蒼星石は、乙女の剣を振り降ろし敵をなぎ倒していく。
時折落ちているアイテムを手に入れては、それの効果を確認していく。
不意に影から現れた敵の攻撃を冷静に乙女の盾で防御し、乙女の剣で敵を倒す。
そして、次のフロアへの階段を見つけ蒼星石は慎重に下りてゆくのだった。
「……ふぅ。さすが蒼星石先生だ。乙女装備のおかげもあって余裕で進めるぜ」
そんな事を呟きながら、蒼星石が担任を務めるクラスに居る相良がPSPの画面を見る。
実は、これダンジョンオブローゼンメイデンと言うゲームで、トル○コの大冒険や
風来の○レンの様にダンジョンを攻略しイベントを進めるというものである。
また、主人公を自分で選べその主人公でなければ、起こらないイベントもあるというやりこみがいのあるゲームといえよう。
さらには、クリアしたらその装備を別の主人公に渡せるという強くてニューゲームと言うシステムもあり
なかなか面白い。
相良は、その中でも自分のクラスの担任である蒼星石にそっくりなキャラクターに、これまたご丁寧に
蒼星石と名前をつけて、かれこれ二十回ほど強くてニューゲームを繰り返すというゲーマー。
ゆえに、最初から最強装備で物語を進めている訳だ。
乙女の剣に乙女の盾。アクセサリーにお腹が減らないペンダント。
よほどの事が無い限りこの主人公は倒れないのだ。
まぁ、そんな感じで授業の合間の休み時間を過ごしていた相良。
十五分とは短いもので直ぐに授業が始まってしまう。
時折落ちているアイテムを手に入れては、それの効果を確認していく。
不意に影から現れた敵の攻撃を冷静に乙女の盾で防御し、乙女の剣で敵を倒す。
そして、次のフロアへの階段を見つけ蒼星石は慎重に下りてゆくのだった。
「……ふぅ。さすが蒼星石先生だ。乙女装備のおかげもあって余裕で進めるぜ」
そんな事を呟きながら、蒼星石が担任を務めるクラスに居る相良がPSPの画面を見る。
実は、これダンジョンオブローゼンメイデンと言うゲームで、トル○コの大冒険や
風来の○レンの様にダンジョンを攻略しイベントを進めるというものである。
また、主人公を自分で選べその主人公でなければ、起こらないイベントもあるというやりこみがいのあるゲームといえよう。
さらには、クリアしたらその装備を別の主人公に渡せるという強くてニューゲームと言うシステムもあり
なかなか面白い。
相良は、その中でも自分のクラスの担任である蒼星石にそっくりなキャラクターに、これまたご丁寧に
蒼星石と名前をつけて、かれこれ二十回ほど強くてニューゲームを繰り返すというゲーマー。
ゆえに、最初から最強装備で物語を進めている訳だ。
乙女の剣に乙女の盾。アクセサリーにお腹が減らないペンダント。
よほどの事が無い限りこの主人公は倒れないのだ。
まぁ、そんな感じで授業の合間の休み時間を過ごしていた相良。
十五分とは短いもので直ぐに授業が始まってしまう。
ちょうど、次の授業は蒼星石の授業で、そんな中相良はダンジョンオブローゼンメイデンを音を消してやっていた。
携帯電話を机の影で弄るのと一緒で、蒼星石はそんな相良の様子を見ながらまぁ……苦労するのは相良君だしね。
と、思いながらも授業をしていた。
地下34階。相変わらず蒼星石は、敵を屠りながら進んでいく。珍しいアイテムをゲットし一応ソレを倉庫へ送る。
地下35階。敵が一撃では屠れないようになるが、盾の性能のおかげでまったく問題がなかった。
地下40階。敵から少しばかりダメージを受けるようになるがあんまり問題にはならない。
「えーと、教科書の74ページの公式を使ってこの問題を解きます。ちょっと形が変わってるけど、応用すれば簡単にとけるんだ」
蒼星石の授業を耳に、相良は相変わらず主人公『蒼星石』を進めていく。
地下50階。敵の姿が無い。
これは相良も初めての事で、とりあえずフロアを進んでいくと。
一匹の魔物が居た。早速、乙女の剣で攻撃を加える。一撃では倒れないが、二・三回攻撃すれば大丈夫だろうと考えていた。
しかし………
『ロゥキュゼトゥンは、最終呪文メキドフレイアーを唱えた』
乙女の盾に魔法返しの機能をつけているのだと大丈夫だと思ったのだが……
『蒼星石は、死んでしまった』
「んなぁ?!」
授業中にもかかわらず相良は、大声を上げてしまった。
携帯電話を机の影で弄るのと一緒で、蒼星石はそんな相良の様子を見ながらまぁ……苦労するのは相良君だしね。
と、思いながらも授業をしていた。
地下34階。相変わらず蒼星石は、敵を屠りながら進んでいく。珍しいアイテムをゲットし一応ソレを倉庫へ送る。
地下35階。敵が一撃では屠れないようになるが、盾の性能のおかげでまったく問題がなかった。
地下40階。敵から少しばかりダメージを受けるようになるがあんまり問題にはならない。
「えーと、教科書の74ページの公式を使ってこの問題を解きます。ちょっと形が変わってるけど、応用すれば簡単にとけるんだ」
蒼星石の授業を耳に、相良は相変わらず主人公『蒼星石』を進めていく。
地下50階。敵の姿が無い。
これは相良も初めての事で、とりあえずフロアを進んでいくと。
一匹の魔物が居た。早速、乙女の剣で攻撃を加える。一撃では倒れないが、二・三回攻撃すれば大丈夫だろうと考えていた。
しかし………
『ロゥキュゼトゥンは、最終呪文メキドフレイアーを唱えた』
乙女の盾に魔法返しの機能をつけているのだと大丈夫だと思ったのだが……
『蒼星石は、死んでしまった』
「んなぁ?!」
授業中にもかかわらず相良は、大声を上げてしまった。
ピタリと止まる蒼星石の声。
そして、クラス全員が、相良を見ている。それに気づいた相良は、気まずくなる。
そして、最初に口火を切ったのは蒼星石。
「相良君。君が何をしているのかわからないけど……あとでゆっくりお話しようか」
事実上の死刑宣告である。つまり、あとで説教ね? と言う訳。
相良は、二重苦を味わう事となった。
ダンジョンオブローゼンメイデンの主人公である蒼星石が倒され、装備は全て消失。
それに加えて蒼星石からの説教。
相良は人知れず涙した。
本日の教訓。自業自得。
そして、クラス全員が、相良を見ている。それに気づいた相良は、気まずくなる。
そして、最初に口火を切ったのは蒼星石。
「相良君。君が何をしているのかわからないけど……あとでゆっくりお話しようか」
事実上の死刑宣告である。つまり、あとで説教ね? と言う訳。
相良は、二重苦を味わう事となった。
ダンジョンオブローゼンメイデンの主人公である蒼星石が倒され、装備は全て消失。
それに加えて蒼星石からの説教。
相良は人知れず涙した。
本日の教訓。自業自得。
相良……この話だけ登場のただの男子生徒。