ロックマンゼロ コレクション


総評 75点

【★★★★☆】
時間 シナリオ 調整 操作 独自 価値 キャラ やり込み グラフィック その他
評価 2 3 4 4 4 5 5 3 4 5
GBAで発売された「ロックマンゼロ」シリーズ4タイトルをまるまる一気に遊べる贅沢なアーカイブソフト。
あらかじめ強化されたゼロを操り各作品を順番にプレイしてストーリーを堪能する「イージーシナリオモード」、各個のソフトをほぼ完全移植し4作品を隅から隅まで遊べる「セレクトモード」の2つのモードでロックマンゼロの世界をまるごと楽しむことが出来る。
変な改変や調整と行った手が殆ど加えられておらず、元々各個のままでも十分やり込める内容ソフトが4本まとまった本作はアーカイブソフトとしては一流の域。
だが、纏めたことに対する工夫や各ソフトをやり込ませてくれるモチベーション増進の為のシステムなどもあまり用意されておらず不足していて、作品全体として本作がまとまっているかと問われると疑問符の残ってしまう作品となってしまっている。3など単品でも★5つきそうな作品だけに惜しい。やり込みによる解禁系の要素と、後一歩のプレイヤーへの配慮があれば名作だった。本評価はほぼ元々の作品立ちも載っていたポテンシャルによるもの。ゼロコレとしての仕様は足を引っ張った要素の方が多い。


 1:プレイ時間 【★★☆☆☆】
イージーシナリオモード一週クリアまで数値嬢は4時間ちょっと。セレクトモードの方はやり込み具合によって大きく上下するので明示できない。単純にクリアするだけならば数時間だろう。
基本的にやり込みまでやるかどうかでプレイ時間の大きく異なる類のソフトだが、前述の通りやり込みまでやってやろうじゃないかと思わせてくれる工夫が「ゼロコレというソフト」には少なく、今一歩長くは遊べなかった印象が強い。×。


 2:ストーリー(シナリオ) 【★★★☆☆】
あらすじ:
長くに渡り繰り広げられた「イレギュラー戦争」がエックスの活躍によって終わりを迎えてから、多くの時が流れた頃。人間たちは自らの平穏に暮らせる拠点都市「ネオ・アルカディア」を建造し、平和な暮らしを取り戻しつつあった。だが、その世界は生き残ったレプリロイドにとっては地獄のような世界だった。イレギュラー戦争の再来を恐れる人間政府が、不当な理由でのレプリロイドの逮捕・処分を繰り返していたのだ。そんなレプリロイドは都市から離れた土地で細々と暮らしていた。そんな彼らと共に生き彼らを守る元科学者の少女シエルは、自分たちがどこまでもレプリロイドを追い立てる政府に立ち向かう策は無いのか考えていた。そして思い出す。ある場所に今も眠り続けていると伝え聞く伝説のレプリロイド、「ゼロ」の名を――――

上記あらすじは全ての物語の始まりとなる1のもの。
せっかくのアーカイブ版なのでシリーズ通してのシナリオで考えてみたいのだが、どうしても抱くのは「4の失速感は何だ・・・・・」という感情。
1に始まり、2でオリジナルエックスにまつわる物語、3で主人公ゼロの秘密やその過去を描いてと、見事に右肩上がりの盛り上がりを見せていたゼロシリーズなのだが、最後の4は3で倒せなかった敵との決着と新キャラのエピソードのみで急激に盛り下がる。どういうことだ。単にゼロシリーズを終わらせたかった(或いは終わらせなければならなかった)から、最後に生死不明エンドの物語を取って付けたかのような・・・・・。4は管理人も本作で初プレイと期待していただけに、肩透かし感が非常に大きくなってしまった。
いや、人間とレプリロイドとの間にある溝が物語の根底に存在するゼロ世界において、そこに光明を見出せたことを示唆する締め括りは王道といえば王道なのだが。それだけに終始してしまいゼロがただ悪者と闘って懲らしめるだけの存在に成り下がっていては感情移入も何もあったものではない。人間とレプリロイドの絆が生まれそうだった存在二組が両方とも帰ってこないのも救いが無くて個人的には×。荒廃したゼロ世界には似合いの流れ・・・・・なのだろうか。それが最後まで変わりがないのでは、シナリオライターが何を伝えたかったのか全く解らないのではないだろうか?
なんて4への文句は制作陣も知ってのことだったのだろうか、セレクトモードにて各作品をクリアすることで解禁されてゆくチートパネルの効果が使えるのは最も話が盛り上がる3だったりする。


 3:難易度設定・調整 【★★★★☆】
どの作品もクリアだけなら難しくはない。シリーズ基礎の独自システムとしてプレイングの採点システムを積んでおり、やり込み次第で全ステージノーダメージクリアも狙えるような調整も予めしっかりとなされている。◎。(それでも、8ボスとの再戦を含む最終ステージなどに限っては、管理人のように広く浅く遊ぶゲーマーにとってはかなりノーダメクリアは難しいが)
やりこみをやろうと思えばいくらでも長く遊べるし、サクッと遊びたい人はサクッとも遊べる、上手く調整できてると思う。
全作品に言える事だが、もう少し各武器に使い所を用意してやると面白かったと思う。シールドやチェーンなどは結局移動や1回きりの護衛ミッションでしか使い所がなかったりして、最終的にバスターとセイバーだけあれば事足りてしまうのが全ステージの8割以上を占めてしまっている。追加武器の発想は良いのだが、それが搭載されているだけで他の部分とリンクしないのではシステムが生きているとは言い難い。・・・・・まぁ、バッサリ感が売りの作品であるので、セイバーを使わせるよう調整をかけることは割ることではないんだけどね。それを鑑みても少々他の武器が目立たなすぎた。


 4:操作感(プレイ感覚) 【★★★★☆】
各作品はほぼ完全移植で、良くも悪くもプレイ感覚はGBA時代からそっくりそのまま持ってこれている。ステージ中の操作で得られるバッサリ感や疾走感といった快感は4作品とも十二分に味わえるし(特に、後期作品になるほどボスをセイバーで倒したときの切断面が広くなっていくあたり、スタッフわかってる!と声を上げたくなる。○。)移植に伴うプレイ感覚の劣化はほぼ無しと言って良い。
ただ、1・2でイベントシーンが飛ばせない仕様など悪い部分もそっくりそのまま移植されてしまっているのは注意。この点など既に4では飛ばせるよう改修がかかっているのだから、新たにシステムを作るわけでも無しそこに合わせるくらいは手をかけてやって良かった。これは手抜き点。見落としであればそれもそれで×。
また、セレクトモードで一度各作品を開始してから総合メニューに戻る方法がリセットしかない、というのも不親切。


 5:独自システム 【★★★★☆】
主に「ゼロシリーズ」の独自システムを紹介。
→採点システム
本シリーズ全作品共通で積んでいるシステム。
時間・ミッション達成度・被ダメ・雑魚撃破数・エルフ使用数・リトライ数などの観点でステージ中のプレイがそれぞれ採点され、ステージクリア後に結果が伝えられる。100点満点はステージにもよるがほぼノーダメ(雑魚の豆弾1発くらいならOK)、十分な撃破数(ステージによっては稼ぎ必要)、常に前に進み続けるプレイ時間、などが必要となる。ただボスを倒してクリアするくらいしかなかったロックマンにやり込み要素を最初に追加してゲームそのものを昇華させた、よくつくられた優秀なシステムだ。
しかし、GBA時代から今作でも変わらない点として「本編でのクリア時一発勝負しか採点がされない」仕様がなんとも理解に苦しむ。そのせいでシナリオパートのイベントなどが足かせになるし、何度も挑戦するときに無駄にロードを繰り返さなければ行けない。本編一発でやる必要があると言うことは、収集などの面でやり込みたい場合はどちらかを犠牲にしがちにもなってしまう。この採点の再挑戦的なシステムがないのは最後まで管理人には謎でしかなかった。
→サイバーエルフ
作品毎にその育成方法や使用するシステムは異なるのだが、ゼロに様々な効果を与えてくれる電子の妖精たち。バカばっか(違
Xシリーズでいうライフボトルやサブタンクの役割を担っている他、使い捨ての回復アイテムとなってくれたり被ダメージの減少効果を与えてくれたりと様々用意されている。ちなみに、力を発揮すると死んでしまう設定らしく、1の冒頭でも1体のサイバーエルフの犠牲によってゼロは長い眠りから目覚めることになる。パッシィー!
1や2は完全に使い捨てでなんとも使いにくかったのだが3で装備するタイプになったり、4では自分でその成長段階を適宜調整できるようになったりと、回を重ねるごとに進化していったシステムの一つ。○。
→属性法則
ロックマンシリーズといえば「弱点武器」が存在するが、本ゼロシリーズには基本的にボスから武器を入手するという概念が無い(4だけ例外であるが)。そんな本作に同様の弱点的な概念を与えてくれるのがこのシステムで、まず全てのボスは炎・雷・氷・無の4属性のいずれかを備えている。そして、炎←雷←氷←炎……の向きでジャンケンの関係を持っている。ゼロの持つ各武器のチャージショットにはその時装備している属性パネルの属性が付与されるので、相手の属性を見ながら弱点属性で攻撃することで格段に戦い安くなる(ボスは大抵一目で属性はわかる)。ボス毎に色々な武器をわざわざ試す必要が無くてなんとも手軽。そこを探すのもロックマンの楽しみではあるのだけど。
→コレクション
ゼロコレの追加実装システム。
所謂やり込み要素で、改造カードやキャラクターカードといったパネルが各作品のプレイ状況によって埋まってゆく。
やり込み要素項で後述するが、今ひとつ頑張ろうという気を沸かせてくれない勿体無いシステム。唯一の追加実装システムがこれというのが何とも。


 6:価値 【★★★★★】
管理人の購入価格:3355円
2D横スクロールが好き、快適に敵を倒してゆけるのが好き、ロックマンシリーズに思い出がある、なんて人は非常に楽しめるだろう。あと完璧プレイまでやり込める人なんかも。通常動画でも上げられないとなかなか自己満足以上に評価のない完璧プレイだが、本作のようにそこを目指して欲しいと作成されたソフトがあると面白い。
シリーズ作品のストーリーを通しで楽しめるという意味合いでも、アーカイブソフトとしては非常に優秀。プレイ経験有りでも無しでも。
しかし、このボリュームでこの値段というのは凄い。裏を返すとそれだけ手をかけていないということだが^^;


 7:キャラクター 【★★★★★】
中山徹氏のキャラデザが光るキャラクターたちの数々は非常に高クオリティ。非常にカッコイイ。ゼロや四天王を初めとする人型タイプのデザインは特に良い。
非人型の八ボスなどもどれもなかなかに魅力的。こんなデザインできるようになりたい。
ゼロとの闘いに徐々に思考を染められてゆく戦闘前後の会話など、少し味方を変えるとエロくm(ry レヴィアタン可愛いよレヴィアタン。


 8:やりこみ要素 【★★★☆☆】
作品個別で言えばプレイヤーがやろうと思えばAll100点クリアやSランククリア、武器縛り100点クリアなどいくらでもあるだろうが、ゼロコレというソフトとしてそれをやらせようというシステムは特に積んでいない。
イージーシナリオモードで一通りシナリオを堪能した後は、やることといえばやり込み的なプレイングになるはず。それが用意されていないというのはなんとも方向性が定まらない。その後から順番にセレクトモードを遊ぶモチベーションも上がらないというもの。一応セレクトモードをクリアしていくとコレクションの改造カードなどが集まっては行くが、各作品の単純クリアだけで良いという謎仕様。うーん、よくよく解らない設定だ。


 9:グラフィック・アニメ 【★★★★☆】
シナリオパートもアクションパートも、完全2Dで非常に良く動きアラもない。まぁ当然と言えば当然ではある(GBAでできていたことだしね)。
ゼクスでアニメパートの追加があったりしたモンだから、何かしら追加があるものだという期待をしていた時期が僕にもありました。


10:その他 【★★★★★】
完全移植オンリー過ぎたという意味で作品評価は上げられなかったが、こういったアーカイブソフト自体はとても好きだし賛成です。しかも四作品でこの値段というのは珍しい。
単なる移植とか声だけ付けて移植とかが横行しとるからねー。リメイクまでやらないなら移植じゃなくてアーカイブ化もしてくれ。




最終更新:2010年06月27日 20:51
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