論文
おそ下がり考
背景
- ネウストプニー
- 頭高型なのに2拍目から下がる語がある。
- 日本語は本当に高低アクセントなのか。という疑問。
日本語の音調動態
- アクセントを担うモーラの次のモーラの音調動態が重要
- アクセントを担うモーラの音調はあまり関係ない
おそ下がりしやすい語
- おそ下がりしやすい語
- 無声子音+狭母音+無声子音+広母音
- 例:くさ、くせ、くそ、ふた、つた、つと
- おそ下がりしにくい語
- 例:くつ、つき、ふし、すし、くひ、ふち
- 無声子音+狭母音+無声子音+狭母音
第1拍「低」の限界
- 1拍を徐々に下げていくと、最初のうちは1型に聞こえるが、あるところから2型に聞こえるようになる。
- つまり、2拍目の音調動態だけで説明できるものでもない。
結論
- おそ下がりは、日本語が高低アクセントであることを否定するものではない。
感想
- 聴覚実験が十分でないので、「核の後ろの音調動態がキューだ」とは断定できない
- 追実験をすると面白い
- マイクロプロソディーの影響でありそうな部分が散見される