【種別】
魔術霊装

【元ネタ】
アステカ神話の 「トラウィスカルパンテクートリ」
太陽神「トナティウ」に燃える槍(光線)を放ったが、跳ね返されて 「イツラコリウキ」 になったという。
その「イツラコリウキ」の英訳がCurved Obsidian Blade(曲がった黒曜石のナイフ

【初出】
五巻

【解説】
海原光貴に変装しているアステカの魔術師が持っている黒曜石のナイフ。
及びそれを使用して放たれる分解魔術。
「トラウィスカルパンテクウトリ」はアステカの破壊神。
金星と災厄を司る神で、それが投げる燃える槍(光線)は“金星の光を浴びた者全てを殺す”と言われている。
魔術としては、「槍」のレプリカである黒曜石のナイフを『鏡』として、空から降ってくる金星の光を反射させ、
その光を浴びせることで攻撃する。
この黒曜石のナイフを用いた人間の使う「槍」は術式も含めてレプリカで、
神様が扱うような本物の「槍」を使えば世界中の人が死ぬらしい。

詳細は以下。
  1. 黒曜石のナイフを傾け、金星と『鏡』と標的を接続する。
  2. 魔力を注ぎ、呪を紡ぐことで金星の光を「槍」に変貌させ、見えない光線として放つ。
    直撃したものは複雑な印が刻まれる。
  3. 刻まれた溝から、悪意ある視線のような、見えなくとも感じ取れる何かが噴き出す。
  4. 一秒後、直撃したものはネジ・ボルト・溶接部といった部品同士の繋がりを一つ一つ全て断たれ『分解』される。
    生物に行えば肉屋で解体された牛のようにバラバラになる。

どれほど強いモノでも一撃で倒せる強力な魔術だが、一度に一対象しか攻撃できない。
そのため敵の数が多い時にはあまり役に立たない魔術。
反射光は術者にとっても不可視であるため、正確に当てるのは難しい。
また、煙幕などで金星の光を遮られたり、『鏡』であるナイフの刀身が曇っていたりすると当然無力化する。
本物の海原の念動力で分子レベルまでガチガチに固められた物は分解出来なかったらしいが、
分解の力自体が物理的な力であったため動かすことができずに防げたのか、
分子レベルで全体を固定されたために全身が『一つの物体』としてカウントされ、
部品ごとに分解できなかったためなのかまでは不明。

なお、テクパトルも同種のナイフを使用しているので、エツァリ専用の魔術というわけでも無い模様。

最終更新:2018年03月13日 14:23