ワッツ・音潮現載 - 崩壊学園wiki

キャラの基本情報

• 趣味　歌うこと、ラップ

ワッツが歌姫になったのは何故だろうか？
ワッツはおしゃべりと歌が好きだった。
ワッツが話をすると、人々はうるさいと感じる。しかし、ワッツが歌うと、誰もが足を止めて聞き入る。
それならば、ワッツはどうして歌手にならないのか？
ワッツは一理あると思い、試しに歌手になってみることにした。そして、皆がワッツの歌声に惚れ込み、歌姫ワッツが誕生した。
滅茶苦茶かもしれないが、ワッツが歌姫になった背景は、このように単純なものなのだ。

絆ストーリー

歌を歌う普通の人

ワッツの歌声は本当に素晴らしい。
最近、ある動画がバビロンのネット上でバズっている。動画の内容は街角にいるワッツが即興で歌うもので、その歌声は柔らかく繊細なときもあれば、情熱的で激しいときもある。彼女の美しい歌声は、動画を閉じても聞こえてくるかのようだった。
この動画を見たほとんどの人は、まずとても驚く。『星座の旅人』の最後で、「ミス射手座」の独唱を聞いていたとはいえ、それは加工されたBGMにすぎなかった。ワッツのことをよく知らない人からすれば、あのとても騒々しいワッツがこれほどまでに美しく歌えるとは想像もできないだろう。
動画のリポ〇ト数が増えるにつれ、ワッツは再びネット上で有名になった。そして皆が尋ねるようになった。
ワッツはどうして歌手にならないのかと。

アイドル練習生

『バビロン歌合戦』第1シーズン開幕！この番組は、バビロンの未来のスターを選抜することを目的に、ヴェロニカと星綺が主催する完全生放送の超リアルなオーディションだ。
『バビロン歌合戦』第1回が放送され、反響は好調だった。現場ではアクシデントが頻発したものの、ヴェロニカは絶対にリアリティー失ってはいけないとして、完全生放送にこだわり続けた。
『バビロン歌合戦』第2回の放送で、ようやくワッツが登場し、大勢の注目を集めた。
ワッツが登場した！ワッツが自己紹介を始めた！ワッツが自己紹介をしている！ワッツは自己紹介を続けている！ワッツは……まだ自己紹介している……緊張しすぎたのか、興奮しすぎたのか分からないが、ワッツの自己紹介は数時間に及んだ。最初は自分の肩書や音楽の理念を話していたのだが、後半では出場理由や人生観を語り始め、さらには各選手や主催者に対する印象、そして会場付近のレストランで昨日何を食べたのかまで話した。その途中、彼女は少なくとも即興で5曲歌った……。
『バビロン歌合戦』第3回の放送では、ワッツは早々に敗退させられ、視聴者から第ブーイングが起こった。
『バビロン歌合戦』第4回の放送では、視聴率が急落し、その場で番組終了が発表された。

新人歌手

ワッツが『バビロン歌合戦』敗退してからしばらくして、ワッツに関する2つの検索ワードが同じ日の午前と午後に相次いでトレンド入りした。それぞれ以下のようなものだった。
「ワッツの新曲買った？」
「ワッツは本当に歌えるの？」
ワッツは早々に敗退したが、星綺はワッツが自己紹介中に即興で披露した歌を極めて高く評価していた。そのため、星綺はわざわざ友人のサイディーンにお願いして、ワッツの新曲を作成してもらったのだ。
——このトレンドワードを見れば、最終的な結果は芳しくなかったことが分かるだろう。
2人のプロが自分のために特別に作ってくれた曲を前にしたワッツは、明らかに狼狽していた。彼女はその歌のメロディーを覚えるのに大変苦労し、リズムも最後まで合わせられなかった。歌詞については、2フレーズに少なくとも3カ所は間違えていた。
最終的に、サイディーンはワッツが収録した数十テイクの中からごく一部を選び取り、なんとか聞くに堪える曲につなぎ合わせ、何日もギターに触れないほど疲れ果ててしまった。星綺は深い自責の念を感じ、サイディーンにずっと謝っていた。
一方のワッツは、もう二度と歌いたくないと思っていた。

大スター

皆の記憶では、落ち込んだワッツの姿を見るのは初めてのことだった。彼女はもううるさくなくなり、コメントも出さなくなった。
たまに話し始めても、歌を歌う段になると急に話をやめ、黙り込んでしまった。
パーゼはワッツと話をしようと試みたが、うまくいかず、おいしいものをたくさん作ってやるしかできなかった。リコは何日も真剣に調べたが、ワッツを救う方法を見つけられなかった。サフィルが分析した結果、ワッツはしばらく再起不能だと考えた。彼女はこのようなおとなしいワッツに違和感を覚えた。
半月ほどたち、皆も静かなワッツに慣れ始めてきた。もしかして、これからもワッツはずっとこのままなのだろうか？
しかし、ある夜、パジャッソがこっそりワッツの寝室の窓の外にやって来ると、急に歌声が聞こえた。残念ながら1フレーズ歌っただけで歌うのを止めてしまった。
パジャッソは即断してワッツの寝室に飛び込み、「いい歌ね～もっと聞かせて～」と言った。
そしてワッツはもう1フレーズ、2フレーズ歌った。今度はリコが入ってきた。ワッツはもう少し長く歌った。そしてパーゼが入ってきた。まる1曲歌った頃には、皆が集まってきていた。
その晩、空想ファミリーの大スター・ワッツのコンサートになり、皆が聞きに集まり、かつてないほど盛り上がった。
ワッツは再び歌うことにした。

歌姫

「歌姫ワッツの新曲が星綺にリツイートされた！」
「歌姫ワッツもSTAR☆NIGHTに出場できればいいのに！」
ワッツは常に楽観的で、いつもうるさい普通の人だったが、歌声は素晴らしかった。
そして「歌姫ワッツ」とは、大勢のワッツファンが共同で運営するバーチャル歌姫のことだ。
ワッツは相変わらずよく街を歩き、気の向くままにコメントしたり、人とのおしゃべりを楽しんだりして、自由に歌っている。そのとき、近くにいるファンはワッツの歌声を録音し、「歌姫ワッツ」に送るのだ。十分な素材が集まると、彼女たちは完全な新曲として編集し、MVを作る。こうして、「歌姫ワッツ」の新曲がリリースされる。
歌姫ワッツの新曲が出るたびに、幅広い人々から認められ、STAR☆NIGHTを開催したばかりの星綺までもがリツイートするほどだった。誰もが運営チームの優れた制作能力を称賛したが、運営チームは、歌姫ワッツのすべてのメロディー、歌詞、歌唱リズムはすべてワッツ本人のものであることを再三強調していた。
「この曲の間奏のBGMはすごくいい。今朝見たものみたい……」今回の新曲のリリースで、ワッツはいつものように長いコメントを投稿した。彼女は話しながらコメントを打ち、文字数が多すぎて手がしびれてきた。しかし、それでも喜びを皆に共有したい気持ちを抑えられなかった……。