レスラーになるべく、超日本プロレスへ入門テストを受けに行った。
これでも体力には自信がある。
オレは握力80キログラム、背筋240キログラム、ベンチプレスでは180キロをあげたもんだ。
入門テスト当日。
オレは正直、緊張していた。極度の上がり症なのだ。
というのも、小さい頃は何をするにも消極的で学校でも隅っこの方で石ころのように佇んでいるような少年だったのだ。
しかし、小学校高学年のあくる日オレは学校がめんどくさくなりズル休みして昼まで寝ていた。親には嘘をついて正直心が痛んだが、金曜日だったのでこれで三連休ということでなにがあるわけでもないがワクワクしていたのだった。
ところがその夜、寝過ぎたせいか夜になってもどうにも寝付けずにいた。
どれほど時間がたったのであろうか?早く寝ないと思ってずっと布団にくるまっていたやっぱり寝れず、小便をしにいったところなにやら明りが付いているのである。何かと思って見てみるとなにやら裸の男達が肌と肌をぶつけ合って戦っているではないか!
オヤジがプロレスを見ていたのである。
オヤジの意外な趣味を知り、興味を抱きつつものぞいているとオヤジもそんなオレの存在に気付いた。
「なんだオソ、寝れないのか?寝れないならそんなとこでつったってないでこっちに来て見ればいいじゃないか!さあさあ!」
いつもは寡黙なオヤジに誘われて、ちょっと意外というかうれしかったというかオレはオヤジの隣に座ってブラウン管に吸い込まれていくようにプロレスに魅入っていったのである。
いま思えばあれは人生のターニングポイントというやつだったのだろう。その後小便をしたいことも忘れ、レスラーの名前も知らないし今まで全く興味もなかったプロレスに魅入っていたオレは、試合が終わるまで食い入るようにTV画面にくらいつきトイレに行くことができず危うく漏れそうになったというのも今となっては懐かしい思い出だ。
その日以来オレは変わり、強くなることを決めた。優しくも強かったオヤジのように。そしてあのときの名前も知らないプロレスラーのように。
オヤジはその後オレが中学に入った直後に事故で死んでしまったが、オヤジには感謝している。と、いっても浮かれているわけにはいかない!なにせオレはまだプロレスラーにもなっていないただのひよっこだ。
レスラーになるためには今日この入門テストを乗り越えねばならないのだ。
オレは懐かしい思い出に浸りながらも緊張感しなくなっていることに気付いた。
ありがとう。オヤジ!
オヤジに感謝をしつつオソテは超日本プロレスの門をくぐるのであった・・・
第一章おわり。
これでも体力には自信がある。
オレは握力80キログラム、背筋240キログラム、ベンチプレスでは180キロをあげたもんだ。
入門テスト当日。
オレは正直、緊張していた。極度の上がり症なのだ。
というのも、小さい頃は何をするにも消極的で学校でも隅っこの方で石ころのように佇んでいるような少年だったのだ。
しかし、小学校高学年のあくる日オレは学校がめんどくさくなりズル休みして昼まで寝ていた。親には嘘をついて正直心が痛んだが、金曜日だったのでこれで三連休ということでなにがあるわけでもないがワクワクしていたのだった。
ところがその夜、寝過ぎたせいか夜になってもどうにも寝付けずにいた。
どれほど時間がたったのであろうか?早く寝ないと思ってずっと布団にくるまっていたやっぱり寝れず、小便をしにいったところなにやら明りが付いているのである。何かと思って見てみるとなにやら裸の男達が肌と肌をぶつけ合って戦っているではないか!
オヤジがプロレスを見ていたのである。
オヤジの意外な趣味を知り、興味を抱きつつものぞいているとオヤジもそんなオレの存在に気付いた。
「なんだオソ、寝れないのか?寝れないならそんなとこでつったってないでこっちに来て見ればいいじゃないか!さあさあ!」
いつもは寡黙なオヤジに誘われて、ちょっと意外というかうれしかったというかオレはオヤジの隣に座ってブラウン管に吸い込まれていくようにプロレスに魅入っていったのである。
いま思えばあれは人生のターニングポイントというやつだったのだろう。その後小便をしたいことも忘れ、レスラーの名前も知らないし今まで全く興味もなかったプロレスに魅入っていたオレは、試合が終わるまで食い入るようにTV画面にくらいつきトイレに行くことができず危うく漏れそうになったというのも今となっては懐かしい思い出だ。
その日以来オレは変わり、強くなることを決めた。優しくも強かったオヤジのように。そしてあのときの名前も知らないプロレスラーのように。
オヤジはその後オレが中学に入った直後に事故で死んでしまったが、オヤジには感謝している。と、いっても浮かれているわけにはいかない!なにせオレはまだプロレスラーにもなっていないただのひよっこだ。
レスラーになるためには今日この入門テストを乗り越えねばならないのだ。
オレは懐かしい思い出に浸りながらも緊張感しなくなっていることに気付いた。
ありがとう。オヤジ!
オヤジに感謝をしつつオソテは超日本プロレスの門をくぐるのであった・・・
第一章おわり。