ゼーレ
イザーリン、前に言ってたブラックボックス、まだ要る？必要ないなら捨てるけど。
イザーリン、前に言ってたブラックボックス、まだ要る？必要ないなら捨てるけど。
イザーリン
あ……もし拾ったのなら持って来てくれても構わないわ。今のところ機甲兵器が暴走する危険はないけど、研究すれば今後の生産に役立つから。
あ……もし拾ったのなら持って来てくれても構わないわ。今のところ機甲兵器が暴走する危険はないけど、研究すれば今後の生産に役立つから。
ゼーレ
わかった。じゃあ、ここに置いておくね～。
わかった。じゃあ、ここに置いておくね～。
イザーリン
はい……
はい……
イザーリン
はぁ……どうせまた鎌でズッタズタにされたものよね……数百個解体して使えるものが1個もないなんて……。
はぁ……どうせまた鎌でズッタズタにされたものよね……数百個解体して使えるものが1個もないなんて……。
「ピー……ピー……ピー……」
「--. .. ..-. -」
「--. .. ..-. -」
イザーリン
ほら……また意味不明なものが…………ん！？
ほら……また意味不明なものが…………ん！？
ゼーレ
どうしたの？新しい発見があった？
どうしたの？新しい発見があった？
イザーリン
こ……これ、モールス信号じゃない？今までこんなことなかったのに！
この意味は……贈り物？一体何のこと……？
意味不明でも情報が出てくるってことは、まだデータが残ってるってことよね……調べてみよう……。
こ……これ、モールス信号じゃない？今までこんなことなかったのに！
この意味は……贈り物？一体何のこと……？
意味不明でも情報が出てくるってことは、まだデータが残ってるってことよね……調べてみよう……。
「ピピピ……」
イザーリン
うーん……残りのデータはME社の端末に繋がないと見れないみたい……それに暗号化までされてる。これは……特別重要なファイルのようね。
うーん……残りのデータはME社の端末に繋がないと見れないみたい……それに暗号化までされてる。これは……特別重要なファイルのようね。
ゼーレ
言ってることはよく分からないけど……どうすればいいの？
言ってることはよく分からないけど……どうすればいいの？
イザーリン
まずはME社の端末に接続できる場所を探す必要があるわ……そうだ、この前ブローニャがME社のデータベースに侵入したって言ってなかった？どこから入ったの？
まずはME社の端末に接続できる場所を探す必要があるわ……そうだ、この前ブローニャがME社のデータベースに侵入したって言ってなかった？どこから入ったの？
ゼーレ
えーと……たしか兵器工場の制御室だったかな。
えーと……たしか兵器工場の制御室だったかな。
イザーリン
わかった、まずそこに行ってみましょ……。
わかった、まずそこに行ってみましょ……。
ゼーレ
ここだよ。
ここだよ。
イザーリン
探してみるわ……うん、ここのポートなら使えるはず……。
探してみるわ……うん、ここのポートなら使えるはず……。
イザーリン
リンク・スタート！
リンク・スタート！
ゼーレ
プッ！
プッ！
イザーリン
う……笑わないでよ……プログラマーにもお遊びは必要なのよ……。
う……笑わないでよ……プログラマーにもお遊びは必要なのよ……。
ゼーレ
はいはい、こちらのことは気にしないで続けて。
はいはい、こちらのことは気にしないで続けて。
「ピピピ……」
イザーリン
成功した。
成功した。
ゼーレ
え？繋がったの？
え？繋がったの？
イザーリン
これは第一歩にすぎないけどね。問題は暗号化の方よ。
これは第一歩にすぎないけどね。問題は暗号化の方よ。
ゼーレ
へぇ～さすがイザーリン、プロだね。
へぇ～さすがイザーリン、プロだね。
1時間後——
ゼーレ
イザーリン、できた……？
イザーリン、できた……？
ゼーレ
えっ！？
えっ！？
「-.. . .- .-. . ... -」
イザーリン
……またモールス信号？「親愛なる」……どれも意味不明な言葉ばかりね。……ん？続きがある。
……またモールス信号？「親愛なる」……どれも意味不明な言葉ばかりね。……ん？続きがある。
「0413……」
イザーリン
この番号どこかで見たような……まさか！？
この番号どこかで見たような……まさか！？
ゼーレ
ちょっと！どこへ行くの！
ちょっと！どこへ行くの！
イザーリン
0413番閉鎖倉庫……きっとこれだわ。
0413番閉鎖倉庫……きっとこれだわ。
ゼーレ
え……ここに何かしまってあるの？
え……ここに何かしまってあるの？
イザーリン
分からない、でもきっとME社の知られざる機密よ……
分からない、でもきっとME社の知られざる機密よ……
「ピピピ……」
カチャッ！
カチャッ！
イザーリン
開いた！
開いた！
剣士
システム起動……顔認証失敗……侵入者の殲滅開始！
システム起動……顔認証失敗……侵入者の殲滅開始！
イザーリン
うわぁ！またあんたなの！？
うわぁ！またあんたなの！？
剣士
機体の損傷は深刻……まもなくシステムをシャットダウン……。
機体の損傷は深刻……まもなくシステムをシャットダウン……。
イザーリン
ちょっ、待って！また自爆する気！？は、早く隠れなきゃ！
ちょっ、待って！また自爆する気！？は、早く隠れなきゃ！
剣士
どうか……保存して……この思い出を……。
……。
どうか……保存して……この思い出を……。
……。
イザーリン
ふぅ……自爆しなかった……どうなってるの、どの機甲にもセキュリティプロトコルが入ってるわけじゃないの？
ふぅ……自爆しなかった……どうなってるの、どの機甲にもセキュリティプロトコルが入ってるわけじゃないの？
ゼーレ
試験機だから導入が間に合わなかったのかも？
試験機だから導入が間に合わなかったのかも？
イザーリン
まぁいいわ、そんな些細なこと。重要なのは、この閉鎖倉庫に何があるのか……何が…………何もない！！
まぁいいわ、そんな些細なこと。重要なのは、この閉鎖倉庫に何があるのか……何が…………何もない！！
イザーリン
うう……骨折り損だったのね……。
うう……骨折り損だったのね……。
ゼーレ
そんなに落ち込まないで。失ったものは何もなかったわけだし。……時間はだいぶ無駄にしたけど。
そんなに落ち込まないで。失ったものは何もなかったわけだし。……時間はだいぶ無駄にしたけど。
イザーリン
はぁ……いいわ……この機甲の残骸を持って帰って、リサイクルできるパーツを探そう……。
はぁ……いいわ……この機甲の残骸を持って帰って、リサイクルできるパーツを探そう……。
イザーリン
この型番の機甲が2台あったなんて驚きだわ。どのパーツなら再利用できるかしら……ん？またブラックボックス？……もうその手には乗らないわよ！
……(ちらっ)。
あ、抗えない、この知的好奇心に……やっぱり役に立つ情報がないかどうかだけ見てみよう……。
この型番の機甲が2台あったなんて驚きだわ。どのパーツなら再利用できるかしら……ん？またブラックボックス？……もうその手には乗らないわよ！
……(ちらっ)。
あ、抗えない、この知的好奇心に……やっぱり役に立つ情報がないかどうかだけ見てみよう……。
「ピピピ……」
イザーリン
……ん！？何かデータが保存されてるみたい。
The gift for my dearest daughter（最愛の娘への贈り物）？ あのモールス信号の全ての情報みたいね……。
中に画像が1枚あるみたい……。
これは……写真？
なるほどそういうことね……ME社の社長、雷電龍馬とその娘の律者……。
何て幸せな光景かしら……でも、今となっては人類の敵……彼女がいたから今のこんな世界になったんだもの……。
もし、彼女がいなかったら……。
……ん！？何かデータが保存されてるみたい。
The gift for my dearest daughter（最愛の娘への贈り物）？ あのモールス信号の全ての情報みたいね……。
中に画像が1枚あるみたい……。
これは……写真？
なるほどそういうことね……ME社の社長、雷電龍馬とその娘の律者……。
何て幸せな光景かしら……でも、今となっては人類の敵……彼女がいたから今のこんな世界になったんだもの……。
もし、彼女がいなかったら……。
ブローニャ
イザーリン、製造ラインの状況はどうですか。機甲兵器の生産は順調ですか？
イザーリン、製造ラインの状況はどうですか。機甲兵器の生産は順調ですか？
イザーリン
……。
……。
ブローニャ
イザーリン？どうしました？
イザーリン？どうしました？
