人には向かない。
倒す相手ではあるのだが、イカロスやペルセウスといったキャラたちも相当性格悪い^^


 7:キャラクター 【★★★☆☆】
冒頭に書いたとおり、主人公への感情移入がしにくくなってしまっていて×。
他のキャラたちも特徴的ではあるが、どれも性格悪すぎる(笑 まぁ少しでも主人公を悪役にしない為の性格付けな気もするけども。
運命の3女神・・・・・というよりアトロポスが醜悪すぎて笑ってしまったw


 8:やりこみ要素 【★★★★☆】
基本的な構成は変わらず、クリア後に解禁されるミニゲームと、最高難度モードになる。
それらを攻略する、或いは特定の条件を満たすことで今回も様々なコスチュームが解禁されていく。
が、今回はコスチューム仕様時はやり込み判定から外れる仕様になってしまったのが個人的には×。


 9:グラフィック・アニメ 【★★★★☆】
CGシーン、CSアタックシーンの美麗さは相変わらず。
大きな敵が画面を揺るがすシーン、激しい動きのシーン、容赦なく魔物を砕き切り裂き「破壊する」シーン、敵である人間を刺し貫くシーン、いずれもクオリティ高し。
キャラも魔物も個性的な動きもよく表現されている。


10:その他 【★★★★★】
全作より悪くなっている部分もなきにしもあらずだが、基本的にはスケールアップしている。
3も早くプレイしたい。






最終更新:2010年06月17日 00:15
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