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塩辛循環百合」を以下のとおり復元します。
塩辛循環百合は下記の式によって表される。

アオホタ = ホタアオ

アオホタとホタアオは常に交換可能であり同一である。
これを塩辛循環百合という。


※いくらでも編集していい
#image(http://www30.atwiki.jp/ikachang/?cmd=upload&act=open&pageid=118&file=名称未設定%2071.png)



-はじめに
-塩辛循環百合の発見
-塩辛循環百合の構造
-塩辛百合の事例
-おわりに


*はじめに
循環百合を語るにあたり「」ikiにまとめることに抵抗があったことを書き留めなければならい。
循環百合を「」ikiにページを設けるということは、循環百合を言葉や文章によって定義することに他ならない。
循環百合という無限の可能性を己の矮小な想像力でカタチを固定してしまわないか恐れがあったのだ。
しかし2016年にもなって「循環百合…?」「はじめて見た」「あいつ」「よしなよ」といったレスが散見したことに危機を覚えた。
また

>論文か怪文書にして提出しなさい

と指示があったので「」ikiに投稿する決意をしたのである。おあしす。


*塩辛循環百合の発見
筆者はホタルちゃん派である。
パン派で、みどたぬ派で、ミルクティー派で…これからもずっとだ。
イカ愛好家の読者諸君はご存知のようにホタルちゃん派はどちらかというとフェスで負け気味だ。
そんなホタルちゃんを勝たせたくてフェスに全力を尽くすほどホタルちゃんに感情移入できると思い込んでいた。
第4回フェスのキリギリスvsアリではホタルちゃん陣営は苦戦を強いられていた。
6時間ほど連戦して疲れがピークに達したとき、心はキリギリス派への殺意と憎しみに満ちていた。
そこであることに気付く。
ホタルちゃんを勝たせたくアリ派を応援している自分がキリギリス派を憎むということは殺意をアオリちゃんに向けているのと同じではなイカ?
それをホタルちゃんは望んでいるのだろうか?
むしろ、ホタルちゃんはアオリちゃんがフェスで勝って喜ぶ顔を見て幸せになるだろう。
そうアオリちゃんの幸せはホタルちゃんの幸せなのである。
そしておそらく、ホタルちゃんの幸せはアオリちゃんの幸せなのだ。

アオリ「&italic(){勝っても負けても うらみっこ無しね!}」

フェス結果発表時のアオリちゃんの台詞は、用意されたものでなく本心からくる言葉なのだろう。
二人にとってフェスはどっちが勝利しても、それは自分の喜びでもあるのだから。

*塩辛循環百合の構造
本章では本論の冒頭に示した「アオホタ = ホタアオ」の構造について二人の関係性から明らかにしたい。
お互いの幸せが当人にとって幸せであることは前章にて書いた通りである。
そこで読者諸君は「なぜ循環なのか?」という疑問を抱いたに違いない。
アオリちゃんとホタルちゃんの百合的感情は双方向性を持ちながら一方通行なのである。
ホタルちゃんはチビカラ-ズの頃からお姉さん的役割を担ってきた。
団地ではしゃぎ過ぎたアオリちゃんの代わりに注意されたり、夏休み終了前に宿題の山を処理するのを助けたり。
ホタルちゃんにとってアオリちゃんの世話を焼く事は当然のことであり、その関係性を壊さない事が何よりもー自分の本心よりもー重要なのである。
ホタルちゃんはアオリちゃんへの想いをそっと胸に秘める事にした。
アオリちゃんにとってホタルちゃんは頼れるおねーさんでありおかーさんでもある。困った時は助けてくれるし慰めてほしい時は頭をヨシヨシナデナデしてくれる存在である。
そんな甘え過ぎではないかと考えるアオリちゃんがいる。アオリちゃんのなかでホタルちゃんはおねーさんやおかーさんではない存在になりそうだけど、それでいいのだろうか?
アオリちゃんはホタルちゃんへの想いを表に出すのは押さえることにした。
ホタルちゃんはアオリちゃんに、アオリちゃんはホタルちゃんに、お互いがお互いに悟られないように好意を伝え合っているのである。
ここに百合が循環する構造が生まれる。
お互いが想いが強くなるほど一方通行の性質は強まり、求めようとするほど逃れようとする循環は加速する。
そう、彼女達は両想いであるがゆえにお互いに片思いなのである。フヒヒヒョ-!!

*塩辛百合の事例
ハイカラニュースいいよね…
いい…
時間の無駄とかいってるやつまじせんすなーい
もっと百合に心を開こ?
定時に二人のイチャコラを公共の電波にのせるとかもう社会福祉じゃん?

アオリ「&italic(){ドライブに連れてってくれる イケメン君! れんらく、ヨロシクー!}」
ホタル「&italic(){公共の電波は、正しく使いましょ~}」
 正論でカモフラージュした嫉妬と牽制ですよねホタルさん

アオリ「&italic(){ねえねえ、ホタルちゃんなら ここは どう攻める?}」
ホタル「&italic(){ガンガン攻める}」
 ステージの攻略法にカモフラージュした欲k

アオリ「&italic(){ヨットでプカプカ揺られて おひるねしたいなー}」
ホタル「&italic(){アオリちゃん そのままどっかに 流されちゃいそうだから やめてね…}」
 ホタルちゃんはアオリちゃんを喪失する事への恐れを強く抱いている事がわかる。

アオリ「&italic(){暗い工場の 片スミで若い2人が…}」
ホタル「&italic(){バトルに 明け暮れま~す♪}」
 ふーーn…


アオリ「&italic(){荷物に乗って、高いとこから ショーーット!}」
ホタル「&italic(){……ん? 一番好きなのは ローラーなんじゃん?}」
 アオリちゃんが一番好きなのは…ね?
 バトル中もホタルちゃんを見ている事が察せられる。

アオリ「&italic(){ホタルちゃん、こないだここで ボロ負けしてたよね?}」
ホタル「&italic(){いやあれは…… 新しいブキを試してただけやし……}」
 バトル中もホタルちゃんを見ry

アオリ「&italic(){ホタルちゃん、ここの必勝ポイントは?}」
ホタル「&italic(){……………え? ゴメン、何だっけ?}」
 本番中にアオリちゃんに見とれていたホタルちゃん


アオリ「&italic(){あ、ヘリ! 運転したーい}」
ホタル「&italic(){仮免落ちる人のヘリとか乗りたくないわ~}」
 このやりとりからホタルちゃんは免許を取得している事がわかる。}」
 つまりアオリちゃんがどこか遠出したいときはホタルちゃんにお願いする状況が想定される。

アオリ「&italic(){オフの日、ここでキャンプしたーい!}」
ホタル「&italic(){アタシ お家でゴロゴロしたい…}」
アオリ「&italic(){昼間は太陽があったかくて、気持ちいいー!}」
ホタル「&italic(){同じあったかいなら、床暖がいいわ…}」
アオリ「&italic(){ホタルちゃん! アタシ、はんごうで ポテト作る方法 編み出したよ!}」
ホタル「&italic(){着実にレパートリー増えとるね}」
 アウトドアで活発で積極的なアオリちゃんとインドアでものぐさなホタルちゃんの構図が見える。}」

アオリ「&italic(){ここから見る港の夜景がキレイなんだー!}」
ホタル「&italic(){こないだ夜 無理やり起こされて連れて行かれたっけ…}」
 惚気ですよね

アオリ「&italic(){見て見て!水平線が見えるよ!}」
ホタル「&italic(){バトルに集中しような…}」
 喜びを即座にホタルちゃんと共有しようとして…これは……駄犬…

アオリ「&italic(){なつかしー! ここもバイトやってたなー}」
ホタル「&italic(){アオリちゃんの肉体労働って絵になるわ~}」
 汗だくアオリちゃんいいよね!僕も大好きだ!

*おわりに
なぜSplatoonで殺意を研ぎすまし敵をインク溜まりに変えて床の塗装面積を競い合っているのか考えた事が有るだろうか?
ウデマエをあげるのは何のため?フェスで勝ってサザエを集めてウニに貢ぐため?それは本当ですか?
フェスで勝って喜ぶアオリちゃんを見て嬉しくなるホタルちゃんという循環百合の前にフェスの結果など瑣末なこと気付いてほしい。
最後にこの言葉を読者に送り本論を閉じたいと思う。

  &bold(){アオリイカ、ホタルイカ、ユリイカ}





-----ここまで前提知識------ 

     くコ:彡〜〜

-----ここから怪文書------

*シオカラーズ結成
#region(開)

アオリちゃんとホタルちゃんは小さいときから仲好しだ。
家が近い事もあって一緒に遊ぶことが多く、友達になるのに時間は掛からなかった。
性格は凸凹だけど二人で一つ。
ちびっこ民謡選手権で全国一位にだってなれた。
明るく活発で積極的なアオリちゃん。
知的でインドアで大人びたホタルちゃん。
だけど二人は小さいときからずっと一緒だったわけではない。

アオリちゃんが天真爛漫なのは親の愛情を欠かす事無く育ち、基本的に不安や恐れから無縁だったからだ。
習い事だってやりたいと言えばやらせてくれたし、わからないことは何だって教えてくれるやさしい両親。
大人になっても新しい料理を身につけたりかわらない。
アオリちゃんにとってホタルちゃんはそんな家に加わった、新しい家族のような存在だ。

ホタルちゃんが大人びた性格なのは、彼女は幼い頃から自分の事をなんでもこなさないといけなかったからだ。
分からないことがあっても頼れるのは自分だけ。まじめに勉強していれば怒られる事も無い。
シリアルやレトルトぐらいなら用意するけど、自分が食べるだけなら手間はかけたくない。
ホタルちゃんにとってアオリちゃんは唯一心を許せる、新しい家族のような存在だ。

アオリちゃんは世界を救うには愛が必要だと思っている。
アオリちゃんはホタルちゃんと一緒に居ればどんな時でも幸せだと知っている

ホタルちゃんは世界を救うには金が必要だと思っている。
ホタルちゃんはアオリちゃんとずっと一緒に居るにはお金が必要だと知っている

家にお金があればホタルちゃんはシオカラ地方から引っ越さずに済んだし、ホタルちゃんはアオリちゃんと一緒に遊べたのだ。


家から出たくてホタルちゃんはハイカラシティで一人暮らしをしていた。
安アパートでも自分の城だ。ヒステリックに怒鳴る母親も嫌らしい目で見てくる”新しいお父さん”もここにはいない。
平穏な世界でバイトで日銭を稼ぐ毎日に、アオリちゃんも上京してくるという話をおじいちゃんから聞く。
なんでも学校が都心にあるので、下宿先を探しているのだとか。
だったら、いやせっかくだから、でもなんて声をかけたらいいのか。

「アオリちゃん、ハイカラシティに済むならうちとシェアハウスしない?二人で家賃出し合えばいいと借りれるよ?」
返事は即OK
「ホタルちゃんと一緒に暮らせるの!?やった!嬉しい!!毎日がたのしそうだね!」
この子はなんだって自分の思ってる事を言ってくれるんだろうか。
平穏だった世界は崩される事になる。
でも二人一緒ならどんなときだって楽しめるよね。
#endregion()


*崩される平穏
#region(開)

ホタルちゃんはアオリちゃんと一緒に居れば幸せだ。
だから休みの日はダメになるクッションにもたれかかってアオリちゃんがホタルちゃんのイカ腹を枕にしてる空間は至福の時。
世界は完結したかに思われた。
「暇!どっかいこうホタルちゃん!このままじゃゲソ天になっちゃうよ!」
「いいなそれ。アオリちゃんといっしょに衣に包まれるのも悪くないんね」
「そうじゃなくって!せっかくの3連休なんだし旅行とか行こうよ!」
「そんなことゆうても車運転するのは私なんよね」
「うっぐ……」
ホタルちゃんは逡巡する。アオリちゃんかわいい、天使だ。このままずっとまったりくつろぎ空間を堪能したい…
でも自分だけ満足するのはよくないんね。フェアじゃないのはよくない。
「…わかったどっかいこか」
「やったぁ!ホタルちゃん大好き!」
前言撤回、アオリちゃんかわいすぎる。
こうして二人は矜…モンガラキャンプ場へ旅立ち百合ニュースのレパートリーを増やすのでしたとさ
めでたしめでたし
#endregion()


*アフターフェスティバル 〜後の祭りが本番だ〜
#region(開)

あるフェスではアオリちゃん側の陣営が勝利を収めた。
アオリちゃんがホタルちゃんに「ねぇねぇ悔しい?いまどんな気持ち?」って冗談のつもりで煽りイカする。
煽ったものの、ホタルちゃんは別の事考えて聞いてなくて無視した形になってしまった。
アオリちゃんが不安になって涙目で「ごめんさっきの無し」といいながらホタルちゃんにオヨヨヨと抱きつく。
ホタルちゃん、よくわからないがアオリちゃんがかわいいので良しとする。
#endregion()


*シオカラメシ
#region(開)

ホタルちゃんは食べるものに無関心だ
幼い頃から1人で食べる事が多く、小学校高学年になるころには親から食費を貰って自分でお惣菜を買うかコンビニ弁当で済ましていた
ハイカラシティで2人の住居を探すとき、ホタルちゃんの四畳半アパートに泊まる事が多々あった。
「アオリちゃんカレー好きよんね。今夜はカレーにしよっか」
「やったー!何カレー!?ウナギカレー?それともポテトかれー?!」
「…?カレーはカレーだけど…強いて言うならニッシンカレー?」
「えーそれルーしかないじゃーん…じゃあ帰りに具材買って帰ろうよ」
そうして2人はスーパーヤドカリで買い物してホタルちゃんハウスへ帰る。
アオリちゃんの料理は手際よくテキパキと鮮やかなものだった。
小さい頃から料理の手伝いをして自然に覚えたのだとか。
今までお湯を沸かすぐらいにしか使われなかったコンロからお腹を減らす匂いが漂ってきた。
(家族ってこんな感じなのかな…)
味見をするアオリちゃんを見てそう思った。

「どうお味は?」
「うん、おいしい。すごいねアオリちゃん、これならお店で出せそう」
「えへへーでっしょう?」
「…これならいつでも嫁さんになれそうね」
「ふっふーん…まぁもう胃袋は掴んだかな?」
「えっほんとに誰なんね相手は」
「まだ内緒!」

なんかもうお腹いっぱいですね(筆者談)
#endregion()


*「循環百合」を加速させろ!
#region(開)
「タチウオパーキング」「ポテト」「ネギトロ炭鉱」「メガホイップチョコチップ ダブルワッフル」「ポテト」「カンストへの道」「ポテト」「リスポン地点」「トマト」「アオリちゃん(エンジェル)」「百合」「ポテト」「リスポン地点」「秘密の花園」
#endregion()


*アオリちゃんはカンペキなカラダが欲しい
#region(開)

まだシオカラーズがチビカラーズだった頃。アオリちゃんは薄暗いへあの中で布団にくるまっていた。
(ほんとなら今頃はホタルちゃんと映画観てるはずなのに。)
布団のなかでモゾモゾとアオリちゃんは思った。
(よりによってこんな日に風邪を引くなんてついてないな…楽しみにしてたのに…)
本日上映開始の「デンチナマズの大冒険」は全国イカキッズに大人気のアニメ映画であり、幸運な事にアオリちゃんは予約チケット2名様の抽選に当たったのだが、不運なことに高熱を出し自宅で寝込んでいた。
(退屈…つまんない…ホタルちゃん今頃観始めてるところかな…)
ホタルちゃんの家にはアオリママから「申し訳ないが今日は一緒に行けない」と連絡をいれてもらった。
(…もしこのまま死んじゃったらホタルちゃん悲しんでくれるかな…)
アオリママはお仕事で出てしまってる。真っ暗な部屋に1人で居るとアオリちゃんは心細くなる。

…スヤァ (¦3[_ ]

(ごはんの匂いがする…)
ポテトを煮込む音と一緒に美味しそうな匂いが布団の中のアオリちゃんに届いた
(そっか、おなかったへってたんだ…)
寝て体力を回復したアオリちゃんに食欲が戻ってきた
(明日ホタルちゃん遊んで今日の分取り返そ…ご飯食べて元気にならなきゃね!)
ガチャリとアオリちゃんの部屋の扉が開く。ホタルちゃんがポテト粥を持って入ってきた
「!!!??!?」
「あ、アオリちゃん目が覚めたん?思ったより元気そね」
「なんで!?なんでアオリちゃんがうちにおるの?」
「なんでってお見舞いにきたらオバさんに留守番頼まれたんよ」
「頼まれたってそんな…!ホタルちゃん映画はどしたの!?」
「映画?そんなんアオリちゃんと一緒じゃなきゃ観てもオモロないもん」
顔が赤くなるアオリちゃん
「なんね?まだ熱っぽいん?」
おデコとおデコをぴったんこ。シオカラおデコがPITTANKO!
「あらら熱まだあるんね。ほらポテト粥作ったから、あーん」
あわわわわわわわアオリちゃん状況の理解が追いつかずにあわあわしてる
「アオリちゃん猫舌やっけ?仕方ないんね」
ホタルちゃんスプーンのポテト粥フーフー。薄いピンクの唇すぼめてふーふー。暗い部屋に2人がFOO!FOO!
はいアーン… パクリ
:
:
「それじゃあね、アオリちゃん。早う元気になるんよ」
コクリと頷くアオリちゃん。
閉まる扉。
再び暗闇に静まるへあ。
なのに胸の鼓動は高まって収まりそうもない。

ホタルちゃんはイトコで、仲の良い友達で…?それだけではこの気持ちの説明がつかない。
この日の出来事はアオリちゃんにとって忘れられない日となった。
#endregion()

*共依存シオカラ循環重百合
#region(開)

ホタルちゃん→アオリちゃん
保護欲と独占欲。かけがえのない存在。アオリちゃんを傷つけるものは消す。その為のカンペキな頭脳がほしい。金、人脈、自分自身など全てはアオリちゃんを守る為につかう。

アオリちゃん→ホタルちゃん
憧れと親愛がエスカレートしてる。ひとつになりたい。ストーカー気味?いいえ愛です。カンペキなカラダがあればホタルちゃんを魅了できると思っている。ホタルちゃんのためなら全てを捨てられる。

アオリちゃんがベタベタ暑苦しくホタルちゃんに引っ付いてるときは下心を隠している。
「昔からこんな感じだよね」が共通の見解。
たまにやり過ぎてホタルちゃんに制される。
アオリちゃんはどこまで許されるか線引きを試してる。
ホタルちゃんはアオリちゃんの下心に気付かないフリをしている。
ホタルちゃんは過去のトラウマから性的なことはノ-マンメンミだけどアオリちゃんならいいかと思つつアカンやろと思ってる。
とかいいつつバイトしてるときに汗だくのアオリちゃんを見て目覚めかけた。目覚めた。
そのうちいとうえいされる。
#endregion()


*ナデナデシテ-
#region(開)

ホタルちゃんのおなかはアオリちゃんの枕である。
お風呂上がりでパジャマに着替えた二人はソファで寛いでいた。
ホタルちゃんはソファに深く座ってスマホを弄ってる。
アオリちゃんはホタルちゃんのおなかに頭を預けて漫画を読んでいたが、今はスヤスヤ寝息を立てている。
お風呂上がりの寝るまでのリラックスタイム。暖かい部屋の中で一番暖かい空間が出来上がっていた。
(さて、そろそろ寝るか。)
ホタルちゃんは思った。
いつまでもスマホを弄っていては寝不足になる。寝床に移動するにはアオリちゃんを起こさないと。
アオリちゃんの寝顔は普段のお茶目キャラとは違ってお嬢様のような気品さを備えている。
(アオリちゃんはズルいんね)
ホタルちゃんはアオリちゃんの頭を撫でながら思った。
もうしばらくこの時間を楽しもう。
:
:
ホタルちゃんのお腹に耳を当ててると心が落ち着く。
ぼんやりまどろみの中アオリちゃんは思った。
「デンチナマズの生活」を読みながら寝落ちして、寝返りをうって横向きの体勢になってたようだ。
頭にホタルちゃんの手を感じる。
せっかくだしもう少しこのまま撫でてもらおう。
頭に感じてた手が肩に移った。肩から腕にかけて手が流れる。撫でられたところがポカポカする。
うひゅーー…ごくらくごくらく…
「アオリちゃん?もう遅いしそろそろ布団で寝よか?」
それは困る。もっとナデナデを要求する。なので寝たフリを続行する。
狙い通りホタルちゃんの手は撫で続けてくれてる。よきかなよきかな。
肩から腕にかけて撫でてた手は、今は腋下から腰のくびれあたりを撫でてる。
ちょっとこそばゆい感じもするけど気持ちいい。
ホタルちゃんの手は癒しのオーラが出てるんじゃなイカ?
そんな念能力に思いを馳せていると、今度は手がヘソの周りを円を描くように撫でてきたる。
なんだかお通じが良くなりそうな気がする。
円を描く手の動きはだんだんヘソから下へ移動して、パジャマの裾の辺りまで来た。
すると円運動の戻る動きでパジャマの服の下に手が入ってきた。
ホタルちゃんの手が直接アオリちゃんのお腹の下のあたりを触っている。
一瞬ビクッとしたが、ホタルちゃんの手は何も変化が無かったかのように円運動でナデナデしてる。
寝たフリしてるのバレた?でもナデナデ続けてるってことはバレてない?っていうか直接触ってるの気付いてないのかな?
目をつむりながら軽くパニックなるアオリちゃんを無視して、円を描いて撫でる手は先ほどとは逆に段々と、少しずつ上に上がってくる。
ミゾオチあたりに手が近づいたあたりで、アオリちゃんは今自分がブラをしていないことを思い出す。
え、あ、どうしよう、えっ、これって、ホタルちゃん?その、あの、えぇっ!?
混乱がピークに達したと同時にホタルちゃんの手はーーー
:
くコ:彡 <ちょっと時間戻るよ
:
アオリちゃんが本当に寝ているか寝たフリしてるかは目端を見れば大体わかる。
頭を撫でていたら目を覚ましたみたいだ。
いつも犬っぽいなと思っていたが、こうして撫でていると大きな猫を抱いてるようだ。
猫の背中を撫でる要領でアオリちゃんの肩から腕を撫でてあげる。
ずっとこの時間を楽しんでいたいが、明日は明日の仕事がある。
そろそろちゃんと布団で寝なければ。
「アオリちゃん?もう遅いしそろそろ布団で寝よか?」
反応が無い。キツネ派のくせにタヌキ寝入りとは何事か。
アオリちゃんが満足するまで撫で続けようか。
撫でる場所を変えてみる。起きる気配はない。
そうだ良いこと思いついた。ホタルちゃんは嘘寝する悪い子にオシオキしてやることにした。
ヘソの辺りを円を描くようになでる。
そこから徐々に撫でる場所を…少しずつ下げて…手をパジャマの下に滑りこませる!
アオリちゃんの身体が一瞬ビクッとなったのがわかった。
まだ寝たフリを続けるか、よろしい、こちらも作戦を継続する。
次は撫でる動きを少しずつ、ゆっくりとミゾオチを目指して上げていく。
段々とアオリちゃんの身体がこわばっていくのがわかる。
もう手はミゾオチまで来た。撫でる手の端はほん少しだけ乳房の下を触れるか触れないかまで来た。
そう、まだ寝たフリをするんね。それならーーー

「あひゃ!!あひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!!」コチョコチョコチョコチョ
ホタルちゃんの指がアオリちゃんの脇腹を襲う!
「はひっ!ホタルちゃん!ストップ!ひゃひゃひゃひゃ」コチョコチョコチョコチョ
「嘘寝する悪い子はオシオキだべー」コチョコチョコチョコチョ
「うひーー!ゴメン!ゴメンってホタルちゃん!!うひひひゃひゃひゃ」コチョコチョコチョコチョ
「明日も早いんだからアオリちゃんがどいてくれんとウチ寝られないんよ。ソファで寝たら身体を痛めるし」
「もーゴメンってー」
こうして2人は寝室に移動してちゃんとお布団で寝ましたとさ。
めでたしめでたし。
(後日アオリちゃんが仕返しにホタルちゃんにいとうえいするけどまた別のお話)
#endregion()


*カンペキなカラダ派勝利!
#region(開)

ホタルちゃんの理性はアオリちゃんのカンペキなカラダを前に敗北した。
これまで何度も危うい事はあった。

ハコフグ倉庫で二人でバイトしてたころの仕事終わりのツナギをはだけさせた姿。
汗っかきなアオリちゃんが冬ツナギのファスナーを下ろすと女子更衣室は彼女の香りで満たされる。
そして汗が引くまでツナギの袖を腰の辺りで結んで汗でブラが透けたインナーを晒す。
(ちょっとちょっとちょっと〜!スケスケの助でござるよ〜?気づいておいでか〜?コレコレ〜!)
「アオリちゃん、そんな格好はしたなかよ」
「え〜ホタルちゃんしかいないんだからいいじゃん〜」
「もう…仕方ない子ね」

ホタルちゃんが黒歴史と称するマヒマヒ水着コンテスト。
なにが酷いって水着のデザインがダサすぎるたのだ。
シオカラ地方代表として選出されたもののボディラインは出すなだとか名産品のアピールなど様々な思惑が混じった結果ゆるキャラの成り損ないが生まれた。
他地方代表からはグラビア専門モデルや一流クラゲモデルが集まる中、ふたりだけ仮装大会出演者の様だった。
腹部に大きくプリントされた「しお」「から」の文字はネット上で様々にコラされた画像が生み出された。
それはさておき。ファッションショーと称された運動会においてシオカラーズは準決勝前に敗退したが、番組的にはコミカルで賑やかさを提供しておいしい存在となった。
普段は息がピッタリな二人がこの日はぎこちなくギャクの様な動きなのは「番組上の演出」「動き辛い衣装のせい」「1番若手だから先輩らに譲った」など説得力のある憶測が飛び交った。
しかしそのどれもハズレだ。
二人三脚でアオリちゃんの腋を肩で感じたり、肩車で太ももに挟まれたり、向かい合って密着したり、コケてくんずおぐれつになったりする度にホタルちゃんの理性は揺さぶられた。
平常心を失ったホタルちゃんの動きはぎこちなく、普段の知的クールキャラ面影はなくドジポンコツキャラを披露した。
アオリちゃんの天然キャラに振り回されるかのうに方言丸出しで余裕なくテンパってる様子は多くのギャップ萌えファンを生み出した。
もしホタルちゃんに百合百合バーがあったら放送事故は間違いないと言って過言ではない。
アオリちゃんは「大変だったけど楽しかったね」程度の思い出だが、ホタルちゃんにとってはアイドル人生の危機に陥った黒歴史となった。

そして先日のフェスである。
カンペキなカラダ派vsカンペキな頭脳派の戦いはアオリちゃんの勝利となった。
喜んでるアオリちゃんを祝いながら帰路に着き、恒例の勝利祝い(どっちが勝ってもお祝いするので実質二人のお疲れ様会)を開いた。
アオリちゃんはビールにホタルちゃんはワインで疲れを労い合う。
「ふっふ〜ん、やっぱね、カラダがね、大事なんですよホタルさん」
「どうしたんアオリちゃん?酔うの早すぎんよ」
「なにぉ〜カンペキなカラダは酔いましぇ〜ん」
ホタルちゃんに絡みつくアオリちゃん。
あ、アカン、この酔い方ダメなやつだ。
「アタシがぁ〜カンペキなカラダがあったらぁ〜どんなに働いても大丈夫でしょー?」
アオリちゃんのパジャマの胸元のボタンが2つ外れている。
「それにぃ〜グラビアとかぁ〜そっちの仕事も取れるでしょー?」
服が捲れておヘソ丸出しだ。
「そうは言っても身体には限界あるんだから計画的に働かないと身体壊してお終いなるんよ」
ホタルちゃんの上で仰向けになる。
「ぁぁーもっとナイスバディにならないかにゃぁ〜」
聞いちゃいねぇ。
「アオリちゃんは今のままで充分ナイスバディだと思うよ」
アオリちゃんのスラッと引き締まったお腹に手をまわす。
「ふひゃん!」
なにその声
「なにその声」
「なにってホタルちゃんこそなにすんのよ〜」
「なにって、ただ撫でてるだけじゃない…」
「あ、ふひゃん!」
ホタルちゃんから逃げようと身をよじるアオリちゃん。
「なんか、今日のホタルちゃん、触り方、ちょっと、エッチ…じゃないかな?」
しかしホタルちゃんはもう離さないと決めた後だった。
「ホ、ホタルちゃん?」
冷やしたワインは後から酔いがくる。
「アオリちゃんはズルい子なんね」
「なんか目が怖いよ?」
「アオリちゃんは私が欲しいもの全部持ってるし。だからね?私にも少しわけて?」
「ちょ、ちょっとホタルちゃん、待って、落ち着いて、ね」
:
== イメージ映像「ナメクジの交配」提供:生物学者ユリスキー博士 ==
:
>アオリちゃんはカラダがエッチ、ホタルちゃんはムッツリエッチ by「」カ
:
カンペキなカラダ派vsカンペキな頭脳派の戦いはカンペキなカラダ派の勝利となった。
しかしこの戦いに勝者は存在するのだろうか?敗者は存在するのだろうか?
循環百合の構造を当てはめれば勝者は敗者であり、また敗者が勝者であると言える。
循環百合の原点を確認し、ここで筆を置くことにする。
#endregion()


*せっかくのオフは雨だった
#region(開)

窓の外は雨が降り止む気配はない
ホタルちゃんとアオリちゃんはカーペットに転がって本を読んでいた
ゴロゴロとせわしないアオリちゃん
ビーズクッションに背中を預けていたホタルちゃんの腹部をにアオリちゃんが寝そべってきた
ちょうどいい肘置きがやってきた
アオリちゃんの腰元に腕をのせるホタルちゃん
次の巻を取ろうとアオリちゃんを退かそうとして彼女が寝ているのに気付いた
アオリちゃんの寝息と窓を打つ雨音に耳をすます
規則正しい音色とアオリちゃん体温でぽかぽかして眠くなってきた
たまにはこんなオフもいいだろう
物語の続きは夢の中ヘ
#endregion()


*シオカラーズは電気鰻の夢を見るか?
#region(開)

(でーしっしっし)
タコからアヤシイクスリを手に入れたブキチ
(これでアオリちゃんも僕にメロメロでし)
なんでも服用して最初に触れた相手に惚れる薬だとか
外道のクズですね
(さてこれを差し入れのジュースに入れてと…)
着々と進めるカブトガニ
「あっ!アオリちゃん!おつかれさまでしー!」
アオリちゃんが1人で歩いてる所を狙いすまして駆け寄るブキチ
(アオリちゃんはホタルちゃんと違って僕にも笑顔で接してくれるでし。つまり脈ありでし。これは関係を後押しする為のキッカケでし)
モテない男のありがちな妄想は…バシィ!…するとしてストーカー的発想はもはや犯罪者


「これは新商品のオクラジュースでし。知り合いからサンプルを貰ったので感想を聞かせてほしいでし」
「そうなんだ!ありがとうブキチくん!」
人を疑う事をしらないアオリちゃん
飲み切ったところを見計らって手を握るブキチ
「……?」
「?」
「どうしたのブキチくん?」
「えっ!?あ、いや虫が止まってて…なんともないでしか?」
「うん大丈夫、刺されてはしてないみたい」
それじゃまたねーと別れる2人
(どういうことでしか…まがい物掴まされたでしか…?それとも時間がかかるでしか…?)
釈然としないブキチくん

一方その頃シオカラーズ控え室


「…でねー、ブキチくんがオクラジュースくれたんだよ」
「へぇーおいしかった?」
「うーん…一度飲んだらもういいかなって感じ」
「そうなんね」
帰り支度しながら談笑するアオリちゃんとホタルちゃん
(あのカブトガニそろそろシメなきゃアカンね…)
こわいほうのホタルさんは心にしまう
「あっ」
「おっと」
ビニールを踏んづけて転ぶアオリちゃんをナイスキャッチホタルちゃん

その時アオリちゃんに電流が走る

「大丈夫アオリちゃん?」
「えっ!あ、うん!大丈夫!ありがとう!」
「んもーすぐ周りを散らかすしそそっかしいんだから気を付けなきゃアカンよー」
「うっうん!そうだね!」
「…どうしたのアオリちゃん?立てないの?」
言われてひっついたままだったことの気付いたアオリちゃん
慌てて跳ね起きる
「大丈夫!なんでもないよ!うん!」
「…そう?ならいいけど…」
アオリちゃんは心臓をバクバクさせながらホタルちゃんと一緒に帰路につく

「大丈夫アオリちゃん?」
「えっ!あ、うん!大丈夫!ありがとう!」
「んもーすぐ周りを散らかすしそそっかしいんだから気を付けなきゃアカンよー」
「うっうん!そうだね!」
「…どうしたのアオリちゃん?立てないの?」
言われてひっついたままだったことの気付いたアオリちゃん
慌てて跳ね起きる
「大丈夫!なんでもないよ!うん!」
「…そう?ならいいけど…」
アオリちゃんは心臓をバクバクさせながらホタルちゃんと一緒に帰路につく


深夜番組を見終えたら就寝タイム
それぞれのベッドと布団に入ってオヤスメンミ
ちなみにアオリちゃんは布団派、ホタルちゃんはベッド派です あなたはDOTCHI!

ー数分後ー

寝付きが悪いホタルちゃんはアオリちゃんがモゾモゾと布団から出る気配に気付く
(……トイレにでも行くんかな……)
まぶたの裏でアオリちゃんのレモンティーに思いをはせる
アオリちゃんの気配がドアでなくこっちに近づくのを感じる
(…?)
ホタルちゃんのベッドに腰掛けるアオリちゃん


(…?)
どうしたのだろ?と訝しむホタルちゃん
アオリちゃんはホタルちゃんの頭を一通り撫でると頬に手を当てている
(なんか今日のアオリちゃんはやっぱ様子がおかしいんね)
このまま寝たフリを続けるか話しかけて聞き出すか逡巡した時

ホタルちゃんの唇に柔らかいものが触れた


(!?)
「…ホタルちゃん……」
か細い声が聞こえる
様子が明らかにおかしい
しかし跳ね起きてアオリちゃんを突き飛ばすわけにもいかない
(それじゃ目を覚ました。それでなんて声をかけたらいいの?)
かんぺきなずのうをフル回転するホタルちゃん
一方アオリちゃんは布団をめくり上げ着々と進めていた


自分と色違いの寝巻きのホタルちゃんを露わにさせると上から抱きつくように覆いかぶさった
ただホタルちゃんと触れ合いたい
その衝動がアオリちゃんを突き動かしていた
(これじゃあアオリ布団なんね)
よくわからない事を思いつくホタルちゃん
いつもなら甘えたがりの発作かな?で済ませたが今日は違う
なんというか、その、あれ、キスは、ね?
ホタルちゃんの様子もおかしい
アオリちゃんの抱きしめる力が強くなってきた
ホタルちゃん存在を確かめるようにもぞもぞと動く
パジャマの裾から手を入れて背中に手をまわすアオリちゃん
もっとホタルちゃんの存在を強く感じたい
ホタルちゃんとの間を隔てるパジャマが疎ましく仕方ない


アオリちゃんは薬で理性まで失ったわけではない
就寝タイムで自分の布団に入った時に身体の変化に気付いた
静かな部屋でホタルちゃんの寝息を聞いてるだけで、いやホタルちゃんの存在を感じるだけで狂おしいほどの衝動が内側から発せられて抑えられないのだ
自分で慰めようと試みたが衝動は治るどころか強まる一方だ
ベトベトになった手を拭いてもそもそと布団から抜け起きる
(…ホタルちゃん……)
いつも優しくて困った時には助けてくれるホタルちゃん
親友のような存在であり、お姉さんのような存在でもあり、おかーさんのような存在のホタルちゃん
しかし今のホタルちゃんはどれでもない
アオリちゃんはただただホタルちゃんの存在に飢えていた
同じ部屋に居るにも関わらずホタルちゃんの存在を手にとって確かめたかった
ひとつになりたくてしかたなかった

それにはパジャマが邪魔だった


ボタンをひとつひとつ外すと月明かり照らされた白い肌が現れた
(…キレイ……)
スベスベのおなかに手を滑らせるアオリちゃん
ホタルちゃんの顔はタコのように赤くなるが暗闇に紛れて判別できない
艶やかな肌の質感を楽しむと手は乳房に滑り上がる
アオリちゃんより大きめのおっぱい
それは今は自分の思うがままに形を変えている
時折乳首に触れるとビクッとなるホタルちゃん
反応を感じとるほどアオリちゃんのドロっとした欲求は溢れ出してくる
手だけでは不十分だ
自分のパジャマをめくり上げて脱ぐ
頭の触腕が引っかかったり腕を抜く時に袖がついてきたりして乱雑に床になげる


パジャマを脱ぐ時にからだの物理的な変化に気付く
パジャマのパンツをヤグラが押し上げてる
パンツを下げると勢いよくこんにちは
百合百合バーだ!百合百合バー!どうどう

>インクリングスは成長期の間は自由に性別を変えられる。思春期を通して己の性別を決定し自分らしい生き方選んでいくのだ。
>基本的には18歳を超えると性別は固定されるが、精神的な影響や環境の変化により身体の一部が変化したり稀に性転換することもある。
>ヒト型イカ型ダイオウイカ型など自由なカラダをもったが故に不安定さも抱えることになったのだ。
>しかし大事なのは己が何者であるかという自己同一性に他ならず、そして自身が置かれている環境とどう向き合うか、ということなのだ。
>出典「インクリングスの成長」生物学者ユリスキー博士

これがなんであるかはアオリちゃんも知っている
そしてこれをどうにかしないことにはどうしようもないことも


ホタルちゃんのパジャマのパンツに手をかけて、おずおずと下着ごとズリ下げる
ホタルちゃんを起こさないように気を付けるとか、本当に寝てるのかな?とか、そんなことは頭から消えていた


アオリちゃんが再び覆いかぶさってくると本来ないハズのモノの感触を感じた
なんか調子がおかしいと思ったらそういうことか
完璧な頭脳は状況をあらかた察して棚ぼたラッキーH3に身をまかせることにした
(ここの所忙しくてポカしたりしてたし、アオリちゃんストレス抱えてたんね)
メンタルに負荷がかかるとそれを身体的な発散で代替することがあるのをホタルちゃんは知っていた
実際にブキチが混ぜ込んだ薬には精神状態を身体に発現するよう促す作用も入っていた
(…まぁ1発ヌケば治って元どおりになるでしょう)
ウィンウィンですねー


カラダを密着させるアオリちゃんとホタルちゃん
アオリちゃんが自分にするように、ホタルちゃんのアソコを指先でいじる
ホタルちゃんはふと自分が幼い頃の継父のことが頭をよぎる
(あの時は苦痛で仕方なくて、もう人生で二度とやるもんかって思ったけど、まさかアオリちゃんとこうなるとはねー)
長いこと封印して埋め固めていたわだかまりが溶けていくのを感じる

ふにゅり
自分の中にアオリちゃんが入ってくるのを感じた
「ホタルちゃん…ホタルちゃん、ホタルちゃん…」切れぎれになって小さく自分を呼ぶ声が聞こえる


へこへこへこと情けなく腰を振るアオリちゃんが愛おしい
ふと自分顔に水滴が落ちてくるのを感じた
そんなに汗をかいてるかと思い薄眼を開けると、アオリちゃんの目端から溢れる涙だった

ホタルちゃん、と名前を繰り返すのは罪悪感から逃れるための贖罪の代わりだった
衝動に身を任せるがままにホタルちゃんのカラダを自由にするなんて赦されないと思っていた
それでもアオリちゃんは抗うことができなかった

ホタルちゃんはだらんと伸ばしていた腕を、左手をアオリちゃんの背中にまわし、右手をアオリちゃんの頭を撫でることにした
「!?ホタルちゃん!?起きたの!?」
「…アオリちゃん」
「ごめッ…違うの!これはその、」
起き上がろうとするするアオリちゃんを離さないホタルちゃん


落ち着くの待って両手をアオリちゃんの頭にまわす
「お互い隠し事はナシって約束しよね?」
頭を少し浮かせて、アオリちゃんのおでことおでこをくっ付ける
「なーんでアタシに相談しないで勝手なことするー?」
「それは…その…」
濡れた子犬みたいになるアオリちゃん
「もう…仕方ない子っちゃね」
腰をズラしヌルリと引き抜くと百合百合バーはビンっとそり立った
アオリちゃんが正座してるような格好してる横でホタルちゃんは膝下までズリ降ろされなパンツと下着を脱ぎ捨てた
「ホラ、続きするからアオリちゃん仰向けなって。アオリちゃんに任せてたら朝になっちゃうんよ」


嬉しいような戸惑うような気持ちになりつつアオリちゃんはホタルちゃんの言うことに従う。
アオリちゃんに跨るように膝立ちになって、ゆっくりと腰を落としていく。
「ひゃぁあぁ…」「ッん…」
全部入りきったところでアオリちゃんに身体を重ねて唇に口付けする
ホタルが腰を動かすとアオリちゃんが苦しそうな顔する
それをみるとホタルちゃんにもドロついた欲求が込み上げてきて動きが大胆になる
自然とアオリちゃんも動きに合わせて突き上げるようになる
2人の息はどんな時もぴったりそれがシオカラーズ


お互いがお互いの名前を呼び合うのも忘れ途切れ途切れの息と汗だけが飛び散るようになった時
「ッ!ホタルちゃん!」
叫ぶアオリちゃんの口を唇で塞ぐホタルちゃん
百合百合バーから吐き出される白インクはホタルちゃんのプライベートエリアを塗りたくる

繋がったまま抱きつきあってる2人
「…ごめんねホタルちゃん」
「何言うんよアオリちゃん」
「だってアタシのせいでこんなこと…」
今にも泣きそうだ
アオリちゃんの頭を撫でてやる
「…アオリちゃんはアタシのこと好き?」
「もちろんだよ!」
「アタシもアオリちゃんのこと好き」
「う、うん…」
「ならそれでいいじゃない」
今度はアオリちゃんのおでこにチューするホタルちゃん
しばらく無言で抱きつき合う2人
「ねえホタルちゃん」
「なんね?」
「アタシもホタルちゃん好きだよ」
そういってホタルにキスをするアオリちゃん
お互いギュッと強く抱き締めるとそのまま夢の中へとまどろんでいった



タコツボバレーのどこか
「どういうことなんでしか!全然効果なかったんでし!金返せでし!」
ブキチが詰め寄るのは二本足のオクタリアン
「ギ…ナニ イッテ イル。クスリ ハ ホンモノ。コウカ アル」
「色んなイカガールにも試したけど手を握ったら振り払われたでしよ!?」
「…? オマエ カニ。ガール イカ。チガウ コウカ ナイ」
「なんでしとぉおお!!!硬いカブトガニガールなんでごめんこうむるでし!!あいつらムカつくし!それに3号ボーイはタコゾネスに使ったら効果あったんでしよ!!!」
「アイツラ ソウシ ソウアイ。クスリ イラナイ。テヲトル キッカケ ジュウブン」
「ああああああ!!!」
ブキチは絶望した
己のモテナイSagaに絶望した
ならば外道を外れて畜生道に堕ちても構わない
弱みを握って好きできるガールを捕まえたらいい
このさいボーイでもいい
でもそれは別のお話
#endregion()

*祝詞
塩辛循環百合は俗世の妄言に非ず
二色の対なる色彩は現世の真理也
紺碧に響く塗布の音色は諸行無常
漁火集う烏賊の群の曉や如何に?
撃て!轢け!爆ぜ!塗ろし合え!
糊塗する流墨に障泥と螢が花開く
是れぞ塩辛循環百合に至る境地!


※いくらでも加筆編集していい

復元してよろしいですか?