独白
私はこう思う。
世界とは幾つにも枝分かれした多元的なものであり、異なる常識というものは決して珍しくない。
私の見解もまた”共通常識”とでも呼ぶような絶対に正しいものとは到底言えないものだが、
少なくとも”私の認識”において、それは正しい筋道を取った思考形態となるよう心掛けている。
ここから述べることは全て、あくまでも私の見解である。
とある世界において、神秘の本質とは”爆発”である。
これはそういった逸話を一切持たない、神秘の塊とも言える宝具たちが、持ち主の意思に呼応し爆発する現象。
壊れた幻想(ブロークン・ファンタズム)からも伺える。
力とは何か? 爆発である。
生命とは何か? 爆発である。
芸術とは何か? 爆発である。
速さとは何か? 爆発である。
進化とは何か? 爆発である。
発明とは何か? 爆発である。
真理とは何か? 爆発である。
宇宙の始まりとは何か? 爆発である。
人生、宇宙、すべての答えとは何か? 爆発である。
全ては爆発へと至ると言っても過言ではない。
これはそういった話である。
◇
今回、考えて欲しいことは二つある。
位置関係と時間だ。この二つを念頭に置いて欲しい。
「流星」にてB-7 草原エリアにて打ち放たれたホームラン宝具は、B-3 森エリアになって着弾した。
これはその飛距離がエリア間を大きく横切るものとなることを示している。
そしてプニk、もとい、穴持たずではないヒグマの立つ方向は、崖という外地向きではなく内地に向かっていたことがわかる。
すると、一つの疑問が浮かび上がる。
「
目覚め」にて放たれたホームラン宝具は48本にも及ぶ。
ならば何故、それらの宝具たちはこれまでに発見されなかったのだろうか?
(
ギルガメッシュの死因に直結したピッチャー返しも得点に加算したと考えるとこの本数は激減するがそれは横に置いておく)
もちろん、いくつかの宝具は重力の踵から解き放たれて遠く宇宙の彼方へと飛んでいったとも考えられる。
実際その通りだ、48本もの宝具が落下してくるなどという事件がこれから先発生するとは思えない。
だが、全ての宝具がそうだったとは考えづらい。
穴持たずではないヒグマが「流星」にて放ったホームランは自己記録更新すら望める自信作だ。
それほどの自信作であってすらエリア越えに留まるならば、全ての宝具が重力を越えて行ったとは考えづらい。
ここで発想を逆転させよう。
現在「流星」()にて放ったホームラン宝具はB-3 森エリアに着弾したと考えられている。
しかし、実際は違ったのだ。
これは黎明に「流星」にて放たれたものではなく、深夜「目覚め」(>>214-215レス目)にて放たれたものなのだ!
深夜に放たれたホームラン宝具たちは、落下することなく何処かに消えたのではない、むしろこれから落ちてくるのだ!
(もちろん、全てではないが。)
◇
勘の良い方ならば既に私の伝えたいことは概ね理解が及んでいるのかもしれない。
わかっていることを重ねられる事は苦痛ですらあるかもしれないが、あえて重ねて残すことを許して欲しい。
「流星」にて穴持たずではないヒグマの放ったホームラン宝具の行く末を明示しておきたかったのだ。
現在緩やかな弧を描き、大気圏を突き抜けて迫るその場所は、E-5火山エリアである。
在る意味で、これはこのバトルロワイアルが始まった時点で決まっていた顛末であるとも言える。
火山があるとは、つまりはそういうことなのだから。
全ては爆発へと至ると言っても過言ではない。
これはそういった話である。
私は意思のようなものを持っている。
だがそれを表現する術を持たぬ私にとって、それはなんら付加価値を生まぬ無駄である。
私は願う、この私が抱く思考を読み解く誰かが、私の知らぬ何処かの世界に存在してくれていることを。
そうであれば、”私”が意思を持ったこと、そのことに大いなる意味が生まれてくれるかもしれないからだ。
私は私の本分をも忘れ、そんなことを願う。
私は”名無しの宝具”。
偉大なる王の宝物庫に供えられた、宝具の原典の一つである。
【いい感じにトガってた名無しの宝具Ⅱ@fateのどれか】
状態:ホームラン宝具
※なにもなければ早朝頃にはE-5火山エリアに着弾すると思われます。
※「目覚め」で放たれたホームラン宝具は黎明頃であれば落下してくる可能性があります。
最終更新:2015年01月08日 17:52