鎖国




 わ が ん ね ぇ よ ぅ



 な に 言 っ て る か 全 然 分 か ん ね ぇ よ ぅ



 日 の 本 言 葉 で 喋 れ よ ぅ



 日 の 本 言 葉 が 喋 れ ね ぇ な ら



 死  ね  よ  ぅ



◆ ◆ ◆


「ジーーーーーザーーーーーーース!!!!!!!」

なんか銀髪のイケメンに助けられたと思ったら首おいでけ首おいでけとか呟きながら
襲ってくるサムライに追いかけまわされる夢を見たマミさんは神の名を叫びながら
目を覚まして飛び起きた。激しく息を吐き全身が汗だくになっている。

「はぁ……はぁ……夢……?……酷い夢……そうだ!ヒグマは!?」

立ち上がったマミさんは周囲を見回して警戒する。
だが、近くに自分を襲ったヒグマの気配は感じなかった。
顔を見下ろすと内臓の大半を喰われてた筈の腹部の傷は治っており、
ボロボロになった服のつやつやした裸体が半分見えていた。

「でも、どうして?確か私は死んだ筈じゃ……?」

まさか自分の本体が頭に着けている黄色い宝石であるなどとは夢にも思っていない
マミさんは疑問を感じながらもとりあえず生きていることに安堵する。
安心すると急に疲れが襲ってきた。死ぬほどの重傷を再生するのに魔力を大幅に
浪費してしまったのだ。無理もない。

「……お風呂にでも、入ろっかな?」

ディバッグの中に入っているお風呂セットを思い出して、疲れたマミさんはふとそんなことを考えた。
冷静に考えれば暢気に入浴などしてる場合ではないのだが、どのみち今の自分では
ヒグマに手も足も出ないのだ。少し体を清めれば何かいい考えが思いつくかもしれない。
そういう訳で、この前公開された劇場版でお風呂上がりでタオル一枚になったサービスシーンを披露した
マミさんはふらふらとした足取りで街のすぐ隣にある温泉へ向かった。


【G6・街/黎明】

巴マミ@魔法少女まどか☆マギカ】
状態:全身ダメージ(中、回復中)
装備:ソウルジェム(濁り小、回復に魔力消費)
道具:基本支給品(食料半分消費)、ランダム支給品1~2
基本思考:温泉へ向かう
1:なんか疲れた
※支給品の【キュウべえ@魔法少女まどか☆マギカ】はヒグマンに食われました。



「――――――グロォォォォォォォォ――――――。」

全身が血まみれになった穴持たず№13、通称ヒグマン子爵は足元に転がっている
先ほど始末した銀髪のイケメン剣士のバラバラになった惨殺死体を食い散らかしている。
幾ら腹が空いてるからといって何故ヒグマはここまで残忍になれるのか?
大航海時代。海へ進出したヨーロッパ諸国の白人は行く先々の島や大陸で先住民達を虐殺し、
金品財宝を根こそぎ奪って文化を破壊し尽くした。同じ人間なのに何故そこまで残虐な行為が
出来たのか?理由は様々だが言語が通じないということはかなり大きい。
異質な人間、異質な文化。それを自分と同等に価値のある存在として認めるのは意外と難しいことだ。
ましてや圧倒的な戦力差があったとき、言語の通じない生き物を同じ人間として扱う必要などあるのだろうか?
まあそもそもヒグマにとって参加者は皆平等でただの餌に過ぎないのだが。
粗方食い尽くした外人の死体の頭蓋骨を踏みつぶしたヒグマン子爵は彼が持っていた物干し竿のような
長い日本刀を咥えてその場を後にした。


【なんか7が三つ並んでる名前の外人@フリーゲーム? 死亡確認】


【ヒグマン子爵(穴持たず13)】
状態:ダメージ小、酒(クマ殺し)による酩酊状態、それなりに満腹
装備:正宗@ファイナルファンタジーⅦ
道具:無し
基本:獲物を探す
※細身で白眼の凶暴なヒグマです


No.037:僕は肋骨がない 投下順 No.039:ルールをいちいち気にする参加者の鑑
No.033:VSヒグマード 時系列順 No.039:ルールをいちいち気にする参加者の鑑
No.034:Death of the Brown bear Viscount 巴マミ No.081:のこりギリギリ
なんか7が三つ並んでる名前の外人(SCP-777-J) 死亡
穴持たず13(ヒグマン子爵) No.100:死のない男

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最終更新:2015年12月21日 01:55