注:このお話のJUMは、有栖学園の教員の一人です。
吸い取りましたね?
「水銀燈せんせーい」
元気良く水銀燈を呼ぶ水銀燈の同僚である雛苺。
「なぁ……ひぅ?!」
なぁに? と、振り向こうとした瞬間なぜか胸を後ろから鷲づかみにされてしまう水銀燈。
「ちょっ!? ちょっと雛苺先生!?」
「……む、やっぱりおっきいの……うらやましい」
「えー……えっと、ほ、ほら雛苺先生はまだ成長するわよぅ!」
とりあえず、水銀燈は慌てながらも雛苺にそう告げるが……ここに邪魔者が参上する。
有栖学園一、悪戯大好きなツンデレ教員翠星石である。
「ふっ、あめぇですぅ。バカ苺。水銀燈の言葉にみみぃ貸すのはダメですよ~」
「はぇ?」
元気良く水銀燈を呼ぶ水銀燈の同僚である雛苺。
「なぁ……ひぅ?!」
なぁに? と、振り向こうとした瞬間なぜか胸を後ろから鷲づかみにされてしまう水銀燈。
「ちょっ!? ちょっと雛苺先生!?」
「……む、やっぱりおっきいの……うらやましい」
「えー……えっと、ほ、ほら雛苺先生はまだ成長するわよぅ!」
とりあえず、水銀燈は慌てながらも雛苺にそう告げるが……ここに邪魔者が参上する。
有栖学園一、悪戯大好きなツンデレ教員翠星石である。
「ふっ、あめぇですぅ。バカ苺。水銀燈の言葉にみみぃ貸すのはダメですよ~」
「はぇ?」
「そう……バカ苺は、水銀燈に何かを吸われてるですぅ! だから、水銀燈はこーんなにスラッとしててボンキュボン! なのですぅ!」
そんなわけあるか。と水銀燈は怒るを通り越して呆れた。
さすがに、雛苺もこの言葉を信じるわけは無いと思ったのだが……なぜか、じっと水銀燈を見ている雛苺。
「うっ……」
ちょっと退く水銀燈。
相変わらずジィイイイイッと穴が開くぐらいに水銀燈を見る雛苺。
「吸い取ったの?」
「ち、ちが……」
「吸い取ったのね? 雛のナニかを吸い取ったのね?」
訳のわからない気迫を纏った雛苺を見て更に退く水銀燈。
「かえしてなの~かえしてなの~~~かえしてぇ~」
ぴょんぴょんと飛びながら水銀燈にそういう雛苺。
いつもなら、水銀燈が手玉を取るのだがその逆で珍しく水銀燈が手玉に取られていた。
そんなわけあるか。と水銀燈は怒るを通り越して呆れた。
さすがに、雛苺もこの言葉を信じるわけは無いと思ったのだが……なぜか、じっと水銀燈を見ている雛苺。
「うっ……」
ちょっと退く水銀燈。
相変わらずジィイイイイッと穴が開くぐらいに水銀燈を見る雛苺。
「吸い取ったの?」
「ち、ちが……」
「吸い取ったのね? 雛のナニかを吸い取ったのね?」
訳のわからない気迫を纏った雛苺を見て更に退く水銀燈。
「かえしてなの~かえしてなの~~~かえしてぇ~」
ぴょんぴょんと飛びながら水銀燈にそういう雛苺。
いつもなら、水銀燈が手玉を取るのだがその逆で珍しく水銀燈が手玉に取られていた。
そんな二人の光景を見て、ニヤニヤと笑うのは翠星石。
ふと、そんな三人の所へ一人の男性教員がやってくる。桜田ジュン。通称JUMと呼ばれる有栖学園では珍しい男性教員だ。
「なにしてるんです?」
「お、JUMじゃねぇですか。なぁにちょっとした事ですよ」
「? 雛苺先生。なにしてるんです?」
翠星石にこれ以上尋ねても答えが返ってこないとわかりきっているJUMは、二人の当事者が一人雛苺に声をかける。
「あ、JUMなのー。えっとね、水銀燈先生が、私のナニかを吸い取って。スラッとしててボンキュボンなの!」
訳がわからない。率直にそう思うJUM。
とりあえず、雛苺の頭を撫でながら水銀燈の方を向けば。目と目が合う。
『ボスケテ』(アイコンタクト
『貸し壱で』(アイコンタクト
『体で払う』(アイコンタクト
『(ため息)後で、雑務付き合ってくださいね』(アイコンタクト
ふと、そんな三人の所へ一人の男性教員がやってくる。桜田ジュン。通称JUMと呼ばれる有栖学園では珍しい男性教員だ。
「なにしてるんです?」
「お、JUMじゃねぇですか。なぁにちょっとした事ですよ」
「? 雛苺先生。なにしてるんです?」
翠星石にこれ以上尋ねても答えが返ってこないとわかりきっているJUMは、二人の当事者が一人雛苺に声をかける。
「あ、JUMなのー。えっとね、水銀燈先生が、私のナニかを吸い取って。スラッとしててボンキュボンなの!」
訳がわからない。率直にそう思うJUM。
とりあえず、雛苺の頭を撫でながら水銀燈の方を向けば。目と目が合う。
『ボスケテ』(アイコンタクト
『貸し壱で』(アイコンタクト
『体で払う』(アイコンタクト
『(ため息)後で、雑務付き合ってくださいね』(アイコンタクト
一通り、目と目での会話が終わるとJUMは、雛苺と同じ目線になるように屈む。
「雛苺先生。不死屋の苺大福買ってきたんですけど食べます?」
「! もちろんなの!! すぐ行くの! さぁ逝くの!」
「なんか、最後の言葉ニュアンス違う気が」
「気にしないの!!」
「はいはい」
そんな雛苺を見て苦笑するJUM。
雛苺とJUMはその場から去っていった。
「さて……翠星石せぇんせぇぇぇい?」
「ひぃ?!」
「ちょぉおおおっとお話しましょうかぁぁあああ??」
「ちょっ、おめぇ待つです! 私は無実……」
「問答無用!!!」
「ウヒャァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
「雛苺先生。不死屋の苺大福買ってきたんですけど食べます?」
「! もちろんなの!! すぐ行くの! さぁ逝くの!」
「なんか、最後の言葉ニュアンス違う気が」
「気にしないの!!」
「はいはい」
そんな雛苺を見て苦笑するJUM。
雛苺とJUMはその場から去っていった。
「さて……翠星石せぇんせぇぇぇい?」
「ひぃ?!」
「ちょぉおおおっとお話しましょうかぁぁあああ??」
「ちょっ、おめぇ待つです! 私は無実……」
「問答無用!!!」
「ウヒャァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
その後、やけにおとなしく雑務をこなす翠星石の姿が見て取れたとかなんとか。
ちなみに、ちゃんと水銀燈はJUMの雑務を手伝った。
ちなみに、ちゃんと水銀燈はJUMの雑務を手伝った。
終わり。