北海道旅行 (070820-24)


7 月に職場の異動があり、
今年は新しい環境で夏を迎えることになりました。
そこで与えられた夏休みは 9 日間!

これは「遠出しろ!」という神様の思し召しと思い、
案を練りますが一番の障害が「お金」…
が、いろいろ調べていたら 10,000 円で北海道を往復できるきっぷを発見!
これは使わない手はないぞということで、
急遽北海道旅行を企てることにしました。

このことをちょいと友達との飲みで話したら、
「クルマで現地合流する!」
ってことになりましたので、その辺の詳細も織り交ぜつつ
綴ってみたいと思います。



1日目 (2007/08/20) 青森へ


自宅最寄駅→南浦和→浦和→宇都宮

自宅最寄駅から初電で出発。
浦和→宇都宮間は先のことを考えてグリーン車を選択。

グリーン車内にて

ウトウトしながらあっという間に宇都宮着。
宇都宮では朝食として駅弁「とりめし」を購入。
時間がなかったので目にとまったものを選択したのですが、
これがなかなかおいしかったです。

とりめし

宇都宮→黒磯→郡山→福島

普通列車で延々と北上します。
黒磯からは最新鋭 E721 系に乗車。

E721 系

以後福島→仙台間で 719 系だった以外は、
701系というとてーも味気ない車両で青森まで行くことに。。
この車両、ロングシートしかないので(IGR・青い森鉄道には一部ボックス席あり)
これが結構な苦痛です。
「鉄」でない御仁はここいらでバテることうけあいです。。

もうウンザリの 701 系。。(一ノ関にて撮影)

二本松駅停車中に「踏切を支障装置の警報が鳴った」
とかでしばし足止め。
結局何事も無く15分程度の遅れで発車。
以後の乗り継ぎが心配になりましたが、
先の接続列車も待っていてくれました。

福島→仙台

この区間は快速「仙台シティラビット 3 号」でスピーディに移動。
(っても新幹線と比べくべくもありませんが)
仙台で 1 時間半の余裕を見ていたのですが、
携帯の充電器を忘れたことに気付き、
電気店を探していたため昼食は想定外にバタバタ…
結局駅ビルのレストランで何の事はない日替わり定食を食べました。

仙台→一ノ関→盛岡

仙台からの列車は 6 両編成。
ただし、途中の小牛田で後ろ 4 両は切り離し。
たまたま仙台で並んでいたところが前 2 両のところで
ほっと胸をなでおろす。。。

盛岡→八戸→青森

盛岡からは第 3 セクター化されたIGR(いわて銀河鉄道)・青い森鉄道に乗換え。
今回利用した「北海道&東日本パス」はこの路線に乗れるところが強みの一つです
(青春18きっぷではこの区間は乗れません)。
盛岡ではJRの改札を一旦出て、駅ビルのなかを結構歩かされます。
駅の構造を知っていないとかなり厳しい接続時間でした
(私はスキーなどで過去何回か訪れているので…)。
八戸では函館行特急「スーパー白鳥」に道を譲ります。

789 系「スーパー白鳥」

青森→車中泊

青森では 2 時間ほど余裕があるので駅内外で買い物&ブラブラ。

青森駅

青森ベイブリッジ?

そして今夜のお宿、急行「はまなす」に乗車します。
今回のきっぷはこの列車に限り利用が認められているのも重要なポイントですね。
まさに「青春18きっぷ(北海道特化版)」と言えるかもしれません。

急行「はまなす」


2日目 (2007/08/21) 北海道“ほぼ”横断


車中泊→新札幌

急行「はまなす」自由席車内で一晩を過ごします。
二つの席を一人で占有することができたのですが、
やはり椅子では熟睡するのは難しいですね。
途中なんどか目を覚ましながら新札幌へ向かいます。

急行「はまなす」車内 (自由席)

函館で機関車付け替えのためしばらく停車

函館~札幌間はディーゼル機関車 (DD51) が牽引 (画像は帰りの札幌駅)

この列車は札幌行きですが、
今回は一つ手前の停車駅新札幌で降りました。
何故かというと札幌からの始発列車に乗るためです。
詳細を説明しますと、、

私が今回乗ろうと思っていた旭川行き始発列車の
札幌発時刻は 6 時 02 分。
ところが、急行「はまなす」が札幌に着くのは 6 時 07 分なので、
タッチの差で乗り遅れることになります。

で、今回ネットで見つけた“裏ワザ”を実行したのですが、
実は新札幌と厚別の間は徒歩で移動できる程の距離なのです。

急行「はまなす」が新札幌に着くのは 5 時 55 分。
で、先の始発列車の厚別発は 6 時 15 分、
乗り継ぎに費やせる時間は 20 分。
念のため、かなりの急ぎ足で歩きましたが、
事前の情報通り新札幌から厚別への所要時間は 15 分。
5 分の余裕をもって乗り継ぐことができました。

厚別→滝川

厚別で無事に始発列車を捕まえたので、
ホッとしつつ滝川へ向かいます。

この列車、電化区間を走るのに何故かディーゼルカーです。
後で知ったのですが、
この列車は札幌から沿線各駅にディーゼル車両を
回送する役目も担っているようで、
そのためか、主要駅での切り離しのため、
停車時間も長めに設定されているようです
(乗車した日には回送車の連結はありませんでした) 。

滝川に着くと向かいのホームにいる特急がなかなか発車しません。
駅のアナウンスを聞いてみると事故が発生したようで
運転見合わせとの事。。
始発列車に乗っといて良かった!!

足止めを食らった特急「スーパーホワイトアロー」

滝川→富良野→帯広

滝川からは根室本線で富良野へ向かいます。
この路線、いまはローカル線に転落していますが、
石勝線が出来るまでは釧路方面への特急が往来する
幹線だったんですよね。

根室本線快速

富良野では旭川からこちらも 1 両でやってきた
快速「狩勝」に乗り換え。
映画「鉄道員」の舞台ともなった幾寅 (劇中は「幌舞駅」) を経て帯広へ向かいます。

快速「狩勝」

幾寅駅

帯広→ドライブ…

帯広にて下車し、ここでクルマで回っていた友達と合流。
一緒に豚丼の人気店に行くことに。。

帯広駅前の温度計…

人気店「ぱんちょう」は駅から程近く、
すぐに見つけることができましたが。。。

「ぱんちょう」はお休み…

ということで、
豚丼を求めて帯広の街をさまようことに。。

豚丼のお店を探しつつ六花亭本店の「サクサクパイ」

ようやく見つけた「南大門」で待望の豚丼!

豚丼を食べたあとは、友人の車に同乗して、
あてもなく道東に向かうことに。
道中いくつかの宿に電話して弟子屈のとほ宿を予約。
とりあえず釧路経由で向かうことに。

途中釧路湿原を見に行こうと思ったのですが、
時間が無かったので脇をかすめて茅沼の温泉へ。
温泉を堪能して予約したとほ宿へ。


3日目 (2007/08/22) 道東がっつりドライブ


とほ宿では、食後の「飲み会」で、
近隣の見所を教えてもらいました。
で、今日は宿を出てそのスポットの一つ「さくらの滝」
を訪れてみることにしました。

さくらの滝

サクラマスの遡上が見られる滝です。
本来ならこの時期はもう見られないはずなのですが、
画像の通り遡上をしっかり見ることができました。

滝見のあとは南下して私の好きな裏摩周展望台へ。

裏摩周展望台

こちらは「表」と違ってとてもひっそりしており、
湖の景色を存分に楽しむことができます。

その後は、かねてから行きたいと思っていた「開陽台」へ。

養老牛の丘

開陽台展望台にて

これぞ北海道という風景です!
ちょっと遠くが霞んでますが感動しました。

開陽台で食した「はちみつソフト」
濃厚はちみつがとても美味しかった!!!

展望台下の「幸せの鐘」
幸せになれるように思い切り鳴らしてきました。。

北19線

すばらしい眺望の道です。
帰ってから調べたら結構有名な道らしいですね。

サーモン科学館

開陽台から車を走らせて標津へ。
サーモンパーク内の「サーモン科学館」を見学。
鮭が主役の水族館みたいな施設ですが、結構楽しめました。
9 ~ 10 月にかけては館内で鮭の遡上が見られるそうです。


さらに走らせて野付半島へ。
半島の真ん中編の施設で食べた「はまなすソフト」。
お味は微妙。。。

そして、車は根室へ。
目的地を駅前の観光案内所で訪ねつつ、、

“目的”を供する「ドリアン」

根室名物エスカロップ

バターライスの上にカツをのせてデミグラスソースをかけた一品。
この辺では当たり前に食されている料理だそうです。
バターライスには刻まれた筍が入っています。
バターライスとデミグラスソースの相性もばっちり。
大満足の一品でした。

いろいろ回って、美味しいものを食べて満足したあとは、
今日のお宿釧路を目指すことに。
海岸線を延々走っていくと温泉施設の看板が出てきたので、
霧多布岬に立ち寄ってみることに。

温泉に行く前に岬の先端付近まで。
風が強かったので早々に立ち去ります。

霧多布温泉「ゆうゆ」

公営浴場のようでリーズナブルな値段ですが、
ちょっとした夜景なども楽しめてなかなかいい所でした。

やっとのことで釧路へ辿りつき、今夜の宿探し。
翌日はまた「鉄」になるので駅近くのビジネスホテルを手配しました。


4日目 (2007/08/23) 富良野経由で札幌へ


釧路 → 富良野 → 美瑛 → 旭川 → 札幌

ビジネスホテルは 5:00 過ぎにチェックアウトして駅に向かいます。
札幌から夜通し走り通した「まりも」を迎えた後、
私が乗車する滝川行き普通列車(帯広から快速「狩勝」)は 6:00 に発車。

キハ40系

途中で海のそばを走るのでその辺の車窓もたのしみつつ
8:11 に池田へ到着。
停車時間は 16 分。
余裕があるので駅の外に出てみました。

池田にて

そして、帯広には 8:58 着。
22 分の停車の間に後続の特急(スーパーおおぞら 2 号)に道を譲ったりして
富良野着は 10:12。

富良野駅

富良野ではちょっと前に放映していたドラマ『優しい時間』の
舞台となった喫茶店「森の時計」を訪ねる事にしました。
ロケ地散策の前に駅前で昼食を取ろうとウロウロして、
スープカレーの看板を掲げる小さいお店に入りました。

スープカレー

一言感想を言うと「普通においしい。」ですが、
特に大きな感動もなく。。
ランチで予想以上に時間をとってしまったため、
急いでレンタサイクルで出発。
途中まで走って気が付いたのですが、
目的地はスキー場隣接のホテル(新富良野プリンスホテル)の敷地内にあります。

スキー場ということは当然、「山」なわけで自転車である程度の坂を登ることになります。
というわけで大汗をかきながらホテルに到着。
でも、休んでいる余裕はありません。。
『北の国から』の舞台にもなった「ニングルテラス」、
そして「森の時計」をカメラに収めて早々に引き返します。。
(コーヒーが飲みたかったのですけどそんな余裕もなく。。)

ニングルテラス

喫茶「森の時計」

帰りは下り坂なので楽チン。
途中で「北時計」を撮影して駅に戻ります。

「北時計」

ヒルクライムで汗だくになってしまったのでレンタサイクルを借りたお店(お土産屋さん)で
Tシャツを購入。
富良野にちなんだものがほしかったのですが、
琴線に触れるものがなかったので「がんばれ夕張」Tシャツにしました。

頑張れ夕張 T シャツ

富良野→美瑛へはノロッコ号に乗車します。
座席確保のため指定席券(300円)を購入しましたが
富良野発車時には自由席にも空席がある様子でした。

ノロッコ号

美瑛からは新しい気動車で旭川へ。
旭川からはうってかわって古参の電車(711系)で岩見沢へ。
乗り継ぎ時間で新しくなった駅舎を撮影して札幌へ向かいます。

札幌では駅近くのラーメン屋さんでご当地の味噌ラーメンに舌鼓をうち、
まだまだ時間に余裕があるので、
いつのまにかできていたJRタワーの展望室を見学してみることにしました。

札幌の夜景(デートにおすすめ!)

そして、往きと同じ急行「はまなす」で北の大地を離れます。


5日目 (2007/08/24) 再び鈍行忍耐旅


青森 → 盛岡 → 一ノ関 → 仙台 → いわき → 勝田 → 友部 → 笠間

翌朝の青森からまた忍耐の鈍行旅です。
と思ったのですが、疲労度高めなので帰宅を早めようと思い、
青森から八戸までは特急「つがる」で“ワープ”することにしました。
(“ワープ”を実行すると目的地の到着が2時間ほど早まります)

特急「つがる 2 号」

…あとで改めて時刻表をみて分かったのですが
「つがる」は野辺地で下車しても八戸で同じ列車に乗り継げるんですね。。
少し余分な出費となりましたが、E751系の初乗車をゆっくり堪能できたので
まあヨシとしましょう。。

以後、仙台までは往きを同じ行程で、
仙台からは茨城の実家に立ち寄るため常磐線いわき行きに乗ります。
淡い期待を抱いていましたが憎き701系は常磐線にも進攻していたのでした。。

いわきからは近頃上野口から撤退したE501系(水戸行き)に乗車。
シートは相変わらずの横向きですが、
車両性能を生かした小気味良い走りで、
それまでのストレスが幾ばくか解消されました。

E501系

水戸の一つ手前で最新鋭E531系に乗り継ぎます。
そして、友部からはファイナルランとなる水戸線(415系)で実家最寄駅へ向かいました。

以上、淡々と記して見ましたが、
今回の旅の知見として、

  • 相変わらず北海道は素晴らしい!
  • 東北地方の鈍行は人に優しくない

ということが言えるかと。

願わくば来年も行きたいですが、
もうちょっと贅沢な旅にしたいなぁ。。。

最終更新:2017年08月04日 22:20