ドォオオオオン——ッ！！
シン
うぐッ……あぁああ……ッ！！
うぐッ……あぁああ……ッ！！
シーリン
ここまでよ……。
ここまでよ……。
シン
まだ終わってない……。
まだ終わってない……。
イザーリン
シン……もういいの……。
シン……もういいの……。
シン
離せ……まだ——
——ぐはぁッ！！！！！
離せ……まだ——
——ぐはぁッ！！！！！
イザーリン
崩壊の侵食が限界に達しようとしてる……シン、これ以上はダメ。戦っちゃいけない……。
崩壊の侵食が限界に達しようとしてる……シン、これ以上はダメ。戦っちゃいけない……。
シン
手を離せ……。
手を離せ……。
イザーリン
フェミリス……シンのリンクを切って。
フェミリス……シンのリンクを切って。
ザー……ですが……ザザー……崩壊エネルギーが——
イザーリン
いいの……今すぐ切って！
いいの……今すぐ切って！
シン
ワカメ頭……何する気だ……！
ワカメ頭……何する気だ……！
イザーリン
ごめん、シン。あなたをここに連れてきたからには、あなたを無事に帰す義務があるの。
ごめん、シン。あなたをここに連れてきたからには、あなたを無事に帰す義務があるの。
シン
勝手な真似はやめろ……ボクはまだ……。
勝手な真似はやめろ……ボクはまだ……。
ザー…シン・マールの聖痕空間——
シン
やめろぉーーッ！
やめろぉーーッ！
切断……。
ザァアアアーーーーッ！！
イザーリン
あ、ああぁああッ！！！
あ、ああぁああッ！！！
シーリン
あの子の崩壊エネルギーを自分の身体に移したのね……バカな人間。
あの子の崩壊エネルギーを自分の身体に移したのね……バカな人間。
イザーリン
はぁ、はぁ……これが私にできる唯一のことだから……。
はぁ、はぁ……これが私にできる唯一のことだから……。
イザーリン
シーリン、ここからは私が戦うわ！
シーリン、ここからは私が戦うわ！
シーリン
諦めないの？ここで死んだら何もかもが終わるのよ、わかってないの？
諦めないの？ここで死んだら何もかもが終わるのよ、わかってないの？
イザーリン
この世界で死んだら……現実世界の私も死ぬ……。
そんなこと……わかってる！
でも今回は、逃げるわけにはいかないの！
シーリン……あなたを倒して、九霄を連れ戻す！
この世界で死んだら……現実世界の私も死ぬ……。
そんなこと……わかってる！
でも今回は、逃げるわけにはいかないの！
シーリン……あなたを倒して、九霄を連れ戻す！
シーリン
そんな身体で、まだ戦う気？
そんな身体で、まだ戦う気？
イザーリン
戦うわ！もうこれ以上、命を奪わせはしない！
自分が弱いのはわかってる……いつも臆病者で誰かの後ろに隠れることしかできなかった……傍観者として、周りの人が倒れていくのを見ることしかできなかった……。
でも、彼女たちは違う……逆境でも恐れず、ただ前だけを向いて進んでいた……。
羨ましいと思った……ブローニャ、ゼーレ、姫子、エミザ……それからシンも……自分より強い相手が目の前にいても、苦しみながら、迷いながらでも……その歩みを止めず、自分が正しいと思ったものだけ追いかけていた。
だから……だから……。
私も彼女たちのように、たとえ死ぬことになっても、自分の信じたものを守りたい！！
戦うわ！もうこれ以上、命を奪わせはしない！
自分が弱いのはわかってる……いつも臆病者で誰かの後ろに隠れることしかできなかった……傍観者として、周りの人が倒れていくのを見ることしかできなかった……。
でも、彼女たちは違う……逆境でも恐れず、ただ前だけを向いて進んでいた……。
羨ましいと思った……ブローニャ、ゼーレ、姫子、エミザ……それからシンも……自分より強い相手が目の前にいても、苦しみながら、迷いながらでも……その歩みを止めず、自分が正しいと思ったものだけ追いかけていた。
だから……だから……。
私も彼女たちのように、たとえ死ぬことになっても、自分の信じたものを守りたい！！
シーリン
……。
……。
イザーリン
九霄……ごめんね、これが最後のわがままだから。
九霄……ごめんね、これが最後のわがままだから。
▼選択肢分岐
① 謝らないで、これは私たちの戦いだから。
イザーリン
ふふっ、そうね。今の私は、あなたと同じでこの世界と一蓮托生だものね。
イザーリン
ふふっ、そうね。今の私は、あなたと同じでこの世界と一蓮托生だものね。
② 安心して、私に任せて。
イザーリン
ふふっ、相変わらず頼もしいわね。
イザーリン
ふふっ、相変わらず頼もしいわね。
▲分岐終わり
イザーリン
これが最期の戦いになるかもしれない。一緒に行こう！
これが最期の戦いになるかもしれない。一緒に行こう！
ブローニャ
それなら、ブローニャたちも仲間に入れてください。
それなら、ブローニャたちも仲間に入れてください。
テレサ
後輩に頑張ってもらってばかりじゃ、先輩として恥ずかしいものね。
後輩に頑張ってもらってばかりじゃ、先輩として恥ずかしいものね。
イザーリン
ブローニャ！テレサ！どうしてここに！？
ブローニャ！テレサ！どうしてここに！？
ブローニャ
九霄が道々にマークを残してくれていたので、それを辿って追いかけてきました。
九霄が道々にマークを残してくれていたので、それを辿って追いかけてきました。
テレサ
まさか聖フレイヤ学園に辿り着くなんて……。あまり、いい気分はしないわね。
まさか聖フレイヤ学園に辿り着くなんて……。あまり、いい気分はしないわね。
イザーリン
でも、どうやってこの虚数空間に……まっ、まさかシーリン、あなたがわざと入れさせたの？
でも、どうやってこの虚数空間に……まっ、まさかシーリン、あなたがわざと入れさせたの？
シーリン
どんなに足掻いても、結果は変わらないもの。だったら、全員ここで解放してあげた方がいいじゃない。
どんなに足掻いても、結果は変わらないもの。だったら、全員ここで解放してあげた方がいいじゃない。
シーリン
私の歌で最期を見送ってあげるわ。安らかに死になさい。
私の歌で最期を見送ってあげるわ。安らかに死になさい。
ドォオオオン——ッ！！
シーリン
これが、あなたたちの答えなのかしら……。
私の律者コアは、この世界を支える柱よ。私を殺すと、九霄もこの世界も終わる。あなたたちの行動は非効率極まりないの……。
これが、あなたたちの答えなのかしら……。
私の律者コアは、この世界を支える柱よ。私を殺すと、九霄もこの世界も終わる。あなたたちの行動は非効率極まりないの……。
イザーリン
いいえ……非効率なんかじゃないわ……。
キアナも芽衣も……律者コアから生まれた意識で、目の前のあなたもそう。
いいえ……非効率なんかじゃないわ……。
キアナも芽衣も……律者コアから生まれた意識で、目の前のあなたもそう。
イザーリン
シーリン……九霄を救って！律者コアを安定させれば、九霄の身体から分離させる方法がきっとあるから。
あなたは律者コアから生まれた意識。あなたさえ協力してくれれば、きっと律者コアの侵食をコントロールできるわ。
シーリン……九霄を救って！律者コアを安定させれば、九霄の身体から分離させる方法がきっとあるから。
あなたは律者コアから生まれた意識。あなたさえ協力してくれれば、きっと律者コアの侵食をコントロールできるわ。
シーリン
私の意識でね……おかしな考え方。
この私の意識で全てを変えられるなら、この閉じられた世界に誰がいたいと望むのかしら？
私の意識でね……おかしな考え方。
この私の意識で全てを変えられるなら、この閉じられた世界に誰がいたいと望むのかしら？
イザーリン
あ……。
あ……。
シーリン
最初から何もできないの……悲しい終わりを見るための存在でしかないのよ。
キアナも芽衣にも……選択権はなかったわ。終わりはすでに決められたことだから、彼女たちができるのは歴史を再現して、この世界に終わりをもたらすことだけ。
最初から何もできないの……悲しい終わりを見るための存在でしかないのよ。
キアナも芽衣にも……選択権はなかったわ。終わりはすでに決められたことだから、彼女たちができるのは歴史を再現して、この世界に終わりをもたらすことだけ。
イザーリン
っ……けど……。
っ……けど……。
ブローニャ
これは終わりじゃありません！
希望がどれほど少なくとも……これが終わりだとは思っていません！
絶望に何度も勝ち続けて来たからこそ、ブローニャたちはここにいます！過去でも未来でも、希望を追いかける者たちの歩みを止めることはできません！
これは終わりじゃありません！
希望がどれほど少なくとも……これが終わりだとは思っていません！
絶望に何度も勝ち続けて来たからこそ、ブローニャたちはここにいます！過去でも未来でも、希望を追いかける者たちの歩みを止めることはできません！
イザーリン
ブローニャ……。
ブローニャ……。
テレサ
たとえ、これが終わりだとしても……最期は希望を追い求める道で倒れる……この子たちに教わったことよ！
たとえ、これが終わりだとしても……最期は希望を追い求める道で倒れる……この子たちに教わったことよ！
イザーリン
ぐすっ……うぅ……ブローニャ……テレサ……。
ぐすっ……うぅ……ブローニャ……テレサ……。
ブローニャ
泣かないでください、イザーリン。
泣かないでください、イザーリン。
イザーリン
そうね……最後まであきらめないわ……絶対、新たな道を見つけ出して見せる……！
これが私の戦い方！
シーリン！これが私たちの答えよ！！
そうね……最後まであきらめないわ……絶対、新たな道を見つけ出して見せる……！
これが私の戦い方！
シーリン！これが私たちの答えよ！！
シーリン
そう……わかったわ。
この一撃で、最後にしましょう！！
そう……わかったわ。
この一撃で、最後にしましょう！！
バァアアアン——ッ！！！
イザーリン
はぁ……はぁ……。
虚数空間が消えた……私たち、勝ったの？
はぁ……はぁ……。
虚数空間が消えた……私たち、勝ったの？
シーリン
まさか、この私が敗れるなんて。
まさか、この私が敗れるなんて。
イザーリン
シーリン……その姿。
シーリン……その姿。
シーリン
これが、本来の私の姿……いつも道具扱いされていたせいか、いつの間にか自分の姿さえも忘れてしまっていたわ。
ううん、見た目だけじゃない……自分の本心さえも。
ふふっ、蓬莱寺九霄、あなたの聖痕は不思議ね……たくさんの人たちの希望を持っていながら、たくさんの悲しみも持っている……私も同じね。
今、すべてをあなたに返すわ。「救世主」が新たな結末を作り出せるのか、私に見せてちょうだい。
もう時間がないわね……私が作り出せなかった世界は……あなたたちに託すわ。
このレクイエムの終止符は、あなたたちが打ちなさい……。
これが、本来の私の姿……いつも道具扱いされていたせいか、いつの間にか自分の姿さえも忘れてしまっていたわ。
ううん、見た目だけじゃない……自分の本心さえも。
ふふっ、蓬莱寺九霄、あなたの聖痕は不思議ね……たくさんの人たちの希望を持っていながら、たくさんの悲しみも持っている……私も同じね。
今、すべてをあなたに返すわ。「救世主」が新たな結末を作り出せるのか、私に見せてちょうだい。
もう時間がないわね……私が作り出せなかった世界は……あなたたちに託すわ。
このレクイエムの終止符は、あなたたちが打ちなさい……。
ブローニャ
シーリンが……消えました……。
シーリンが……消えました……。
イザーリン
いいえ、彼女は元の姿に戻っただけよ。これが彼女の最後の答え——全ての選択権を私たちに託すこと。
いいえ、彼女は元の姿に戻っただけよ。これが彼女の最後の答え——全ての選択権を私たちに託すこと。
ブローニャ
これが、彼女の律者コアですか？
これが、彼女の律者コアですか？
イザーリン
そう……まだ終わっていないのよね。ありがとう、シーリン。
そう……まだ終わっていないのよね。ありがとう、シーリン。
イザーリン
行こう、基地に戻りましょう。この世界の逆境に打ち克つ策を思いついたわ。
行こう、基地に戻りましょう。この世界の逆境に打ち克つ策を思いついたわ。
ブローニャ
さすが、イザーリンですね……。
さすが、イザーリンですね……。
イザーリン
九霄、行きましょう！これから、あなたに頼みたいことがたくさんあるの。
九霄、行きましょう！これから、あなたに頼みたいことがたくさんあるの。
……。
イザーリン
九霄……？どうしたの？
九霄……？どうしたの？
ふっ、ふふふ……っ。
イザーリン
……そんな、まさかっ！彼女の意識が、また崩壊に侵食されはじめた！？
……そんな、まさかっ！彼女の意識が、また崩壊に侵食されはじめた！？
我はついに……思い出したぞ……。
この荒れ果てた世界に、封印された使命を。
この荒れ果てた世界に、封印された使命を。
イザーリン
えっ……九霄……まさか……！
えっ……九霄……まさか……！
この終焉の宿命は、この蓬莱寺九霄様が打ち破ってしんぜよう……ッ！！
九霄
——救世主の再臨に、歓喜するがいいッ！！ハーハッハハハ！！
——救世主の再臨に、歓喜するがいいッ！！ハーハッハハハ！！
記憶が戻ったの！？
To be continued...
