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水銀燈=Mercury Lampe=まーきゅりー=マージョ様 - (2006/11/26 (日) 23:14:47) のソース

 有栖学園に、謎の怪ロボット現る!!!! 
 そのコックピットに収まるは、覆面で顔を隠した三人の美女。 
?「ふふふっ、バラッシー、キラッキー、やっておしまいなさぁい!」 
?「……アラホラサッサー……」 
?「……ホイサッサー……」 
 バラッシーと呼ばれた女性がコントロールパネルを操作すると、怪ロボットは咆哮を上げ、突進を始めた。 
 キラッキーと呼ばれた女性は、コックピットの中でも、飲食に余念がない。 

 迎え撃つは、天才少年JUMが開発した自律型犬型ロボット!!!! 
J「ゆけっ、クンクーン!!」 
ク「任せるだクンクン!!」 
 脚部の車輪をうならせて、怪ロボットとがっぷり四つに組むクンクーン。しかし、呆気なく足払いを食らってしまう。 
ク「痛いだクンクンッ」 
?「あららぁ、その程度ぉ?」 
 鼻で笑う銀髪の美女。 

真「どどどどうするのだわっ、このままではクンクーンが負けてしまうのだわっ」 
J「ふっふっふ、この僕に抜かりはないっ」 
 JUMはポケットから愛犬用ガムを模したメカを取り出すと、クンクーンに向かって放り投げた。 
J「そーーれっ、クンクーン、メカの素だーーっ!!」 
 クンクーンは懸命に首を伸ばすと、投げつけられたガムをぱくりと食べた。 
 力がみなぎる。クンクーンは怪ロボットを跳ね除け、体勢を立て直した。 
 どこからともなく金糸雀先生率いるブラスバンド部が駆けつけ、ファンファーレを鳴らす。 
ク「今週のビックリドッキリメカ、発進!!」 
 クンクーンは口を大きく開けると、ベロをだらりと伸ばした。 
 ベロの上を行進して、小型ロボットの軍団が登場する。 
小型ロボ「シンクッ、シンクッ、シンクッ、シンクッ……」 
真「まあ、何て優雅で可愛らしいおチビちゃんたちなのかしら……」 
J「…………」 
 うっとりと頬を染めて、行進に見入る真紅先生。軍団のロボットは、彼女をモチーフに作られていた。 

?「ななな何なのよぉ、このブサイクな群れは……」 
 小型ロボットの軍団が、怪ロボットの装甲にわらわらと取りつく。 
 振り払っても振り払ってもしつこくまとわりつき、やがて怪ロボットの表面を隈なく覆い尽くしてしまう。 
 一瞬の静寂。 
 真紅型ロボはいっせいにブラウスの前をはだけ、その胸を怪ロボットに擦りつけ始めた。 


 気温が唐突に三度くらい下がった気がする。しかしJUMは、ロボット軍団の活躍に夢中で、気づくのが遅れた。 
真「JUM…………あれは一体何をしているのだわ?」 
J「何って、洗濯板で怪ロボットの装甲を削り取っうぼごわっ!?」 


 怪ロボットが爆発した。校庭に、ドクロ型のキノコ雲が上がった。 
?「いやぁ~~んっ、憶えてらっしゃあいっ」 
 服をぼろぼろにされ、際どい格好になった覆面美女たち。 
 集まってきた生徒たちにひゅーひゅーとはやされながら、三人乗りの自転車を漕いで、夕日の彼方へと去っていく。 

 かくして、有栖学園の平和は守られた。 
 しかし、JUMも重傷を負って、病院へと担ぎ込まれた。 
 謎の美女たちが、有栖学園の支配をあきらめたとは思えない。 
 挫けるなJUM! 不死鳥の如くよみがえれJUM! 生徒たちの明日は、キミの双肩にかかっているのだ!! 
 僕らは、キミの帰りを待っている!!!! 
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