アットウィキロゴ

サナダのパーフェクトずがん教室

 ○ ○


みーんなー、サナダのパーフェクトずがん教室、はっじまるよー!


 ○ ○



《ズガンッ!》


その音を形容するのに、そんな擬音を持ち合わせるしか、彼には思いつかなかった。
単純な音だった。それでいて、重たい、重たすぎる音。


――――ドクン、ドクン――――


手に握る拳銃の重みが。
手に握る拳銃の冷たさが。
手に握る拳銃の無骨さが。

彼の心を蝕んでいく。


――――ドクン、ドクン――――


彼は生き残りたかっただけなのだ。
彼は守りたかっただけなのだ。
彼は、彼は、彼は。

《おい》

そう、背後から呼びかけを聞いた。
えらく短く、えらく簡単で、えらく質素な、呼びかけ。
それ故に、始めは気付かなかった。
――――兄弟、だったのに。


――――ドクン、ドクン――――


誤って?
違うだろう、明らかな敵意を以て、撃った。発砲した。

敵意を感じたから、撃った。
それまでだ。――――それまでだった、はずなのに。

目の前で倒れている少年に、目を向ける。
額から、ドクドクと鮮血が、流れる。

見る、その光景を。
視る、その惨状を。


――――ドクン、ドクン――――


額から血を垂れ流す光景を、見る、見る、見る。


血は流れる。
ドクドクと。
ドクドクドクドクと。
ドクドクドクドクドクドクと。
ドクドクドクドクドクドクドクドクと。
ドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクと
ドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクと。
ドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクと。
ドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクと。
ドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクと。
ドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクと。
ドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクと。


――――ドクンドクンドクンドクン――――


死んでいる。
もう、言うまでもなく、死んでいる。


血は垂れる。
ドクドクと。
ドクドクドクドクと。
ドクドクドクドクドクドクと。
ドクドクドクドクドクドクドクドクと。
ドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクと
ドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクと。
ドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクと。
ドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクと。
ドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクと。
ドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクと。
ドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクと。


――――ドクンドクンドクンドクン――――


分っている。
判っている。
解っている。

血が落ちる。
ドクドクと。
ドクドクドクドクと。
ドクドクドクドクドクドクと。
ドクドクドクドクドクドクドクドクと。
ドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクと
ドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクと。
ドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクと。
ドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクと。
ドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクと。
ドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクと。
ドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクと。


――――バクバクバクバク――――


殺した。
兄弟を殺した。

もう、帰ってこない、命。

血は溢れる。
ドクドクと。
ドクドクドクドクと。
ドクドクドクドクドクドクと。
ドクドクドクドクドクドクドクドクと。
ドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクと
ドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクと。
ドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクと。
ドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクと。
ドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクと。
ドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクと。
ドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクと。



もう。
分かってしまった。
理解をしてしまった。

銃の重たさを、理解してしまった。

沁みる、命の儚さや、軽さ。

たったこんな金属の塊で、こうも簡単に死んでしまう。



「―――――――――あ」



だから、彼、真田麻緒は――――真田美緒を、どうしようもないぐらい、取り返しのつかない状態へと、させてしまったのだ。
出さないと決めている声を挙げて、呆けて、泣くに泣けず、戸惑って、狂い堕ちて。


――――バクバクバクバクバク――――!!



「うわぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああぁぁああああああああああああああああ!!」
《うわぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああぁぁああああああああああああああああ!!》



受け入れきれない、弟殺しと云う大罪を前に。
ただただ、咆哮として、文章として、あらん限りに、叫ぶ――――叫ぶ――――叫ぶ。

ただ一つ言えること。それは。


――――げんじつは、あまくはない。




【真田美緒@オリキャラで俺得バトルロワイアル  死亡】



【E-4/草原/一日目/朝】


【真田麻緒@オリキャラで俺得バトルロワイアル】
[状態]:?
[服装]:特筆事項なし
[装備]:コルト・ガバメント(11/12)
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品(0~2)
[思考]
基本:……?
1:……?
[備考]
※オリキャラで俺得ロワ参戦前からの参戦です。


【コルト・ガバメント(コルト380ガバメント)@オリキャラで俺得ロワ】
真田麻緒に支給。
元々も真田麻緒の所有物らしい。
構えたときに指が触れる部分、あそこに「信繁」って書いてあります
元ネタは「真田幸村」さん。真田兄弟のもとがこの人名わけで。ああ、あと底の部分に「不思議なる弓取り」って書いてありますね。
これも真田さん。ただし麻緒兄が「銃なのに弓かよw」と突っ込んだせいで忘れられたくなってる模様>美緒が(以上◆F0XrL54NJs氏の言葉より拝借)
現存する同名のものと同じ思われる



時系列順で読む


投下順で読む


GAME START 真田麻緒 051:危機一発
GAME START 真田美緒 GAME OVER

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2012年05月07日 01:48