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原子崩し(メルトダウナー) - (2018/04/11 (水) 02:54:09) の編集履歴(バックアップ)


【種別】
超能力

【元ネタ】
Melt down=(盗んだ金属などを)溶かす、鋳つぶす
またはMeltdown=(原子炉の)炉心溶解、(会社・組織などの)崩壊

【初出】
十五巻

【解説】
学園都市第四位を誇る超能力者(レベル5)麦野沈利が持つ能力。
本来『粒子』又は『波形』のどちらかの性質を状況に応じて示す電子を、
その二つの中間である『曖昧なまま』の状態に固定し、強制的に操ることができる。
操った電子を白く輝く光線として放出し、絶大なる破壊を撒き散らす。
極めて雑な表現をすると「全身からビームが撃てる」と思っていただければ概ね間違いない。
正式な分類では粒機波形高速砲(りゅうきはけいこうそくほう)と呼ばれる。
なお「電子を操作する」という特性ゆえか、電撃の軌道を曲げることもできるが、
御坂美琴のような上位の電子操作能力者(電撃使い)の場合、逆に原子崩しの軌道を曲げることが可能。

『曖昧なまま固定された電子』は『粒子』にも『波形』にもなれないため、その場に「留まる」性質を持つようになる。
この「留まる」性質により質量を持たない電子が擬似的な「壁」となり、『曖昧なまま固定された電子』を強制的に動かし、
放たれた速度のまま対象に叩きつけることで、絶大な破壊力を生み出す。
四方八方へ同時に放つこともでき、それら一つ一つが金属すら紙のように容易く貫き溶解させ、
電子線をループさせる事で空中に固定も可能で、浜面との戦闘で左手を失った後は、
左腕切断面からかぎ爪の腕の様な形で展開していた。当然、その腕に触れるのは非常に危険。
攻撃一辺倒ではなく、楯のように展開することで防御にも応用が可能。
また、ロケットのように能力を放射することで、高速回避をすることも出来る。

その絶大な威力は一歩間違えれば自滅する危険性も孕むため、本来照準は慎重に行わなければならない。
実際、怒りのあまり細かい照準を無視して使おうとした時には、発動と同時に自らの左腕を吹き飛ばしている。
とはいえ、相手と直接対峙した状態でなら、
相手が銃を抜いて発砲するまでの間に四肢を消し飛ばせるぐらいは出来るらしい。

性質上連射出来ず、面制圧や飽和攻撃を苦手とするが、
麦野はその欠点を補うための道具『拡散支援半導体(シリコンバーン)』を大量に所持することで対応していた事もあった。
新約12巻でダイヤノイドに閉じ込められた時には、シャンボールの飽和量の限界を探るため、
10から20程の『原子崩し』を周囲に携えて再生するのも構わず攻撃を続けていた。
その後サンジェルマンの前に姿を現していたため、脱出に成功したものと思われる。

絶大な破壊力を持つ反面、細かな応用や制御では『超電磁砲』に軍配が上がるため、第四位の格付けに置かれている。
研究者曰く、生存本能がセーブを掛けている為出力が抑えられているが、
それさえなければ『超電磁砲』ぐらいなら軽く瞬殺できるらしい。
ただし、実際にその出力を出すと反動で麦野の身体も消し飛ぶとされている。

【余談】
アニメ版では美琴の「超電磁砲」と区別するためか、光線の色が緑に変更されている。