自分はあの時、完膚なきまでに敗北した。
敗因は分かっている。
自分がいかに弱かったか、という簡単な話だ。
怒りにまかせて暴れれば勝てないなんて事は師匠に言われていた。
だが、自分のふがいなさを相手のせいにして、敗北したのだ。
師匠に見られていたら失望されていただろう。
しかし、あの状況は何と言えばいいのだろうか。
頭がつぶれ、隙間から見えた大脳。
顔は無残なモノとなり、原形を留めていない。
綺麗に整っていた制服はつぶれ、真っ赤な液体がコーティングしていた。
腹部からは、ゼリー状となった内臓がぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃと。
それを見て、怒りを覚えない人間がいるのか。
師匠なら、どうなんだろうか。
怒りは覚えるだろう、だが……もっと違う、良い道を進んだに違いない。
自分は――――弱いんだ。
心が強くなければ強くなんかない。
そんなことは、分かっていたはずなのだ。
分かっている、つもりなのだ。
いや、分かっていないから、出来ないのだ。
「…………はぁ」
やはり、考えるのはあまり性に会わない。
俺ができることなんてひとつしかないだろう。
今度こそ笑子を守って、生きて帰る事だ。
もう、あの時のように怒りにまかせて暴れない。
それをやる事は自滅することと同等なのだ。
落ち着いて、冷静に行動しろ、俺。
どうせなら冷蔵庫に頭突っ込むか?
いや、それこそ冷静ですらないな。
「……さて、そろそろ行くかとか思ったけど、そこにいる奴、出てこい」
「気づいていたか、すごいね君」
木陰から出てきた男を見る。
背丈は俺と変わらないが、俺より若干細身の男だ。
日本人ではないようだが、何故か日本語をしゃべっている。
カインツ・アルフォード、どこの国の人かもわからない。
正直言って知りたいとも思わないが。
いや、あまり世界の国とか知らないしさ。
アメリカとかそこらへんしか知らないし。
「……正人君、だね……一つだけ聞いていいかい?」
「なんだ?ある程度なら答えるぞ」
「君は、殺し合いに乗っているのかい?」
「いや、乗ってないよ」
なんて、簡単に返す。
別に、嘘をつく必要だってない。
説明だってする必要だってない。
「……そうだね、じゃあ信じようか」
「そうしてくれると、ありがたい」
わかってくれたのかは知らない。
いや、感じ的に普通に信じてくれてるっぽい。
嘘をついている感じの人間には見えない。
「じゃあ、正人君……僕と取引しない?」
「……は?」
「取引と言ったってそこまで大したものではないよ。
僕はこの刀、そして医者としての力を君に貸してあげよう。
その代わり、誰かが襲ってきたとき……僕を守ってほしい」
「……俺を信頼していいのか?」
「少なくとも、君がそんな事をする人間ではないことくらいは分かったよ、さっきね」
さっき、という事はあの質問だろうか。
まさかあれだけでわかったって言うのか。
普通の人間とは少しかけ離れているようなものを感じる。
信頼はしきれないが、刀を手に入れれるのは大きい。
「そうだな……了解したよ、引き受けよう」
「そう、ありがとうね」
「いや、こっちが言うべきだよ、その台詞はな」
刀を受け取り、鞘から取り出す。
全体的に黒めのイメージがとれる刀だ。
さて、刀を見ているのはここまでだ。
俺がするべきなのは、こいつを守る事。
そして何より、今度こそ笑子を守る事だ。
それだけは、何があろうと忘れない。
「……じゃあ、行こうぜ……カインツさん」
「そうだね、よろしく頼むよ」
「こちらこそ、な」
【B-3/平地/一日目/朝】
【カインツ・アルフォード@オリキャラで俺得バトルロワイアル】
[状態]:健康
[服装]:特筆事項無し
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、不明支給品0~2
[思考]
基本:なるべく多くの人間と脱出
1:正人君と行動、多くの人間と同盟を組む
2:「取引」は守る
3:危険にさらされたら、刺し違えてでも危険人物を止める
[備考]
※俺得オリロワ参加前からの参戦です
※
古川正人と「取引」しました
【古川正人@DOLバトルロワイアル2nd】
[状態]:健康
[服装]:特筆事項無し
[装備]:黒作大刀@俺得ロワ3rd
[道具]:基本支給品一式、不明支給品1~3(刀剣類はな無い模様)
[思考]
基本:今度こそ笑子を守る
1:カインツと行動する
2:笑子を探す
[備考]
※DOL2nd死亡後からの参戦です。
※カインツ・アルフォードと「取引」しました
※カインツと古川の取引は
1.カインツが古川に武器を貸す
2.その代わり古川がカインツを守る
3.怪我をした場合は医者としての力をカインツが古川に貸す
以上です
【支給品】
【黒作大刀@俺得ロワ3rd】
カインツ・アルフォードに支給。
元ロワでは坂田銀時に支給された。
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最終更新:2012年04月19日 18:18