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日本人の医学者。故人。精神医療の分野では草分け的な存在。
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欧州留学・ゲール視察の後、東京府巣鴨病院(現・東京都立松沢病院)の医長(テキストだと院長)を務めた。
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巣鴨病院医長時代、精神障害で入院している患者の拘束具を排除することを提唱し、実際にそれを行った人。
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「無拘束・自由・人権尊重」がモットー。
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その理念から、1900年に定められた精神病者監護法を真っ向から批判した。
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彼の言葉の中で最も有名なものは「我邦何十万ノ精神病者ハ 実ニ此病ヲ受ケタルノ不幸ノ外ニ 此邦ニ生レタルノ不幸ヲ重ヌルモノト云フベシ(日本という国にいる何十万の精神病を持った者達は、精神病を患ってしまったという不幸の他に、この国に生まれてしまったという不幸がのしかかっていると言うべきだ)」だろうと思う。
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皮肉どころかむしろ非難の言葉ではあるけど、彼がこれほどまでに非難したことは、座敷牢や迫害が当然のように横行していた当時の精神障害者への処遇を考えれば当然のことと言える。
以下私見
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では現在はそれが解消されているのかと言えば、それはそれで首をかしげざるを得ないと思う。
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確かに座敷牢なんてほぼ100%に近い数値で無くなったし、ロボトミー(前頭葉切除術)も今ではまず無い。身体的にショックを与えれば〜なんて民間療法並の治療法だって、一部の実際にある一定程度効果があるものを除けば殆どないだろう。クロルプロマジンをはじめとする向精神薬などの開発も現在では大きく進歩している。
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なら昔よりはいいんじゃないかとは言えるけど、でも結局そこ止まりであることには間違いない。
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今でも看護者による暴行があったりするし、オブラートに包んで言えば「不適切な対応」だって沢山ある。
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もちろん医療者側にも言い分はあるし、医療側だけの責任ではない。それに医療者以外の人だって(もしかしたら医療者以上に)迫害や隔離などの酷い仕打ちをしていたりする。社会の中で迫害され、色眼鏡で見られ、入院すればなかなか出られない。その家族も苦労する。社会に戻れば受け皿はない。
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もちろん今だって素晴らしい精神医療を施すところはある(らしい)けど、何はともあれ、それが日本の精神医療の大半の現実というものだ。
最終更新:2007年07月13日 00:17