【種別】
魔術

【初出】
創約七巻

【解説】
H・T・トリスメギストス人域離脱
自身の存在を人の領域から繰り上げ、あらゆる現象に斬撃を相乗りさせる。

自身の右手と左手にそれぞれ別の神を当てはめ、意図的に自分を含めた巨大な三角形を形成することで、自分自身も神の一角であるという『間違った定義』を世界に植えつけ、全く新しい神を創作して自己に当てはめる。
これによって、アレイスターが執筆した『777の書』辺りの万物相互対応表を参考として、光や水などの様々な現象に斬撃を『相乗り』させることができる。

発動すると通常時の「H・T(ヘルメス・トート)」から、「Z・I(ゼウス・インドラ)」、「O・M(オーディン・メルクリウス)など、当てはめた神によってトリスメギストスの上の英字が変化する。

光に斬撃を乗せて、光を乱反射させて同時に8つの斬撃を放ったり、水に斬撃を乗せて水の飛沫を全て刃物にしたりと、その自由度はかなり高い。
さらに通常の斬撃を回り込むように曲げて放つなど、斬撃自体の軌道も変更可能。
現象の相乗りを応用して、爆風、爆弾、ウォータージェットといった斬撃以外の攻撃を行うこともできる。

その効果を見た上条は、「自分自身が巻き込まれて切断されるのさえ恐れなければ、宇宙をくまなく斬撃で覆って微塵の殺戮と破壊で埋め尽くす事すら可能なのでは」と評した。

欠点として、『777の書』の対応表を参考としているため、その対応表を理解している相手には自身の相乗り対象を見抜かれる危険性がある。

【詠唱】
「……解放します。リスク4、数なき封印公開・人域離脱。ここに三倍も偉大なる者でもって、速やかに我が身を一新させよ」
「我が右手にはゼウスを。我が左手にはインドラを」
「もって我が身は一新する。Z・I・トリスメギストス、変節完了」

最終更新:2025年07月03日 20:35