【元ネタ】
Melt down=(盗んだ金属などを)溶かす、鋳つぶす
またはMeltdown=(原子炉の)炉心溶解、(会社・組織などの)崩壊
【初出】
十五巻
【概要】
学園都市第四位の
超能力者(レベル5)、
麦野沈利が持つ能力。
本来『粒子』又は『波形』のどちらかの性質を状況に応じて示す電子を、
その二つの中間である『曖昧なまま』の状態に固定し、強制的に操ることができる。
『曖昧なまま固定された電子』は『粒子』にも『波形』にもなれないため、その場に「留まる」性質を持つようになる。
この「留まる」性質により質量を持たない電子が擬似的な「壁」となり、これを強制的に動かし放たれた速度のまま対象に叩きつける(=ビームを撃つ)ことで、絶大な破壊力を生み出す。
極めて雑な表現をすると「全身からビームが撃てたりする能力」だと理解すれば概ね間違いない。
このビームは、兵器としては「粒機波形高速砲(りゅうきはけいこうそくほう)」という正式名称がついている。
能力を発動すると、『曖昧なまま固定された電子』そのものである「青白く輝く球体」が麦野の周囲に生成される。
(アニメ版では
美琴の『
超電磁砲』との区別のためか、色が緑に変更されている。)
この球体をいくつまで保持できるかは不明だが、新約12巻では10〜20個程の球体を周囲に携えている。
【性質・利用例】
その威力は極めて高く、全能力の中でも最大級。
接触した物体はほぼ全て貫通・溶解し、
ベクトル操作以外で唯一「
未元物質」を破壊する成果を挙げている。
球体は背後にも生成でき、全方位に射出することが可能。
生成(連射)速度も速く、相手と直接対峙した状態なら、相手が銃を抜いて発砲するまでの間に四肢を消し飛ばすぐらいは出来る。
飛距離は任意で調整可能で、最大射程は5kmを超える。
電子線をループさせる事で空中に固定することもでき、盾のように展開することで防御手段としても使用可能。
盾は接触した物体を溶解して消滅させ、爆風をも弾く。
浜面との戦闘で左手を失った後は、左腕切断面からかぎ爪の腕の様な形で展開していた。当然、その腕に触れるのは非常に危険。
また、ロケットエンジンのように能力を放射することで、その反動で高速移動や落下時のクッション代わりにすることも出来る。
他にも発射によって生成される閃光や轟音で敵の目や耳を一時的に潰したり、
電子の持つ空気を電離させて物質を酸化させる作用で毒ガスをある程度無力化したりできる。
「電子を操作する」という特性から分類的には
電撃使い(エレクトロマスター)に属するため、電撃の軌道を曲げられるほか、電撃への耐性もある。
ただし
御坂美琴のような上位の電撃使いの場合、逆に原子崩しの軌道を曲げられてしまう。
【欠点】
その絶大な威力は一歩間違えれば自滅する危険性も孕むため、発動は慎重に行わなければならない。
実際、麦野は自滅を防ぐため近接戦ではあまり使っておらず、十五巻にて怒りのあまり細かい照準を無視して使おうとした時には、発動と同時に自らの左腕を吹き飛ばしている。
また、威力は凄まじいが精密性は(高位能力者水準では)欠けており、麦野単独ではミリ単位の精密射撃は困難。
そのため必要な場合は滝壺の補助で補強している。
他にも原子崩しの盾は
第一位や
第二位と異なり自動的に展開することができず、不意打ちには弱い。
点と線の攻撃という性質上、面制圧や飽和攻撃を苦手とするが、
麦野はその欠点を補うための道具『
拡散支援半導体(シリコンバーン)』を大量に所持することで対応している。
この手法は
女貞木小路楓との戦いの中で、彼女の『
殺傷圧撃』による拡散攻撃にインスピレーションを受けたものである。
研究者曰く、生存本能がセーブを掛けている為出力が抑えられているが、それさえなければ『超電磁砲』ぐらいなら軽く瞬殺できるらしい。
ただし、実際にその出力を出すと反動で麦野の身体も消し飛ぶとされている。
【学園都市において】
絶大な破壊力を持つ反面、細かな応用や制御では『
超電磁砲』に軍配が上がるため、第四位の格付けに置かれている。
期待される応用研究は、直接的なものでは新型兵器、0次元の物理証明、非レーザー式核融合炉など。
さらに量子論のセオリーを無視する特異な能力でもあるため、新方式の量子コンピュータ・量子暗号、高度柔軟性AI開発、次世代大量高速通信技術などにも活用されている。
その実例として『
アネリプロジェクト』がある。
元々は
鮎魚女キャロラインが、
プロジェクトAngelicaのために開発した能力。
しかし麦野はキャロラインが予想した精密制御ではなく破壊力に特化した成長をしたため、目的にそぐわなくなり開発を放棄した。
能力の特殊性からキャロラインでないと開発は困難なため、能力自体の成長の可能性は実質断たれてしまっている。
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最終更新:2026年10月18日 16:13