Speedcore(スピードコア)
スピードコアは極めて速いBPMと攻撃的なテーマという特徴を持っている。常に200BPM以上あり、
ジャンル名もその速いBPMから名付けられている。当時のトラックには時折1000BPMを越えるものもある一方で、初期のスピードコアトラックは平均250BPMであった。一部には500~600BPMあたりのトラックを
Splittercore(スプリッターコア)、1000BPMおも超えるトラックを
Extratone(エクストラトーン)として分類している者もいる。それらのジャンル名が必要か、あるいはすでに広く使われているかにかかわらず、それらは人間がBPMの違いを知覚できる能力を持っているからこそできたジャンルである。
スピードコアの中でテンポがかなり速いのは別として、240BPMを下回ることはめったになく、スピードコアはしばしば、けたたましいほどのスネアドラムやタムタムで構成されるハードコアテクノの他の形態からは区別される。Roland TR-909はしばしばスピードコアプロデューサーにドラムマシンとして用いられる。ほとんどのプロデューサーらがガバで使用されているのと同じようにしばしばキックを矩形波に加工し、独特の強打音に仕上げている。テクノの様々な形態と同様に、シンセサイザーもまた重宝され、ドラムパートの補完のため、ディストーションをかけたりディスハーモニックなメロディをよく作る。あらゆるアナログまたはハイブリッドなシンセサイザーが使われるにもかかわらず、アナログ、デジタル両方のハイブリッドであるRoland Juno-106はスピードコア
アーティストらにはよく好んで使われる。
最終更新:2017年03月30日 18:01