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エピローグ

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エピローグ



記憶の改竄内容が変わったので没になったエピローグ
のはずなのだが結果的に一部採用された
最後の一文は掲載直前にこのエピソードから抜粋したもの



「情報統合思念体が、谷口流に関する記憶も消したほうがいいと言っている。論理的逆説を招きかねない」
「ちょっと待ってくれ。できればそれは取っておきたいんだが」
卵が先かニワトリが先かっていう問題だろう。
だがそれを消してしまったら俺が苦労して長門を探し出した記憶が曖昧になる。
長門を見つけ出したあの瞬間を、俺は忘れたくない。
「……わたしもそう思う。そう伝える」

「また会おう。作中でね」
あのとき、谷川氏が別れ際に見せた笑顔が忘れられない。もう一生会うことはないだろう。少なくともこちらからは。
しかしこれもまた、谷川氏も含めた一連の現象が、また別の世界の誰かの頭の中に存在する世界であるかもしれないということを、
俺は否定できないでいる。


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