1-壁に耳あり - 崩壊学園wiki

今年の七夕、晴れた午後。
あははは～
ゼーレ、ゆっくり歩いてください。スカートを踏まないでくださいね。
ゼーレ気を付けるよ～。あ、ブローニャお姉ちゃん、あれを見て、ブランコだよ？

ブローニャ
そうですね、最近学校に新しく設置されたようです。ゼーレも乗りたいですか？

ゼーレ
うん！

ブローニャ
ではブローニャが押します。

——
トンッ！

ゼーレ
わあ！

更に押す！

ゼーレ
凄く高い、ブローニャお姉ちゃん凄～い

力いっぱい押す！

ゼーレ
わあ——

オットー
……

ゼーレ
あれ？

ふう——

ブローニャ
他には何で遊びたいですか？

ゼーレ
さっきの変な男の人……

ブローニャ
ゼーレ、怪訝そうな表情をしています。

ゼーレ
あ、さっきブランコに乗った時、壁の向こうに変な男の人が、見たことある気がするのに……誰か思い出せないの。

ブローニャ
あそこに片付けてない跳び箱があるので、上に載って見てみましょう。

ゼーレ
うん。

——

オットー
もしもし、ああ、そういったことは少しずつ後回しにして、今日はとても大切な日だよ。

ゼーレ
この人だよ。

ブローニャ
あの人は……オットー先生？

ゼーレ
オットー先生……あ、あのあまり会わない水泳の授業の先生？凄い噂がいっぱいあるけど、普段は何をしてるのかわからないの……ブローニャお姉ちゃん、見て、手にプレゼントを持ってるよ。

オットー
ああ、そうしよう、じゃあ僕は出発するよ、いつも通り、道の外れで待っていてくれ。

ピッ！