まことがさけぶ頃に ◆/mnV9HOTlc
「ルイズさ~ん! サイトさ~ん! いますか~?」
先ほどまで一つの部屋に集められていた参加者達。
たくさんの人がいたせいか、彼らは名簿を見なければ誰が参加しているかわからないのだ。
もちろん、ティファニアもそれを見ようとは思っていたのだが…。
「なんでこんなところに飛ばされたんですか…?」
彼女のスタート地点は旅館。
それもその中にある温泉の中であった。
幸いデイパックの中にはお湯も入らなく、大丈夫であった。
しかし、彼女の服は濡れてしまい、大丈夫ではなさそうだった。
このままだと服がべたついて歩きづらいうえに、寒くなってしまうので着替える事にした。
とりあえずその前に服を脱いで、少し入浴する事にしたが。
温泉から出ると近くに詰まれてあったバスタオルで体を拭く。
そして着替えをなるようなものを探したが、見つからなかった。
本当はドライヤーなどを使えばいいのだが、彼女はその使い方を知るはずもない。
しょうがないのでデイパックの中を漁る事にした。
タオルを体に巻きつけ、最初に名簿を見る。
そこには仲間の名前が4人書いてあった。
「やっぱり皆さんも参加していたんですね…。」
名簿をしまい、一つ一つ支給品を確認していく。
「これは一体…なんでしょうか?」
取り出したのは金属バット。
もちろんそんな事は知るはずもなく、デイパックに戻した。
次に出てきたのはなんかの機械。
これもティファニアにとってはまったく縁のないもの。
説明書を見ると、これは探知機であるとわかった。
彼女が画面の見方もある程度変わり始めると、そのエリアにもう一人誰かがいることがわかった。
「菊地真…? しかもこっちに近づいてる…」
探知機には菊地真という人物がティファニアのとこに近づいているのを示していた。
もちろんそんな人物を知るはずがない。
だから相手が殺し合いに乗っているかどうかもわからない。
一応金属バットを持っていたが、当然彼女は殺し合いなどを望んでいない。
たとえ相手が殺し合いに乗っていたとしても、彼女は決して人を殺さない事にしているのだ。
ミシ…ミシ…ミシ…
木造建築の旅館内を誰かが歩く音がする。
ミシ…ミシ…ミシ…
ティファニアは覚悟をして、向かってくる人物を待つ。
ミシ…ミシ…ミシ…
そして、現れたのは---
何の武器も持っていない、ボーイッシュな女の子であった。
「あの…えっと…」
「大丈夫です! 殺し合いに乗ってませんから!」
ティファニアは少し安心した。
菊地真という人物が安全な人であったから。
「あなたは菊地真さんですよね?」
「え…なんで僕の名前を・・・」
当然真は驚く。
会った事もない人物から自分の名前を呼ばれたからだ。
一応彼女はアイドルで、萩原雪歩とデュエットを組んでいる。
だがまだデビューしたばっかりで、そんなに有名ではない。
テレビに1回も出たことがないから、みんなが知っているわけがない。
もしかしたら彼女はそんな数少ない自分のファンかもしれないと思う事にした。
「あの…着替えないんですか? 風邪ひきますよ。」
真だってやっぱり普通の女の子。
とくにファンである人には特に心配しなければいけない。
「できればそうしたいんですが…」
ティファニアはそう言いながら、自分の服を見せる。
その服は水が大量に含んでおり、ぐちょぐちょになっていた。
「代わりの服がないんですよ…」
彼女は困っていた。
そんな彼女を助けたいと思った真を自分のデイパックを開けて、あるものを出す事にした。
他の人に着せる服としてはあまり良くないのだが…この際しょうがない。
「もしよかったら…これでいいかな?」
真が取り出したもの、それは主催者が通っている学校である県立北高校の制服。
ハルヒなどが着ている女子用のセーラー服である。
「いいんですか? こんなもの…」
「もちろんですよ! だってあなたは僕のファンですから!」
まだアイドル活動したばかりである真にとって数少ないファンにファンサービスするのは当然のことであった。
だが、それは真の勘違いであった。
「ファン…? それってどういう意味なんですか?」
「え…? ファンっていうのは…ようするに応援してくれている人の事かな?」
予想外のコメントに驚く真。
ファンの意味が知らない人なんているはずがない。
「あのもしかして…僕がアイドルやっていること知ってます?」
ファンが知らなかったらアイドルも知らないかもしれない…
彼女はそう考えていた。
「アイドルですか…。 知らないですね…。」
予想通りだった。
よく考えたら、彼女がファンであるわけがない。
もしファンだとしたら、興奮するはずだからだ。
第一、最初から彼女は特に自分に会って反応を示さなかったのだから当然のことであった。
だとしたら何故…自分の名前を知っていたのだろうか?
「僕がアイドルだって知らないなら…なんで僕の名前を知っているのかな?」
「それはこれを使ったからです。」
ティファニアが探知機を渡す。
そこには自分の名前、そして目の前にいる女性、ティファニアの名前があった。
「どうやら近くの人の名前を知る事ができるみたいなんです。」
彼女は笑顔でそう言った。
真が温泉に入っている間にティファニアはもらった服を着ていた。
「やっぱりこれ…サイズがきついですよね…。」
あくまでも制服は高校生用。
そんな服をティファニアみたいな人が着たらこうなる事はわかっていた。
「ちゃんと着れた?」
風呂から上がった真が聞く。
「着れたは着れたんですけど…」
ティファニアが振り向く。
それを見て真は羨ましがっていた。
すごいなあ…こんなにスタイルも良くて…
自分もこんな体ほしいなあ…
いつも男の子に勘違いされる彼女にとって、スタイルがいい人は羨ましい対象であった。
「あの私…何かいけない事しましたか?」
気づくと心配しそうな顔で見ているティファニアがいた。
「大丈夫です! ちょっとティファニアさんが羨ましかったので…」
「え? 何でですか?」
真はバスタオル片手に思っていた事を話した。
「なんかごめんなさい…私がこんな胸だから…」
思えば、過去にもルイズがティファニアの胸に嫉妬していた時があった。
その時もティファニアは自分の胸がいけないのではないかと思っていた。
「僕もあんまり気にしてませんよ! だから…謝らないで下さい…。」
真が着替え終わると、二人は支給品を見せ合った。
ティファニアは先ほどの金属バットと探知機の他にあった支給品である、携帯を見せた。
「服もらったお礼としてこれ全部あげますね。」
そう言うと、彼女は三つ全て真に渡した。
「え…でもそしたら…ティファニアさんのがなくなっちゃいますよ…」
「大丈夫です…こう見えても自分の身は自分で守れるんですよ。」
「そうですか…」
そのかわりに何かあげれるものがあるかと残りの支給品二つを出してみる。
「どれかティファニアさんが使えそうなものってありますか?」
すると、ティファニアは迷わずあるものを取った。
「これは…もしかして…」
「それは説明書によると『ルイズの杖』みたいだよ。
僕は魔法使えないからまったく意味ないんだけど…。
まさか知ってるの?」
「はい…ルイズさんは…私の友達です。」
そして、彼女は自分の仲間4人について話した。
よく話の内容は世界が違いすぎてわかりにくかったが…。
とにかくルイズというのは彼女の友達みたいだったのでその杖をあげる事にした。
同じく、真も自分と同じ事務所のアイドル5人について話した。
真がティファニアの話をわからないように、ティファニアも真の話はわかりにくかった。
「真さんの知っている人も結構参加されているんですね…」
「だからね…いい事思いついたんだ!」
立ち上がり、真は残りの支給品である拡声器とティファニアから貰った探知機を持った。
「それでどうするんですか?」
もちろんティファニアは不思議そうに聞く。
「まずこれで僕たちがここにいるって言う事を拡声器を使って叫ぶんだ。
そしたら、多分誰かが来るはずだから。
探知機を使って来ている人がわかるから、それで何をするか決めればいい。
知っている人か来たら向かえばいいし、知らない人が来たら安全そうな人かどうか影から見ればいい。」
ティファニアは真が言っていることがわよくからなかったが、ここまで熱く語っているという事はきっといい考えなんだろうと思って賛同した。
そして、二人は一旦外にへと出る。
周りは暗闇だったが探知機を見る限り誰もいないという事がわかっていたので、二人は安心して出て行った。
「じゃあこれで叫ぶよ。
多分うるさくなる思うから一旦旅館の中に入ってて。」
ティファニアは真の言う通りにする。
真は離れたことを確認すると、拡声器のスイッチを入れて、左手で左耳を塞ぎながら、力一杯叫んだ。
「僕の声が聞こえていますか?
僕の名前は菊地真です!
あと他にもティファニアさんがいます!
もちろん僕達は殺し合いに乗ってません!
もし僕達の声が聞こえている人がいたら、旅館に来てください!
僕達はそこで待っています!」
叫び終わると、真は耳が痛くなった。
一番近いところで自分の声を聞いたのだから、当然である。
ちなみに旅館の中にいたティファニアはどうやら大丈夫そうだった。
「じゃあ、誰かが来るまでこの旅館の中を探索してみようか。」
「そうですね。」
こうして二人は誰かが来るのを待つ事にした。
仲間が来ることを祈って…
【E-9 旅館/1日目・深夜】
【ティファニア@ゼロの使い魔】
[状態]:健康
[装備]:北高の制服@涼宮ハルヒの憂鬱、ルイズの杖@ゼロの使い魔
[道具]:支給品一式、濡れたティファニアの服
[思考・状況]
基本:殺し合いはしない。
1 仲間を探す。
2 真と一緒に旅館内を探索する。
【菊地真@THE IDOLM@STER】
[状態]:健康
[装備]:金属バット@ひぐらしのなく頃に、探知機
[道具]:支給品一式、拡声器@現実、誠の携帯@School Days
[思考・状況]
基本:他のアイドル5人を探す。
1 一応殺し合いはしないつもり。
2 ティファニアと一緒に旅館内を探索する。
3 誰かが来るまで待つ
【備考】
※真の声が周りに響き渡りました。 周りのエリアにいた人に聞こえた可能性があります。
【金属バット@ひぐらしのなく頃に】
北条沙都子の兄、悟史の使用していた金属バット。
圭一が護身用として使っていた。
【探知機】
首輪の反応を探知・表示する機器。
この探知機は自分がいるエリア内の参加者を知ることができる。
【北高の制服@涼宮ハルヒの憂鬱】
ハルヒなどが通っている県立北高校の指定制服。
支給されているのは女子生徒用のセーラー服である。
【誠の携帯@School Days】
主人公である伊藤誠の携帯。
携帯は本編終了時からのものなので、言葉や世界からのメールが全部入っている。
【ルイズの杖@ゼロの使い魔】
ルイズが使っている杖。
非常に小さく片手で扱う事が可能である。
【拡声器@現実】
ご存知パロロワの死亡フラグ。
声を拡大して遠くまで響かせることができるもの。
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「まことくん…まことくん…」
旅館があるエリアの南のエリアであるF-9の森には桂言葉がいた。
「なんで…まことくんなんかを…」
言葉の恋人だった伊藤誠をいう男はゲーム開始時に首輪を爆破されて死んだ。
実際、彼女がいた世界では元々誠は西園寺世界によって殺されていた。
誠を殺した世界も言葉が殺していた。
それなのに、二人はあの時生きていた。
そして、どうでもいい世界のほうだけ生き残った。
それは彼女にとって許せなかった。
自分から彼氏を奪った最悪な人間が生き残っていることが許せなかったのだ。
そして彼女は主催者が言っていたことを思い出す。
「優勝者には元の世界に戻してやるついでに一つだけ願いをかなえさせてやるわ。」
確かに彼女はそう言った。
だから、彼女は戦う事に決めた。
世界を殺して…みんなを殺して…誠を蘇生させるために…。
そう決めていた時に、ある声が聞こえてきた。
先ほど、真が叫んでいた言葉である。
結構遠くからだったみたいだったのであまり聞こえなかったが、彼女はある言葉を聞いた。
「…名前は…真です!」
名前が…まことくん…
確かに彼女の耳にはそう聞こえていた。
まことくん以外のまことくんなんていないのよ…。
絶対に殺してやる…。
まこととか名乗っている人を殺してやる…。
デイパックから日本刀を取り出し、声がする方へと向かった。
【F-9 森/1日目・深夜】
【桂言葉@School Days】
[状態]:健康
[装備]:トウカの日本刀@うたわれるもの
[道具]:支給品一式、不明支給品0~2
[思考・状況]
基本:優勝して誠を蘇生させる。
1 まことくん…まことくん…
2 世界を殺し、みんなも殺す。
3 声がする方へと向かう。
【トウカの日本刀@うたわれるもの】
トウカが使用している日本刀。
正式名称は「疾風」と言うらしい。
最終更新:2009年08月20日 16:42