セイクリッド・ギア
「
聖書の神」が作ったシステムで、不思議な能力を所持者へ与える異能の一種。
「所有者の想いと願いの強さに応えるように力を顕現させる」というルールがあるとされ、所有者の精神の変化に応じて新たな機能を目覚めさせることがある。
多くは人間社会で使用可能なレベルでしか発現せず、形としてはっきり具現化させるには一定以上の条件と力が必要とされるが、歴史に名を残した人物や有名なスポーツ選手などが自覚のないまま所有している場合もあるため、そう珍しい物ではない。
与えられる能力はさまざまだが、発現するのに「使い手の善悪」や「『聖書の神』への信仰の有無」は関係ない上、教会内でも神器の存在を知る者は上位者に限られるためか、「神の奇跡」よりも「悪魔の業」と誤解され迫害を受ける所有者や、親族から異質な力を気味悪がられて辛い幼少期を送る所有者も多い。
また、五感から発動する神器は持ち主のキャパシティが足りないと、自然に動きだして害悪となる危険極まりない代物となることもある。
先天的に神器を宿すのは人間、もしくは人間の血を引く者のみだが、持ち主から奪いとって自身に移植するなどして後天的に神器を手に入れることも可能。
ただし、神器はそれ自体が持ち主の生命力や魂と密接に結びついているため、強制的に神器を抜き取られた者は大抵死亡する。
手に入れた場合にしても、神器の能力・力によっては元々持っていた能力が使えなくなったり、神器の制御に才能のほとんどを費やすことになりかねない。
作中ではレイナーレがアーシアから奪った「
聖母の微笑」を使っていたが、あの時点で使用できたのはあくまで基本的な能力のみで、より大きな力が使えるかは持ち主次第。
また、2種類以上の神器を手にすることも可能だが、よほどのことがあったか、よほどの者でない限り同時に使うのは難しく、体力や魔法力を大きく消耗し、時には命すら削ってしまう危険性がある。
所有者の中には神器に対する抵抗力が低く、本来の作用が変質したせいで身体に異常をきたしたり神秘の力に呪い殺されてしまう子供も居る。
「神の不在」以来このような不具合が増えているが、天使長の
ミカエルであっても「聖書の神」自身が作り上げたプログラムに介入できないため対応が後手に回っている。
三大勢力の和平が成立したことで安全に神器を取り出す技術が進歩しており、まだ不完全ではあるが以前よりは神器による悲劇も少なくなってきている。
能力を行使する際に神器が籠手や翼のように何らかの形をなして、力を発現するための装置を作るものは「具現型」と称される。
この場合、宝玉などのパーツはあくまで機能の1つでしかない付属品のようなものであり、戦闘で破損しても所有者に余力がある限り再生させられる。
また、神器そのものが通常のものと異なる場合は「亜種」と呼ばれる。
系統は「
属性系」「結界系」「創造系」「
独立具現型」「
封印系」「状態変化系」「防御」「カウンター」などと多岐に渡る(個々の詳細は後述)。
種別
通常神器
関連用語
最終更新:2023年05月30日 23:42