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召喚爆撃(しょうかんばくげき) - (2020/09/06 (日) 15:47:14) の編集履歴(バックアップ)


【種別】
魔術

【初出】
とある魔術の禁書目録SS第五話

【解説】
バードウェイが扱う攻撃術式。
火の象徴武器である『杖』を片手で構え、
狙いを定めてドーム状の純白の爆発を発生させる。

爆発の直径は10mにおよび、連射することも可能。
それでありながら爆発一発が『幻想殺し』による打ち消しが追い付かない程の質量も兼ね備えている。

儀式系の魔術に必要な聖堂や儀式場の設置、象徴武器、詠唱などの手間を省いて
「ただ漠然と呼び出した力を、形も与えずに叩き込む」だけの攻撃であり、
本来より威力が減衰する分、発動速度を高めている。

...といえば聞こえはいいが、ようはあらゆる安全確認を省いたロケットの打ち上げのようなもので、
生半可な魔術師が手を出せばまず自爆する恐ろしい代物。
綿密な理論や計算に頼らずとも勘と目分量で魔術を行使できる、天才肌のバードウェイならではの術式である。

...という触れ込みだったが、これはバードウェイの偽装であり、本質はむしろ真逆。

実際には彼女は「全く同じ動作で術式を扱う」ことによって、強力な魔術を扱っている。
具体的には1年前の自分、1ヶ月前の自分、1週間前の自分、1日前の自分、1時間前の自分といった
「過去の自分の動作」そのものを寸分の狂いもなく完全再現することによって、
「魔術的な記号」として組み込み、魔術の効力を高めている。
言葉にすれば簡単だが、これは過去の自分の筆跡を今の自分が1ミリのズレもなく再現するようなもので、
実際に実行する場合どれだけ困難で努力を要するものかは言うまでもない。
完全にピタリと合致した動作の積み重ねにより過去の自分が魔術的記号となり、使えば使うほど魔術の威力が上がる。

つまり本来「発動は速いが威力は低く自爆の恐れがある術式」だったのが、
バードウェイの「全く同じ動作で術式を扱う」縛りとあわさることで、
「成功率100%、使うほどに威力上昇(高威力)、高速発動、連射可能」と、欠点を克服し特性が縛りとシナジーした強力極まる術式と化しているのである。

ただし「同一の動きしかできない」ことは致命的な弱点でもあるため、
バードウェイはトリックスター的な言動や動作でこれを秘匿しており、
術式を看破した上条には「一番熱くて一番苦労を惜しまない、最大の努力家」とまで評されている。