UL

ウル


異世界の生物で、「Under world's Life form」の略称。

アザゼルたちが遭遇した「UL」は、異世界の邪神メルヴァゾアが作り出した機械と生物の融合体で、「この世界にはない物質」で体が構成されている。
兵隊「UL」は、虫の外骨格のように硬質そうな表面をしており、全身銀一色で光沢を放っている。
一見、機械のように見えるが、外皮のようなものは非常に滑らかな曲線も描いており、生物とも見受けられる。
頭部は後頭部が突き出ており、さながら人間たちがよく噂している「宇宙人のグレイ」めいていたが、目(昆虫の複眼を連想させる)とも思しきものが5つもあり、鼻と口が見当たらなかった。
インパクト音は金属だが、殴った感触はゴムの塊のようという不思議な質感を持つ。

並みの兵隊「UL」でも、「禍の団」と出会う前のイッセーたちでは一方的に殺されていたほどに強い。
光学兵器などを搭載しているが、オーラや魔法力、闘気の類は微塵も感じられない。
5つの目から放たれる赤い光線は、それぞれが意思を持つかのように宙で縦横無尽かつ自在に軌跡を高速で描きながら相手を襲う。
銀色の異物の両腕は形態変化して砲口になり、受けた箇所を丸ごと抉る紫色の耀きの光弾を発射する。
物理でも魔法でもない、イッセー達の世界とはまったく異なる認識から生まれた攻撃なので、あらゆる事象に対応できるはずのロスヴァイセの防御魔方陣さえすり抜けることができ、第4章時点では聖剣以外の手段では弾けない。
ただ、30年後には攻撃を防ぐ手段が確立されており、バリアを消す術式も開発されているため、脅威度は現代よりも低い。
表面が目には見えない特異なバリアで覆われているため、ただの攻撃ではボディに傷ひとつつけることもできない。
さらに、四肢がもがれ、頭部と胴体が離れバラバラになった状態でも、切れ端同士から銀色の触手を出現させて融合を行い、即座に再生が開始される。
倒すための一番手っ取り早い手段は凍結させること。
分離、合体の特性を持つ個体もおり、身体をいくつにも分けて、ひとつひとつ転移させることも可能。
幹部には巨大な本体を核として、普段は人型サイズの分身体で活動する者も何体かいる。

ロキやレッズォ・ロアドの「四将」が未来から30年前に時間転移した際、何体もの「UL」が同時に出現するが、タイムパラドックスを回避するため、一部のVIP以外には「次元の狭間に封じられていた古代兵器群」として処理される。

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最終更新:2022年02月22日 11:57