仕込みマシンガン/仕込み爆弾(遊戯王OCG)

登録日:2025/07/28 Mon 00:26:30
更新日:2025/07/31 Thu 11:10:39
所要時間:約 7 分で読めます





《仕込みマシンガン》/《仕込み爆弾》とは、『遊戯王OCG』に登場するカードである。


概要

仕込みマシンガン

仕込みマシンガン
通常罠
(1):相手の手札・フィールドのカードの数×200ダメージを相手に与える。

初出はユニオンの降臨
相手の場と手札に存在するカード1枚につき、200ポイントの効果ダメージを与える効果を持つ。

単純なダメージ効果を持った使い捨てのバーンカードであり、1枚あたりのダメージ倍率は200ポイントと小さいが、参照先が手札・フィールドと多く、特に手札は所持枚数に上限が無い(厳密にはデッキの枚数に基づく上限はあるが)、事実上の青天井状態である為、基本的には1000ポイント程度のダメージに達することも珍しくなく、状況次第ではかなりのダメージを見込める。

仮に先攻1ターン目で手札のこのカードを伏せ、次の相手ターンでドロー直後にこのカードを発動できれば初期手札5枚+ドローフェイズのドロー1枚の合計6枚で1200ポイントのダメージを見込める。

ダメージ量算出の為のカードの枚数参照は「効果解決時点での枚数」で参照を行うため、相手がこのカードの発動にチェーンしてフリーチェーンの手札誘発などを使ってきた場合はその分だけダメージも減ってしまうが、見ようによっては「相手に予定外のタイミングで手札誘発の使用を強要させる」展開に繋がっていると捉える事も可能。

また他にも、

メタモルポット
リバース・効果モンスター
星2/地属性/岩石族/攻 700/守 600
(1):このカードがリバースした場合に発動する。
手札があるプレイヤーは、その手札を全て捨てる。
お互いにデッキから5枚ドローする。

サイバーポット
リバース・効果モンスター
星3/闇属性/岩石族/攻 900/守 900
(1):このカードがリバースした場合に発動する。
フィールドのモンスターを全て破壊する。
その後、お互いにデッキの上からカードを5枚めくり、
その中のレベル4以下の特殊召喚可能なモンスターを全て表側攻撃表示か裏側守備表示で特殊召喚する。
残りのめくったカードは全て手札に加える。

おジャマトリオ
通常罠
(1):相手フィールドに「おジャマトークン」(獣族・光・星2・攻0/守1000)3体を守備表示で特殊召喚する。
このトークンはアドバンス召喚のためにはリリースできない。
「おジャマトークン」が破壊された時にそのコントローラーは1体につき300ダメージを受ける。

ナイトメア・デーモンズ
通常罠
(1):自分フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。
相手フィールドに「ナイトメア・デーモン・トークン」
(悪魔族・闇・星6・攻/守2000)3体を攻撃表示で特殊召喚する。
「ナイトメア・デーモン・トークン」が破壊された時にそのコントローラーは1体につき800ダメージを受ける。

などの相手の手札や場のカード(場のトークンもカード扱い)を増やせるカードと組み合わせることで、ダメージの水増しを狙う事も出来る。

ただし、モンスターの水増しである場合、

自業自得
通常罠
(1):相手フィールドのモンスターの数×500ダメージを相手に与える。

こちらの方がより1枚ごとのダメージの倍率が高いため、増やしたモンスターを融合・シンクロ・リンクの召喚素材にされるリスクなどを考慮しても「仕込みマシンガン」のダメージ水増しとしては少々リスクが伴う点には注意が要る。
(実際には「自業自得」にせよこのカードにせよ、バーンデッキで運用する場合、基本的には併用する事も少なくないため、基本的に使っていて気になる事は少ないだろうが。)

また、他にも相手が「増殖するG」やマルチャミーを使用してくる場合、あえて特殊召喚を連発して相手の手札を大量に増やして次のターンにこのカードを発動することで甚大なダメージへと繋げると言った芸当も可能。(後者の場合は自分の場にも十分にカードが無いと増えた手札の一部がデッキに戻って言ってしまう点には注意。)
「ハネワタ」を使われても泣かない事。

他にも罠カードゆえにチェーンバーンなどでも運用可能であり、ロックバーンなども場にカードがたまりやすい為、バーン主体のデッキであればどのような型でも卒なく活躍ができる為、そのようなデッキを作る場合は積極的に使用が推奨できるカードになっている。

仕込み爆弾

仕込み爆弾
通常罠
(1):相手フィールドのカードの数×300ダメージを相手に与える。
(2):フィールドのこのカードが相手によって破壊され墓地へ送られた場合に発動する。
相手に1000ダメージを与える。

初出はジャンプフェスタ2015 プロモーションカード。
「仕込みマシンガン」同様に相手のリソースに応じたダメージを与えるバーンカードだが、ダメージ計算の参照先が相手フィールド上のみになった代わりに倍率が1枚あたり300に変更されている。

上述した「自業自得」と比べると倍率では劣っているが、魔法や罠にも対応している点などは優秀な部分になっていると言える。

ただ、「仕込みマシンガン」との比較で、単純な運用面での違いを考えると「ダメージ倍率の増加」よりも「参照先がフィールドのみになった」部分の方が大きな影響を及ぼしており、「仕込みマシンガン」がダメージが青天井式に増やせるのに対し、こちらは最大でも3900(エクストラリンク状態でモンスターが7体。魔法・罠ゾーンのカード5枚とフィールドカードゾーンのカード1枚の計13枚が全て埋まっている時。)までしかダメージを与えられないという問題点が出てくる。

これについては差別化を図るための措置として、このカードが破壊された時に1000ポイントのダメージを与える追加効果が含まれている。

単純なダメージ量で言えば(1)の効果で言うカード3枚分のダメージ値より少し多い程度ではあるものの、相手に喰らわせる予定外の一撃としては侮れない数値になっており、これによってフィールドに十分なカードが無い状態で、露払いとして破壊などによる除去を打たれたとしても最低限相手に打撃を与えるという仕事をこなすことができる。


また、1つ目の効果と2つ目の効果は同一ターン上で併用が可能であるため、フィールドにセットされているこのカードが破壊対象になった場合にこのカードを発動すれば、まず相手の場のカードに応じた分のダメージが入り、その後破壊された時に発生するダメージの2段構えでの運用をすることにより、一定量のまとまったダメージを与える事も可能になっている。


もちろん、「仕込みマシンガン」と同じくフリーチェーンである点からチェーンバーンなどで使いやすい点なども大きくは変わっていないため、バーン主体のデッキだとやはり色々なデッキの型でも安定して運用ができる。


そのため、状況に応じて見込めるダメージ量自体は「仕込みマシンガン」よりも低めだが、バーンカードとしては十分にポテンシャルを秘めた存在になっている。

余談

  • 「仕込みマシンガン」のイラストに乗っているマシンガンだが、よく見ると「弐百」と言う文字が彫られており、このカードの1枚当たりのバーン倍率を示している。イラスト内には複数のマシンガンが出ているため、恐らく1つのマシンガンごとにライフ200ポイント分の弾丸が装填されており、それが相手の手札・場の数だけ用意されているのだろう。

  • 「仕込み爆弾」のイラストだが、実は「化石調査」の別角度のシーンとなっており、アイツたちが作業をしている近くで「ゴブリン穴埋め部隊」が爆弾を掘り当ててしまった場面になっている。爆弾には「2:13」と出ており、(2時間13分か、あるいは2分13秒のどちらかなのかはイラストからは読み取れないが)爆発まで猶予が無い状態になっているが、この後どうなったのかは明らかにされていない。

  • 「仕込み爆弾」と設定的に繋がっていると思われるカードとして、
不運の爆弾
通常罠
「不運の爆弾」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
自分はその表側表示モンスターの攻撃力の半分のダメージを受ける。
その後、自分が受けたダメージと同じ数値分のダメージを相手に与える。
(2):フィールドのこのカードが相手によって破壊され墓地へ送られた場合に発動する。
相手に1000ダメージを与える。

が存在している。
こちらもゴブリンたちが爆弾を用いた遊びの様をイラストにしており、尚且つ2つ目の効果が「仕込み爆弾」と同じものになっている。
効果は対象を除去しない代わりにライフの参照などがなくなった「破壊輪」の様な効果になっており、相手依存な部分こそあるものの、フリーチェーンに近い形での運用ができる関係からバーンデッキであれば「仕込みマシンガン」「仕込み爆弾」と共に使ってみるのもいいかもしれない。



追記・修正は仕込んだ編集内容によって読んだ人にバーンダメージを与えられるようにしながらお願い致します。

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最終更新:2025年07月31日 11:10