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壊す者、壊れる者

壊す者、壊れる者 ◆28/Oz5n03M



「はぁ、もうやんなっちゃうわ…」

ため息をつきながらとぼとぼと歩く。
私の名前はキュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー。
トリステインの留学生。なぜかこんな殺し合いに巻き込まれてしまったわけで。

「しかも、タバサ達まで…」

同級生で一番の親友であるタバサ、犬猿の仲であるルイズ、その使い魔である平賀才人、
最近転校してきたティファニア。なぜかトリステインとの戦争で行方不明のワルドもいる。
知っている名前は五人。それなりにいる。
とりあえず皆との合流を優先しましょう。そしてワルドは警戒ね…
頭の中でこれからの行動方針を考えていると

「僕の声が聞こえていますか?
 僕の名前は菊地真です!
 あと他にもティファニアさんがいます!
 もちろん僕達は殺し合いに乗ってません! 
 もし僕達の声が聞こえている人がいたら、旅館に来てください!
 僕達はそこで待っています!」

「テファ!よし、旅館に行きましょう。あくまでも冷静に…
 それにこれもあるしね」

絶対に私は生き残ってみせる――


◆ ◆ ◆


「ふむ、殺し合いね…」

僕はジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルド。レコン・キスタの一員だ。
確かトリステインとの戦争でルイズの魔法で吹き飛ばされて…うーむ、思い出せん。
とにかく僕には早くこの場所から脱出して「聖地」を取り戻す義務がある。
となれば、

「やはり、優勝狙いでいくしかないな…」


ゲーム序盤はうまく脱出派を演じて周りを利用することにしよう。
邪魔だと思った奴は秘密裏に殺せばいい。
だが、ここにはルイズとその使い魔である平賀才人もいる。
そいつらには自分の悪評を広められてしまう恐れがある。
広められる前に速やかに排除しておく必要があるだろう。

「さて動くとす「僕の声が聞こえていますか?
 僕の名前は菊地真です!
 あと他にもティファニアさんがいます!
 もちろん僕達は殺し合いに乗ってません! 
 もし僕達の声が聞こえている人がいたら、旅館に来てください!
 僕達はそこで待っています!」……ほう…」

これはちょうどいい。まずはこいつらを利用してやるとしよう。
それに僕にはこいつがある。

「ふふっ…」

あまりにも運がついているから思わず笑いが出てしまったよ。
さて、行くとしよう、旅館とやらに。
僕は早く帰らなくてはいけないからね。
「聖地」と「力」を手に入れるために――


◆ ◆ ◆


「僕の声が聞こえていますか?
 僕の名前は菊地真です!
 あと他にもティファニアさんがいます!
 もちろん僕達は殺し合いに乗ってません! 
 もし僕達の声が聞こえている人がいたら、旅館に来てください!
 僕達はそこで待っています!」


休む所をどこにしようかなと考えているといきなり声が聞こえた。

「旅館?もしかするとここに行けば休めるかもしれないし、参加者もいるから壊せる…。
 フフッ…ラッキー♪」

さて、行くとしますか。
壊すために。
楽しい楽しい遊戯の始まりだ――


◆ ◆ ◆


旅館の探索を終えた僕達は拡声器につられてやってくる参加者と接触するために外に出ていた。
旅館内には特に目ぼしい物は無かった。
強いて言えば、事務室にパソコンがあったけど、手間取りそうなので素通りした。

「来るんでしょうか…殺し合いに乗ってない人…
 もし殺し合いに乗ってる人なんて来たら…」
「大丈夫さ!その時は僕がこれで追っ払ってやるから」

バットで軽く素振りをしながら答える。
それに僕はこれでも空手道場に通っていた事がある。黒帯初段まで取ったし、それなりの強さなはず。
だからきっと大丈夫だ。

「そろそろ誰かやって来る頃かな?」
「そうですね。きっと来ますよ。乗ってない参加者が」
「うん。あっ、レーダーに一人乗ってる。桂言葉…よし接触しよう!」
「はい!」

僕達はレーダーに映った桂言葉さんの所に向かうことにした。

数分走ったら向こう側からロングヘアーの黒い髪の女の子が見えてきた。
あれが、桂言葉さんだろう。


「すいませーん。桂言葉さんですよね。僕は菊地真。
拡声器でも言った通り殺し合いに乗っていません」
「私はティファニア。私も真さんと同じで殺し合いに乗っていません」

あれ…返事が来ない。おかしいな…何かあったのかな?

「菊池真さん」
「は、はい!」
「お願いがあるんです。死んでください」

言葉さんが腰に差していた刀を抜いて僕に迫る…

「危ない!」
「うわっ!」

ティファニアさんに腕を掴まれたお蔭でぎりぎり回避することが出来た。

「な、何で…」
「何でって誠くんを生き返らせるために決まってるじゃないですか。そのためには優勝しなければいけないんです。それにあなたまことって言いましたっけ?誠くんは一人で十分なんです。だから、死んでください。あなたはこれ以上ないくらい残虐に…残虐に残虐に残虐に残虐に残虐に!…殺してあげます…。ふふふっ、あぁ楽しみ。わくわくしちゃいます。そういえば、西園寺さんにもこれ以上ない苦痛を味あわせて殺さないといけませんでした。これから大変ですね。あぁ、誠くん早く逢いたいです。誠くん誠くん誠くん誠くん誠くん。誠くん誠くん誠くん誠くん誠くん誠くん誠くん誠くん誠くん誠くん!ずっと、ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと!永遠に一緒…。ふふっ…うふふふふふっ…はは…あはははははははははははははははははははははははははははははははははは!!」

…狂ってる…!いや…狂ってるっていうレベルじゃない!

「だから、早く死んでください♪」
「くっ…ティファニアさん下がって!」
「は、はい!」

斜め上から切り込まれる斬撃をバットで受ける。
(速いっ!この子、剣道でもやってるの!?)
何合か切り結ぶが一向に攻められない。このままじゃ…!


「隙ありです」
「うわあ!」

しまった。バットを弾かれてしまった。これじゃあ…

「ティファニアさん、逃げて!」
「逃がしませんよ。あなたを殺したら次はあの子ですから」

刀が僕に迫ってくる。
咄嗟に僕は目を瞑ってしまう。終わった。そう思った。
……あれ?おかしいな?刀が来ない。恐る恐る目を開けてみると、

「やれやれ、危ないところだったわね」
「キュルケさん!」

地面に倒れている言葉さん。そして燃えるような赤髪の女性が銃を持って立っていた。


◆ ◆ ◆

「キュルケさん!それ!」
「ああ、これ?麻酔銃よ。だからあの子は死んでないわ」
「よかった~」
「はぁ…自分を殺そうとした人まで気に掛けるなんて…お人好しねぇ」
「でも、殺さないに越したことは無いです」
「はぁ…あなた達は…。もういいわ。それにしてもあなた達無用心すぎない?
こんな殺し合いの場であんな大声で周りに呼びかけるなんて自殺行為よ?」
「でも、キュルケさんが来てくれたじゃないですか!」
「それはたまたま。あなた達は運がよかっただけ」
「へへっ。でもこうして殺し合いに乗ってない参加者と会えてうれしいです」

よかった。真さんが無事で。キュルケさんが来てくれなかったらどうなっていたことか。
とりあえず言葉さんの持っていた刀と支給品を回収する。
これで起きたとしてもむやみに暴れないだろう。

「そういえば、探知機に他の人がまた載ってるかも!」

真さんはごそごそとデイパックを漁って探知器を探している。
あ、キュルケさんに改めてお礼を言わないと。

「キュルケさんありがとうございます」
「いいわよ。別に…。そこまでされると恥ずかしいじゃない」
「あっ!私達以外にも人が!二人います。一人はフランドール・スカーレット。
 もう一人は「見―つけた♪」……え?」


――――――――――グシャッ


何かがつぶれるような音が辺りに響いた。
私とキュルケさんの目に映ったのは、
赤。潰れた肉。飛び出た目玉。破裂して飛び散った脳みそ。粉々の骨。
え?ま…ことさん?
いや…

「いやああああああああああああああああああああああ!!」


◆ ◆ ◆


「いやああああああああああああああああああああああ!!」
「…っ」
「うーん、やっぱりいつもより調子が悪いなー。粉々に出来なかったし
まっ、いいか♪まずは一人♪」

なによ…!こいつ!空飛んでる!?
見たところ普通の金髪の女の子だけど!やばい。こいつはやばい。
…逃げないと。テファを連れて早く逃げないと!

「さーて、次はどれにしよ「これでもくらってなさい!」


とっさにバックの中に入っていた重たいなにかを投げつける!

「邪魔!」

ドォンッ!

爆発音と同時に白い粉あたりに舞い上がる。これはチャンス!

「テファ!逃げるわよ!」
「でも、真さんが…」
「いいから!」

テファの手を引きながら私は全速力でこの場所から離れた。
あの子が追ってくる前に…
何なのよ…!あんな化け物みたいな奴がごろごろいるってわけ!
私達本当にこれから先、生き残れるの?


◆ ◆ ◆


「あーあ、残念。結局一人だけか…」

もっと壊せるかなと思っただけに残念。
まぁいいや。かなり疲れたし。少し休まないと。
遊び疲れちゃった…

パンッ

あれ?お腹が痛い。何でだろう?それに何だか眠くなってきちゃった。
あぁでも、何でだろう。今、無性に紅魔館のみんな、特にパチェリーやアイツに会いたい。
でもだめ。眠くてまぶたも開けられない。
あっ!寝る前に言わないといけない言葉があったんだ。
パチェリーが教えてくれたあの言葉。

「お…や…すみ…な…さ…ぃ……」

それを最後に私の意識は急速に闇に落ちていった。



◆ ◆ ◆


ふう…このドラグノフとう狙撃銃のおかげで楽に仕留めることが出来た。
あういう危険な子にはしつけをしないとね。
さてあそこでいまだに寝ている子はどうするかな?
近くに置いて利用するか?泳がすか?それとも殺すか?
ふむ…どうしようかね…

【菊地真@THE IDOLM@STER 死亡確認】
【フランドール・スカーレット@東方Project 死亡確認】

【E-9 街西部/1日目・黎明】
【ティファニア@ゼロの使い魔】
[状態]:肉体疲労(中)、精神疲労(大)、粉まみれ
[装備]:北高の制服@涼宮ハルヒの憂鬱、ルイズの杖@ゼロの使い魔
[道具]:支給品一式、濡れたティファニアの服、トウカの日本刀@うたわれるもの
[思考・状況]
基本:殺し合いはしない。
1:真さん…
2:キュルケさんと一緒に行動する。
3:仲間を探す。

【キュルケ@ゼロの使い魔】
[状態]:肉体疲労(中)、精神疲労(小)、粉まみれ
[装備]:麻酔銃(14/15)@現実、予備マガジン×2、小麦粉×2@現実
[道具]:支給品一式×2、不明支給品0~3
[思考・状況]
基本:殺し合いはしない。
1:あの子何者…
2:とにかく逃げる。
3:知り合いをできれば探す。

【桂言葉@School Days】
[状態]:肉体疲労(小)、粉まみれ、睡眠
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考・状況]
基本:優勝して誠を蘇生させる。
1 …

【ワルド@ゼロの使い魔】
[状態]:健康
[装備]:ドラグノフ(9/10)@現実、予備マガジン×3
[道具]:支給品一式、不明支給品0~2
[思考・状況]
基本:優勝狙い
1:この子をどう利用するべきか…
2:うまく集団の中に入り込む。人数が少なくなってきたら積極的に乗る。
3:邪魔な参加者は秘密裏に排除。
4:平賀才人、ルイズを速やかに排除。
[備考]
※E-9街中央部に小麦粉が舞い上がりました。辺りは粉だらけです。
※E-9街中央部に金属バット@ひぐらしのなく頃に、支給品一式×2、拡声器@現実、
誠の携帯@School Days、不明支給品1~3が落ちています。
※ E-9街中央部に菊池真の死体(原型を留めていない)、フランの死体があります。
※ 探知機は真を殺した時のフランの力に巻き込まれて壊れました。

【麻酔銃@現実】
 ベレッタM92Fモデルの麻酔銃。装弾数15。
 麻酔はかなり強力。

【小麦粉@現実】
 パンによし、うどんによし、ホットケーキによし。
 袋に詰められてます。3つ入り。

【ドラグノフ@現実】
1963年にソビエト軍が制式採用した、セミオート式狙撃銃。
正式名称は長いので割愛。豆知識だが発砲音は、他の小銃には無いほどの金属音がする。


41:薔薇乙女の通り道 ~ Dark Road 時系列順 34:古泉一樹の憂鬱
31:真夜中の病院で何を思う 投下順 33:殺しあいDo-Dai?
キュルケ :[[]]
ワルド :[[]]
09:まことがさけぶ頃に 菊地真 死亡
09:まことがさけぶ頃に ティファニア :[[]]
09:まことがさけぶ頃に 桂言葉 :[[]]
21:そしてフランは殺し合いに参加させられるのか? フランドール・スカーレット 死亡


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最終更新:2009年12月05日 11:53