アザゼル

身長:188cm
体重:82kg
種族:堕天使

全知全能の「聖書の神」に逆らって人間に知識を与えた「元天使」の1人にして、堕天使の組織「神の子を見張る者」の「初代総督」。
本作における語り部の一人。
おっぱいドラゴンの歌」の作詞者。

矯正な顔立ち*1と、前髪が金髪で顎鬚を生やした、いわゆる「チョイ悪オヤジ」的な外見と、背中に生えた12枚の黒い翼が特徴。

研究者気質の持ち主で、特に神器の研究にのめり込んでいる。
そのため神器に関する豊富な知識を有しており、神器を使いこなすための訓練方法を考案しているほか、後に自身の手で人工神器やその補助装置を作成している。
ノリが軽く、思いつきで危険な実験を行う*2など作中屈指のトラブルメイカーでもあるが*3、その一方、カリスマ性の高さや面倒見の良さから人望は厚いといった一面もある。

兵器以外の開発も行っており、戦国時代は日本で活動しながら近代的な女性用下着などを作っていた。
人工神器の名付けからも推察できる通り若干中二病気質で、ミカエルの証言によると天界にいた頃はもっと重症だったらしく、メモを頻繁に取る癖が災いして書き記したまま天界に放置していた*4研究資料をミカエルに公表され辱められたこともある。
「不真面目を体現したような人物」とまで言われることもあるが、永く生きているだけあって力の抜き方を心得ているため仕事はきちんとこなしており、物を教えるのはうまいので担当クラスの成績も良好。
加えて若い男性教員とも仲が良い。

当初は素性を隠して人間の契約相手としてイッセーに接触したことや、堕天使の総督であることからあまり信用されていなかったが、自身の豊富な知識で戦闘を手助けしたり、グレモリー、シトリー両眷属の成長に大きく貢献したことで、現在はイッセーたちからの信頼は何があっても揺るがないほどに高くなっている。
教師として行った授業も好評で、多くの生徒たちからも慕われている。
その有能さと各勢力への大きな影響力から敵味方問わず最重要人物とみられており、周囲からは暗殺を危惧されている。

女好きが原因で堕天しており、他勢力の重鎮との会合ではしばしば接待として夜の歓楽街に繰り出す。
過去には数百のハーレムを作ったこともあり、イッセーから尊敬されているが、本人としては現総督であるシェムハザを初めとする古くからの友人たちが知らない間に他種族の女性たちと結ばれ、身を固めていることに複雑な思いを抱いている。

戦友であるバラキエルの妻を自分のせいで死なせてしまったと悔いており、バラキエルの娘である朱乃が姫島の者に追われて窮地に陥りそうなところを陰で救っていた。
朱乃のことは「姪」のように思っているため、他の女性へのスケべな視線とは違う肉親に対する慈愛に満ちた表情を見せる。

未婚で実子もいないが、7年前から保護者として面倒を見ているヴァーリに対しては息子のような情を抱いており、彼からも実父以上に慕われていた。
ヴァーリとイッセーを「最後で最高の教え子」と評しており、当代の二天龍の歴代にない特殊な成長に貢献したことは、数ある功績の中でも非常に大きいものだと他勢力からも賞賛されている。

第2章中盤での「駒王協定」締結後、化学教師として駒王学園に赴任し、オカルト研究部の顧問となる。
駒王町にはいくつも不動産を所有している。

第3章終盤でヴァーリの頼みを聞き、「禍の団」のトップであったオーフィスを他陣営に断りを入れずに兵藤邸に手引きし、その結果、イッセーが一時生死不明になるという事態を招いてしまう。

魔獣騒動」時には、ハーデスを牽制するため鳶雄を伴いサーゼクスデュリオと共に冥府へ向かい、事件後は協定違反の責任を取って総督を辞職。

第4章では駒王学園を中心とした地区の監督、および特別技術顧問を務めるほか、16巻以降「D×D」の技術顧問兼総監督を務めることになる。

禍の団」のカテレア・レヴィアタンと戦った際に左腕を失い、以降は自ら開発した義手を装着して腕を補っているが、その後も「最上級死神」のプルートと互角の戦闘を繰り広げるなど、研究者肌だが戦闘能力も高い*5
また、「神の子を見張る者」総督時代は五大龍王の一匹・ファーブニルと「契約」を交わし、人工神器「堕天龍の閃光槍」の疑似禁手堕天龍の鎧」を使用していたが、総督を辞したことに伴い、契約をアーシアに引き継いでいる。
その後は「堕天龍の鎧」を失い、前線に出ることも少なくなったが、それでもグレンデルの攻撃を無傷でさばき、痛打を与えるという高い技量を見せている。

邪龍戦役」直前に、30年後の未来から来たギャスパーやイッセーの子供たち10人と出会っており、彼らと共に、30年後の未来から襲撃してきたロキと「四将」と戦ったことがある。
その際、テュポーンと一度限りの契約を結び鬼手破壊獣の王鎧」に至りロキを撃破、「UL」との戦いの中で構築した捕縛結界を使いルマ・イドゥラを拘束する。
歴史への干渉度が極めて低いと判断されたことで、タイムパラドックス防止のための記憶改ざんは受けず、ギャスパーとイッセーの子供たちが30年後の未来に帰った後に、「Top Secret」と記されたレポートをアジュカや信頼できるごく一部のVIPにのみ残す。

邪龍戦役」終結時には大人としての責任を果たすべく、ヨーロッパの地でヴァーリチームや「刃狗」チームに別れを告げて、他の神話体系の神々と共に「隔離結界領域」内に向かう*6
姿を消した理由は表向き「国の家族の問題」ということになっており、駒王学園では突然の退職を惜しまれる。
その後の定期連絡でイッセーに対して自分の代わりに「神滅具使い」など超越した力の持ち主を探し、将来の危機に備えるよう頼んでいる。
なお、所有していた不動産以外にも「アレなイタズラ」が残されたままの物件が駒王町一帯に存在しており、グレモリー眷属、グリゴリ、明王不動産が協力して後始末に当たっている。

『堕天の狗神 -SLASHDØG-』にも登場する。
生まれつき「禁手化」の能力を持ちながら、力に取り殺されることなく無事に成長した鳶雄に注目しており、彼が10歳の頃に一度顔を合わせていた。

自らの組織から出た裏切り者のせいで陵空高校の学生の過半数が人体実験の被害者となってしまった責任をとるため、「裏切り者の捕縛」と「学生やその家族の救出」を目的として行動した。
各勢力との関係性もあって自分が積極的に行動するわけにもいかないという表向きの理由に加え、鳶雄たちの力を見極める必要があるという目的もあり、心苦しく思いながらも彼らに「虚蝉機関」が起こした事件の解決を依頼した。
その後、壊滅寸前の虚蝉機関に自ら姿を現して鳶雄を暴走から救い、意識を取り戻した彼にラヴィニアとヴァーリからの嘆願を聞いて処分を取りやめたことを告げた。
その後は鳶雄、夏梅、鮫島、紗枝、詩求子を「堕ちてきた者たち」で保護しつつ、ラヴィニアとヴァーリと組めるのが彼らしかいないこともあって、「黒刃の狗神」と「四凶」を実戦で鍛えるために任務を与えて経験を積ませていた。

D×D」人気総選挙での順位は、男キャラ部門3位。

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最終更新:2022年06月02日 17:36

*1 アザゼルの素性を知る前のイッセーに「木場よりイケメン」と評されている。

*2 主な被害者はイッセー

*3 作中ではイッセーたちからその日頃の行動にちなみ、「トラブルメーカー先生」「世界にとって一番の脅威」「ラスボス先生」「サマエル級の封印対象」「悪の親玉」「悪いおっさん」などと呼ばれている。それらの実験や発明の資金はグリゴリの資金を勝手に使い込んだものが多く、総督辞任後に人間の主婦に実演販売で人工神器の類を売りつけて資金を回収していたところをリアスたちに目撃され、シェムハザに報告されて取り押さえられたこともあった。

*4 内容が中二病な

*5 作中で明確に敗北したのは、自身を徹底的に研究して対策を練ってきた2度目の曹操戦のみ。曹操も互いに思考が近いことを自覚しているため、3度目の戦いがあれば勝敗はわからないと考えている。

*6 堕天使陣営が三大勢力で最も縮小していることもあり、自陣からは唯一の参戦となる。