アクアマリン色の空、緩やかな起伏のあるペリドート色の草地だけが続く地帯。
誤解し易い地名だが、海にあらず。ペリドート大草原と呼ばれることもある。
海はもちろん、木も山も川も湖も何も無い。動物や魔物もいない。
生えている雑草以外、新たに生命が生まれる事は無く、人工的な設置物も長く保たない。
不可解な点が多いものの未だその理由が解明できず、「空間に歪みが生じているから」という言葉で片付けられる。
越えるにはどのような手段を用いても二週間程は掛かるので、十分な食料を用意して行こう。
天体知識、コンパス類が必須。飛行技術があると尚良い。
思わぬ怪我、あらゆる天候への備えも必ずしておこう。(最近「ペティット」という他地方との完全一致が大発見され、百発百中の天気占いに注目が集まった。)
運が良ければレンジャーと出逢えるかもしれないが、期待しない方が良い。
通信障害も起きやすい為、「己の身は己で守る」が鉄則。準備さえ怠らなければ怖くはない。
真ん中に巨人村がある。
【フライルー地方での、もう語り継がれはせぬ御伽話】
かつてここには、ありとあらゆる宝石を喰らい尽くす強欲の魔物の国があった。
しかし、そんな国が永く続くはずがなかった。
それでも魔物は宝石を喰らうことはやめられなかったので、この星を出た。
ずっと一緒に居た巨人のことも「役立たず」だと捨て置いて。
だがその途端、魔物は故郷が恋しくなった。そうしたら悲しくなって、泣いてしまった。
捨て置かれた巨人は光と共に足の先から生まれ直し、長きに亘る平和が約束された。
巨人に話してもピンと来ないようで、大した反応は得られない。
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