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野外行事 - (2006/03/03 (金) 16:36:16) の1つ前との変更点

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1学期終了前。物凄く蒸し暑い今年の夏、毎年恒例の野外行事がある。 野外行事、といってもただの山登りである。 この時期は蜂などが多く発生し、危険だと言われて反対されているが、校長の歩くことは良いことだ!の一言で済まされた。 電車を乗り継ぎ、到着した先にはかなり険しい山が聳えていた。 水「ちょっとぉ。今年の山、険しすぎじゃなぁい?」 雛「ヒナ、絶対ばてるのー…」 早速、いつも以上に際どい白い服を身に纏った水銀燈と、相変わらずの可愛らしい服を着た雛苺がグチる。 ちなみに水銀燈の格好を見て、男子生徒の体温が上昇してしまい、既に汗をかいているのは秘密だ。 紅「……校長は何を考えているのかしら……」 Tシャツにジーンズ、という意外とラフな格好である真紅がぼそりと呟く。 蒼「まあまあ…皆頑張ろうよ」 金「皆で登れば楽しいかしらー!」 翠「そうですよぅ。最初からそんなグチるじゃねーです!」 いつも通りボーイッシュな服を着た蒼星石、普段よく着ている服のままの金孔雀、 フリルで緑を基調とした服を着こなす翠星石が順に自分達なりに彼女達を励ます。 雪・薔「……………………」 薔薇水晶、雪華綺晶の二人は既に屍のようだ……… ともかく、ここまで来たからには登らなければならない。 教師陣のあまりのやる気のなさに既に疲れながらも、生徒一同一歩一歩歩いていった。 生徒達の体力も考えて何度か休憩しながら確実にゆっくりと登って行った。 所々、崖のように切り立った細い道があったが何の問題もなく切り抜けることが出来た。 そして途中雛苺が何度もおんぶしてなのー!と騒いでいたが、皆無事に頂上に到着できた。 やっとお弁当タイムである。生徒達もがやがやと楽しそうに話ながら弁当を頬張る。 翠「これが翠星石特製!超ごーじゃすお弁当です!」 そう言った翠星石の弁当は確かに立派なものだった。さすがは家庭科担当の教師、である。 一方もう一人の家庭科の教師は… 雛「翠星石まだまだ甘いなの…。これがヒナ特製!超うるとらすーぱーごーじゃすお弁当なのー!」 壮絶。まさにその一言に尽きる。隅から隅まで苺大福。時よりアポロ。 翠「………ごーじゃすですぅ………」 雛「そうなのー!ヒナのお弁当が一番なのー!」 翠「…………………」 蒼星石は和食、金孔雀は玉子焼きが多いもののどちらもバランスのとれたものになっている。 水銀燈は…水筒から出てくるものがヤクルトと言うこと以外は普通だろう。ヤクルトの時点で……だが。 ドスンっ! 突然、大きな鈍い音が鳴り響いた。薔薇水晶と雪華綺晶の二人が置いた、超巨大なリュックからの音。 雪華綺晶はおもむろにその二つのリュックから食糧しか入ってないのだろうか、様々な食材を取り出してはむさぼりだした。 一方薔薇水晶は、バックの奥の方から少ししか入らないような弁当を取りだし、ちびちびと食べ始めた。 どうやら最初、二人が屍のようだったのは超巨大なリュックを担いでいたかららしい。 もちろん薔薇水晶のリュックの9割は雪華綺晶の食糧だが。 だが、その食事は二人同時に終わった…。 …と色々あったが弁当タイム終了。あとは下山するだけである。 登って来たときとはまた別の登山道を通って下山する。 もちろん、下山にも細心の注意を払い休憩を挟みながら順調に下っていく。 中腹近くまで下ったとき、生徒達の列のちょうど中心辺りにいた男子生徒があることに気付いた。 前を歩いていた水銀燈の服が汗で透けていたのだ。 当然一緒に歩いていた男子にそのことを伝える。 あとはねずみ講のように広まっていくだけだ。 ぴっちりと服が張り付き、体のラインをくっきりと露にしている。しかも透けて見える。脳殺、という言葉がぴったりだった。 近くにいる男子生徒は水銀燈を見ようと我先にと前を掻き分けて進む。 と、後ろにいた男子Aが前の生徒達の横から覗きこもうとした、その時だった。 「うわぁぁぁぁぁぁ!!!」 絶叫。 転がり落ちていく男子A。 止まらない。 横に移動したときに足を踏み外したようだ。 傾斜角70度…は越えていそうな坂だ。幸いにも木はあまり生えていないため、幹に当たってはいないようだが…。 彼の体が落ち葉を掻き分け、湿った土があらわになる。 転がった跡が土の道となり、見えなくなるまで転がっていく。 周りの生徒達、先生達が慌てふためく。 そんな中一人、その土の道を滑っていった。 「蒼星石先生!!」 誰かが叫ぶ。 そう、蒼星石が彼の後を追い掛けていきなり滑っていったのだ。 自分の危険を顧みず生徒のために体を張るのはいいが、今回ばかりはあまりにも危険な行為である。 水「ちょっ、ちょっとぉ!危ないわよぉ!」 紅「同じところを滑るのは危ないのだわ…!落ち葉は少しはクッション代わりになるのにだわ…」 薔「ど………どうしましょう………!」 さらに慌てる教師や生徒達。誰もがどうしよう、大丈夫だろうか、というばかりであった。 そんな光景を見かねてか… 翠「………私にまかせやがれです…」 翠星石が彼女たちの後を追おうとした… ~次週予告~ こんばんわなのー!雛苺なの! えっと、男子Aがゴロゴローって転がって、蒼星石がザザザーって滑って、翠星石が…! もうとにかく大変なのー! 次週、翠星石死亡!?、蒼星石が鋏でステキカット!?、男子Aの魔の手…の3本でお送りするのー! 来週もまた見てなの!じゃんけんぽん!ウフ、ウフフフフフ……… 注:番組のタイトルは変更する事がございます。ご了承ください。

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