心配 - 崩壊学園wiki

シン
クククッ——いいところだなぁ！廃墟と化け物ばかり、まるで楽園みたいだ！

イザーリン
シンッ！勝手に離れないでって言ったでしょ！ここは危ないのよ……！

シン
どこが？ここの崩壊生物どもは一通り殴ったけど、全然怖くなかったぞ！

イザーリン
いやいや、この世界で死んだら、あなたの意識も侵食されて死んじゃうって言ったでしょ？ちゃんと気を付けないと。

シン
ふんッ！せっかく大人の身体を手に入れたんだ、ちゃんと使わなきゃもったいないだろ？

イザーリン
はぁ、仕方ないとはいえ、あなたを助っ人として呼ばなきゃよかった……。

シン
何だよッ！せっかくこのボクが力を貸すって言ってるのに、そんなに文句言うなんて死にたいのか？

イザーリン
いやいや……シン様には感謝してるわ、ええ……。

シン
ふふ～ん、わかればいいんだよ。
ところで、何で基地に入っちゃダメだったんだ？ブローニャと喧嘩するのを阻止するためか？

イザーリン
それも、あなたの安全のためよ。

シン
チッ、お前はそれしか言えないのかよ？

イザーリン
この世界は聖痕によって作られたものだけど、ちゃんとした規律があるの。
この世界のブローニャ、ゼーレ、それから姫子たちは、独立した意識を持っている。私も最初、聖痕によって作られた情報体だと思ってたけど、彼女たちと接触すればするほど、その存在を理解していったわ。
大崩壊が発生した後の5年間、彼女たちが経験した様々な試練、それは嘘のない、ちゃんとした記憶なのよ……だから、彼女たちは私たちと同じ、この世界ではかけがえのない存在なの。
この世界に新たな意識を介入させるのであれば、すでに存在してる彼女たちのことを回避しなければならない……タイムトラベルと同じ理屈よ。

シン
はぁ？意味わからん。

イザーリン
つまり、この世界にはすでにブローニャとゼーレが存在しているから、私たちの世界のブローニャとゼーレはここに連れてはこれない。そうでないと取り返しのつかない衝突が起こって、この世界がますます不安定になってしまうのよ。

シン
この世界にはボクがいないから、安心してボクを呼べるってことか？

イザーリン
そういうこと……でも、それでも危険を回避できたわけじゃない。この世界に本当に「シン」という意識がないのか、確証はないからね。だから、衝突を回避するためにも、できるだけ「シン」を知る個体との接触を避けるしかないの。
あなたに基地に入ってほしくない理由がこれよ。ブローニャがあなたと接触して、もし彼女の認識する「シン」という存在とズレがあったら、大変なことになるわ。

シン
存在のズレ……どういうことだよ？

イザーリン
たとえば……彼女の記憶の中では「シン・マール」はすでに死亡しているとか……。

シン
ふざけんなっ！このボクが死ぬわけないだろ！チッ、こんな質問、時間の無駄だったぜ。

イザーリン
……。
ええ、そうだといいわね……。