[東方キャラで]狂気の物語について
- HZN作品でも最大の異色作である『狂気の物語』は、動画中でもBGMで流されている『Hijo de la Luna』という楽曲の歌詞を参考にストーリーが展開されている。
- もともとはスペインのバンド"Mecano(メカーノ)"の楽曲。HZNが動画内で使用したのはHZNが愛好するオランダぁー!のミュージシャン"Valensia(ヴァレンシア)"氏によるカヴァー・ヴァージョン。
- 『Hijo de la Luna』の歌詞の詳細は解説しているサイトがいくつかあるので各自見ていただいたほうがいいが、一応ここでも歌詞の概要を説明すると、
"愚かな者"、それは伝説を理解しようとしない者
こんな伝説がある
褐色肌のジプシーの女は、自分と同じようなジプシーの男と結婚したいと願っていた
女は魔法を使って月に懇願し、月に『私とジプシーの男を結婚させてほしい』という願いを叶えてもらう代わりに『女と男の最初の子供を月に差し出す』という約束を交わした
願いは叶い、女は自分と同じ褐色肌のジプシーの男と結ばれ、そして子供が産まれたが、その子供は肌が白く、目の色も親と違う銀色、まるで月の子供であった
男は女が自分を裏切り、他の男の子供を産んだと思い込んで逆上、女を殺して息子も森に置き去りにした
果たして月は約束どおり置き去りにされた息子の母となり、我が子供のために満ち欠けを繰り返す
『自分が望んだ男と結ばれたいがために、自分の子供を犠牲にするような者に、本当の愛を得ることなど不可能でしょう』
『誰かに恋することも出来ない月よ、母になることを望んで、一体何をしようというのだ?』
という伝説
- という歌詞であり、HZN氏の『狂気の物語』も大筋は同じである。
- ただし原曲の歌詞は「伝説」という設定であり、その伝説の語り部視点(第三者的視点)から、どちらかといえば月とその息子にスポットをあてて書かれており、
ジプシー女役の”アリス”の視点で、夫婦のやりとりに主眼を置いた本作とは展開はほぼ同じでも与える印象は異なる。
- ジプシー女役の”アリス”が婚約相手の"魔理沙"に殺害され、2人の間にできた子供も魔理沙によって森のなかに置き去りにされるという展開は当然ながら普段”魔理沙とアリスシリーズ”を愛好する作者は健常者シリーズファンから大きくバッシングされたようで、HZNも「海より深く反省。」と語っている。
- ”魔理沙とアリスシリーズ”抜きとして考えても、上記に述べたように歌詞中では陰鬱な展開を描きながらも”月の神秘性”にスポットをあてたようなものとなっており、決して残酷なだけの楽曲ではない。
その月の神秘性をオミットし、「月は母となった」の一言で済ませてしまうのは『Hijo de la Luna』のファンとしても首を傾げざるを得ないのではないのだろうか。
- 以上のように『東方Project』『Hijo de la Luna』両方の要素を取り入れようとしつつもその両方の良さをHZNが理解できていなかったために再生数・マイリスト数共に少ない失敗作になってしまったのだと思われる。
- ちなみに『Hijo de la Luna』は"月の息子"という意味であり、"月の娘"になったはずの今作は間違っているともいえる。
最終更新:2019年08月21日 15:17